2008-01-01から1年間の記事一覧

遺伝子がわかる!

『遺伝子がわかる!』を読んだよ。「よし!わかった!!」まではいかず。筆者は『環境問題のウソ』の池田清彦氏。『環境問題のウソ』を読んでから気になる先生ではあったけれども、専門は生物学とは…。で、池田氏の生物学の本を幾つか探ってみたけれども、結構…

読書力

『読書力』を読んだよ。読書の効用はあらゆるところに。齋藤孝氏の本の本。読書好きにはうれしいことばかりが書かれているよ。そう、本を読むことはいいことばかりだから。序章がいきなり長い。50頁ほどで全体の四分の一。ここに本書のエッセンスのすべてが…

蝿の王

『蝿の王』を読んだよ。何とも言えないような小説…。清水センセーの幾つかの本に度々出てくる『蝿の王』。文学は繋がっているという観点で、『十五少年漂流記』とか『ロビンソン・クルーソー』とかと並列で名前が出てくるよ。 そんな訳で、いわゆる漂流記と…

できそこないの男たち

『できそこないの男たち』を読んだよ。タイトルから発想できる内容ではないような…。福岡先生の前著『生物と無生物のあいだ』は、分かりやすくて面白かったので、本書が上梓されてからすぐに図書館に予約。案の定、人気本のようで、ようやく読了。内容的には…

里山を歩こう Part2

『里山を歩こう Part2』を読んだよ。ひと昔前の日本人の生活はすごくシステマチックだったんだよなぁ〜。琵琶湖周辺の里山を取材と写真で紹介した本。特に今回は地区を絞って、且つテーマも水に。そういう意味で、面白かったかも。Part1はちょっと散漫な感じ…

日本を教育した人々

『日本を教育した人々』を読んだよ。頭がよい人は生き方が違う…。以前、齋藤孝氏と梅田望夫氏の対談集は読んだけど、齋藤氏の単独本は初めて。さて、本書。 幕末から明治に掛けての日本の近代化にあたって、政治的に活躍した人は多いけど、教育の視点から活…

無思想の発見

『無思想の発見』を読んだよ。無思想という思想が意外にも凄い思想だった…。養老先生の本は何冊目だろう。その中でも、硬派の部類に入る本書。日本人の考える思想について淡々と語る感じが、今までにはないかも。ラストの盛り上がりは、いつものようにエキサ…

茂木健一郎科学のクオリア

『茂木健一郎科学のクオリア』を読んだよ。茂木健一郎版「爆問学問」のよう。脳科学者・茂木健一郎氏が日本の科学者たちと対談する本。何故か作家もいるけど。対談する科学者は、立命館大・北岡明佳氏、青山学院大・福岡伸一氏、東京大・西成活裕氏、京都大…

さまよえる湖

『さまよえる湖』を読んだよ。どこの国にも冒険野郎はいるもんだ。スエーデンの地理学者・ヘディンが1934年にタクラマカン砂漠のロプ・ノールという湖の周辺を探検する紀行記。椎名誠の『「十五少年漂流記」への旅』で紹介されていたので、ちょっと興味が湧…

解剖学個人授業

『解剖学個人授業』を読んだよ。解剖はやっぱり怖い…。南伸坊氏の個人授業。アッシ的にはシリーズ2冊目。例によって、養老先生の講義を聞いて、南氏がノートにまとめる。そのノートには、養老先生の言葉がそのまま入ったり、南氏のコメントとか考えが綴られ…

進化論の5つの謎

『進化論の5つの謎』を読んだよ。ちくまプリマー新書にしては、難しすぎる…。「進化論」という言葉に引かれて、且つちくまプリマー新書だったので、読んでみたけど、まずは難しすぎる。 Amazonのカスタマーレビューでも「馬鹿と言われても結構です。」などと…

さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』を読んだよ。ちょっと前にかなり売れていたみたいだけど。副題に「身近な疑問からはじめる会計学」とあるように、会計学の入門中の入門の本。とは言っても、普通のサラリーマンなら大抵知っていることばかりかも。B/SやP/L…

ハーメルンの笛吹き男

『ハーメルンの笛吹き男―伝説とその世界』を読んだよ。阿部謹也先生の不朽の名作。子供の頃、絵本などで誰もが読んだことのあるという「ハーメルンの笛吹き男」の話。とは、言ってもアッシにはその記憶がない。ただ、なんとなく知っていたということは、どこ…

容疑者Xの献身

『容疑者Xの献身』を読んだよ。ミステリーもまた楽し。東野圭吾は初めて。そのガリレオシリーズでは初の長編モノ。映画も公開されていて、本もかなり売れているみたい。読書メーターでも読んだ人が多数。 TVドラマではたびたび見ていたけど、小説ではどうな…

活字のサーカス

『活字のサーカス』を読んだよ。本を読むヨロコビはさまざま。椎名誠が本と読書について綴るエッセイ。旅先で、通勤電車の中で、と、本を読むシチュエーションは様々。旅先で読む為には、やっぱり文庫本か新書。椎名誠の場合、例えば、一ヶ月の旅なら10冊。…

十五少年漂流記

『十五少年漂流記』を読んだよ。分類は児童文学?ご存知、ジュール・ヴェルヌの少年冒険譚。日本の少年は必ず読んでいると言っても過言ではないかも…。そういうアッシも小学校の時に、文庫本で読んだ記憶があるよ。 『「十五少年漂流記」への旅』に刺激され…

下流大学が日本を滅ぼす!

