00総記

戦地の図書館/モリー・グプティル・マニング

『戦地の図書館』を読んだよ。読書の力。最近、kindle積読本を一気に読み進めているのもコロナのせい。いいんだか悪いんだが分からんが、読書が続けられるのは嬉しい。という訳でもないけど、今回は本の本。本書を購入したきっかけはすでに記憶の彼方だが、…

新聞記者/望月衣塑子

『新聞記者 (角川新書)』を読んだよ。権力との戦い。映画『i-新聞記者ドキュメント』を観て初めて知った筆者。映画の冒頭では取材ターゲットに対して執拗に食い下がり、コメントを求めようとする筆者が映し出され、その迫力に圧倒される。本書はその筆者、望…

生きるための図書館/竹内悊

『生きるための図書館: 一人ひとりのために (岩波新書)』を読んだよ。図書館界の重鎮らしい。図書館関係の本を少しずつだけと読み続けているけど、「生きるための」っていうちょっと重そうな形容詞がつく本書。新刊だったから、それほど深く考えずに読み始め…

おとなの教養2/池上彰

『おとなの教養 2―私たちはいま、どこにいるのか? (2) (NHK出版新書)』を読んだよ。ポピュリズムはヤバい。前著『おとなの教養』は「私たちはどこから来て、どこへ行くのか?」というテーマで、リベラルアーツについて、池上さんなりに語った本だったけど、…

「読まなくてもいい本」の読書案内/橘玲

『「読まなくてもいい本」の読書案内 (ちくま文庫)』を読んだよ。それでも読まずにはいられない。この本はなんだろうか…。巻末の解説には、本書が名著であるのは、読書案内の体裁を借りながら、従来の通説を塗り替える秀逸な現代思想史になっているからだ。…

本物の教養/出口治明

『人生を面白くする 本物の教養 (幻冬舎新書)』を読んだよ。教養について考える強化月間。「教養とは何か?」シリーズ(自分で勝手に名付けたけど)の第2弾。同系統の本を連続で読むことは少ないけど、今回はたまたまタイミングがそうなっただけかな。著者は…

おとなの教養/池上彰

『おとなの教養 私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書)』を読んだよ。リベラルアーツブーム。いつもの池上彰氏の教養本だけど、単に知識を得る為ではなく、そもそも「教養とは何か?」をそれぞれの教科の観点から事例を取り出して解説し、本…

データを紡いで社会につなぐ デジタルアーカイブのつくり方/渡邉英徳

『データを紡いで社会につなぐ デジタルアーカイブのつくり方 (講談社現代新書)』を読んだよ。「情報アーキテクト」という仕事。地図が好き。GoogleマップやGoogleアースが出た時に、これは楽しいことに使えそうだなと思っていたけど、具体的には思いつかず…

挑戦する公共図書館/長塚隆

『挑戦する公共図書館: デジタル化が加速する世界の図書館とこれからの日本 (図書館サポートフォーラムシリーズ)』を読んだよ。公共図書館あれこれ。図書館サポートフォーラムシリーズの一冊。副題が「デジタル化が加速する世界の図書館とこれからの日本」と…

the four GAFA 四騎士が創り変えた世界/スコット・ギャロウェイ

『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』を読んだよ。創り変えたその行き先は?GAFAとは、Google、Apple、Facebook、Amazonのこと。これらの企業は世の中に幸福をもたらすのか、それとも、ヨハネの黙示録の四騎士のような存在なのか?GAFAの現状とこれから…

amazon 世界最先端の戦略がわかる/成毛眞

『amazon 世界最先端の戦略がわかる』を読んだよ。Googleを超えるかも…。筆者はマイクロソフト日本法人の元社長である成毛眞氏。同社を退職してからの活動は詳しくは知らないけど、執筆活動は続いているよね。たまに本屋で名前を見かけるような気がするし。…

国家と教養/藤原正彦

『国家と教養 (新潮新書)』を読んだよ。教養は怖い。藤原先生の新刊を読むのは久しぶり。既刊のもので読みたい本リストに上がっている本が幾つかあるけど、最近のものの方がより過激になりつつあるような…。まぁ、その辺りが藤原先生の本の楽しみでもあるん…

超AI時代の生存戦略/落合陽一

『超AI時代の生存戦略 ―― シンギュラリティに備える34のリスト』を読んだよ。シンギュラリティは来ないような気がしてきた。副題は「シンギュラリティに備える34のリスト」。本題の「生存戦略」と合わせて考えれば、「落合陽一流これからの生き方」という感…

これからの世界をつくる仲間たちへ/落合陽一

『これからの世界をつくる仲間たちへ』を読んだよ。何がどこまで変わるかは分からない。前作『魔法の世紀』ではわけわからん状態だった落合陽一氏。それでも、読んでみたいという気にさせるのは、自分自身がまだまだ知りたいという欲求があるんだろうと思う…

AI vs. 教科書が読めない子どもたち/新井紀子

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』を読んだよ。さて、自分は読めていたのだろうか。筆者は東ロボくんプロジェクトの推進者である新井紀子氏。本業は数学者だったとは…。ということで、AIは何ができるかという観点では、随所に数学的な見解が示されてい…

リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版/瀬木比呂志

『リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版 (リベラルアーツカレッジ)』を読んだよ。教養でないのは確か。本書のオリジナル版があるのは知っていて、気になってはいたんだけど、あの大きさにたじろぎ、あきらめモード。と思っていたら、そのエッセンシャル…

魔法の世紀/落合陽一

『魔法の世紀』を読んだよ。20世紀型人間には理解不能。近頃話題の落合陽一氏。どうして話題なのか分からないけど、本屋の平台に何冊も山積みになっていることが多いから。 ということで、自分的にはとりあえず読んでみるということ。当然、最初の著作を選ん…

シンギュラリティは近い[エッセンス版]/レイ・カーツワイル

『シンギュラリティは近い[エッセンス版] 人類が生命を超越するとき』を読んだよ。人類は加速度的。『シンギュラリティ・ビジネス』を読んで以来、気になるキーワード「シンギュラリティは近い」。『シンギュラリティ・ビジネス』では、本書を取り上げて、何…

クラウド時代の思考術/ウィリアム・パウンドストーン

『クラウド時代の思考術―Googleが教えてくれないただひとつのこと―』を読んだよ。タイトルに異議あり!しかも、副題が「Googleが教えてくれないただひとつのこと」だから、なんとなく『〈インターネット〉の次に来るもの』を想像するのは必然。でも、本書の…

シンギュラリティ・ビジネス/齋藤和紀

『シンギュラリティ・ビジネス AI時代に勝ち残る企業と人の条件 (幻冬舎新書)』を読んだよ。2045年がその日。「シンギュラリティ」という単語はすでに聞いたことがあり、それを超えると一気に社会に一般化する閾値みたいな印象だったけど、テクノロジーの…

勉強の哲学/千葉雅也

『勉強の哲学 来たるべきバカのために』を読んだよ。勉強するのも楽じゃない。本屋のPOPでは「東大生、京大生が読んでいる!」ということなので、東大でも京大でもないし、ましては大学生なんてとうの昔になってしまったけど、改めて「勉強」について考えよ…

グーグルに学ぶディープラーニング/日経ビッグデータ

『グーグルに学ぶディープラーニング』を読んだよ。学ぶというより教えてもらう。今や人工知能とかAIとか聞かない日はないくらいなほど。そして、その第三次AIブームに火をつけた技術が「ディープラーニング」。 『人工知能は人間を超えるか』はその辺りの流…

触発する図書館/大串夏身,高野洋平,高木万貴子,鳴海雅人

『触発する図書館―空間が創造力を育てる』を読んだよ。読者も触発される…。図書館関係者1名と建築家3名による共著。だから、基本的には図書館を空間的に捉えて考えるわけなんだけど、その空間という概念を拡張していくまで考えているのがミソ。そう、ネット…

知の進化論/野口悠紀雄

『知の進化論 百科全書・グーグル・人工知能 (朝日新書)』を読んだよ。知の歴史、おさらい。野口悠紀雄氏の著作物は何年ぶりだろう。もしかしたら、『「超」整理法』以来かもしれない。『「超」整理法』は面白かったという印象が強いので、自分的には、野口…

人工知能は人間を超えるか/松尾豊

『人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書)』を読んだよ。境界線はあるのか…。人工知能(AI)がまたもや脚光を浴びつつあるという。これって「またもや」というのがミソで、印象的にはブームを繰り返しているようにも思える。筆者もそれは分かっていて…

How Google Works/エリック・シュミット,ジョナサン・ローゼンバーグ,アラン・イーグル,ラリー・ペイジ

『How Google Works』を読んだよ。スマート・クリエイティブという人達。近頃、Google社員の働き方に興味があって、Googleの六本木オフィスを見学したこともあったし、ユーザ会でも働き方改革の話題も有り。そんな状況での本書はタイムリー。 内容的には、副…

「知」の挑戦 本と新聞の大学II/姜尚中,一色清,中島岳志,落合恵子,浜矩子,福岡伸一

『「知」の挑戦 本と新聞の大学 II (集英社新書)』を読んだよ。何のために学ぶのか。『「知」の挑戦 本と新聞の大学I』の続編ということで、今回もモデレーターは姜尚中氏と一色清氏の両名。そして、テーマも前回と同じく「教養」。巻頭で一色氏は、でも、私…

図書館で調べる/高田高史

『図書館で調べる (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。ブラウジングの有効性。そのものズバリ、現役の図書館司書氏が図書館での調べ物の仕方を指南した本。ちくまプリマー新書は中高生向けの新書だけど、大人の為の入門書的な位置づけとしていい。だから、今…

未来をつくる図書館/菅谷明子

『未来をつくる図書館―ニューヨークからの報告― (岩波新書)』を読んだよ。図書館は無料貸本屋ではない。副題が「ニューヨークからの報告」という通り、本書はニューヨーク公共図書館の事例を詳細に報告したもの。そう、公共図書館であって、公立図書館ではな…

未来の図書館、はじめませんか?/岡本真,森旭彦

『未来の図書館、はじめませんか?』を読んだよ。これはビジネス書だ。佐賀県武雄市の図書館がメディアで話題になってからというもの、今ちょっとした図書館ブーム。っていうか注目されていることは確か。蔦屋書店しかり、本の周辺が騒がしくなっていて、本そ…