『下流大学が日本を滅ぼす!』を読んだよ。『最高学府はバカだらけ』に続き、“バカ”の連発。『最高学府はバカだらけ』の二番煎じ風の本書。それでも、あまりに酷い大学生の実態。ホントかよ?って疑いたくなるが、あくまで筆者の取材に基づいていると。 アッ…

「十五少年漂流記」への旅

『「十五少年漂流記」への旅』を読んだよ。本と旅のコラボ?作家・椎名誠が、『十五少年漂流記』の舞台のモデルとなったと予想される島を巡る旅ルポ。所々にそれ以外の場所での面白話を散りばめて、飽きさせない本だよ。旅の始まりはまず南米チリのパタゴニ…

ダーウィン―進化の海を旅する

『ダーウィン―進化の海を旅する』を読んだよ。何故かダーウィンに惹かれています。ダーウィンものは何冊か読んでいるけど、こちらも彼の生い立ちから業績までを簡単にまとめたもの。本格的に語ろうとすれば、一冊では終わらない分量になるんだろうけどね。本…

日本の鉄道 車窓絶景100選

『日本の鉄道 車窓絶景100選』を読んだよ。鉄オタの超オタク的会話の数々。鉄子も登場。本書は、新潮社から出ている『日本鉄道旅行地図帳』の中で、「車窓絶景」を100箇所選ぶという企画があり、その100箇所を選ぶための座談会の模様を収録したもの。リソー…

となりのクレーマー

『となりのクレーマー』を読んだよ。単なる苦情なら、素直に対応できるんだけど…。某S百貨店のお客様相談室長だった筆者がその経験をまとめたもの。百貨店という性質上、いろいろな種類の苦情が上がってくるのは事実。店側の明らかな過失ならば、誠意を持っ…

偽善エコロジー

『偽善エコロジー』を読んだよ。今、環境問題って話題になりやすいのはどうしてだろう。幾つかの環境問題に関する本を読んでいるけれども、本書はどちらかというと生活に即した形で話題提供、っていうか筆者なりの検証をまとめたもの。分かりやすい話から入…

脳のからくり

『脳のからくり』を読んだよ。脳科学は、医学でもなく、物理学でもなく、化学でもなく、ましては哲学でもない。サイエンスライターの竹内薫氏が、脳の基本をまとめたもの。あとがきにもあるように、筆者自らが勉強して書いたものなので、非常に分かりやすく…

芸術の神様が降りてくる瞬間

『芸術の神様が降りてくる瞬間』を読んだよ。芸術の神様の言っていることは難し過ぎる…。茂木さんが「ニューロンの回廊」というBS日テレの番組で対談したものをまとめた本。対談の相手は、町田康(作家、ミュージシャン)、金森譲(ダンサー、演出振付家)、…

哲学ってなんだ

『哲学ってなんだ』を読んだよ。岩波ジュニア新書にしては難しい…。題名通りの内容だけど、なんだかスッキリ分かった!!までは辿り着かず。冒頭は筆者の哲学との出会いについて。そこでは、哲学の思考法について述べるているよ。哲学の思考法は、真理をつかむ…

入門!論理学

『入門!論理学』を読んだよ。懐かしい論理がいっぱい〜。野矢先生の本は、過去に何冊か読んでいるけれども、どれもが事例というか、例題が楽しくて、それにつられて、つい考えてしまう。本文にも書いてあるけれども、例を考えるのにも、時間を掛けているみ…

里山ビジネス

『里山ビジネス』を読んだよ。玉村豊男ってこういう人だったんだぁ〜。長野県東御市のワイナリーの経営を中心に、いわゆる里山でのビジネスのあり方について、自説と実践を紹介した本だよ。まずは、玉村氏の経営する店のオープンシーンから。ワイナリーに併…

暗号解読

『暗号解読』を読んだよ。人間の考えることってスゴイ…。同じ作者(サイモン・シン)の『フェルマーの最終定理』がすごく面白かったので、夏休み期間中のこの時期に本書に挑戦。文庫本2冊で722頁もの長編ドキュメント。 でも、期待通りの面白さ。数々の暗号…

ダ・ヴィンチ・コード

『ダ・ヴィンチ・コード』を読んだよ。久しぶりのミステリー。遅ればせながら…という感じだけど、お盆休みは気楽に読める長編小説を…と思い、この『ダ・ヴィンチ・コード』。ストーリーはあまりにも有名なので省略するけれども、この小説の面白さは、ストー…

傷つきやすくなった世界で

『傷つきやすくなった世界で』を読んだよ。石田衣良氏は初めて。駅に置いてあるフリーペーパー「R25」に連載されていたエッセイをまとめたもの。去年だったかたまたま録画したTV番組。何の脈絡もないキーワードを3つほど与えられて、それに基づいて、氏が小…