進化論の5つの謎
『進化論の5つの謎』を読んだよ。ちくまプリマー新書にしては、難しすぎる…。
「進化論」という言葉に引かれて、且つちくまプリマー新書だったので、読んでみたけど、まずは難しすぎる。
Amazonのカスタマーレビューでも「馬鹿と言われても結構です。」などと書かれている。アッシもそういう気分。
じゃ、何が難しいのか。要は本書を科学本だと思っていたから。哲学とか現代思想から、進化論を語っているのが本書。それも、無理やりこじつけているような気がしないでもない。ここで語っている「5つの謎」についても。
元々本書の底流にあるものは、「進化論は科学ではない」という考え方。
進化は実証されてはいないのである。進化論はただ、化石など、数万年単位でしか何も特定できない乏しい資料を状況証拠として使って作り上げられた「仮説」にすぎないのである。そう言われてしまうとそうなんだけどね。
もう一つ。人間は進化を目的的に捉えてしまうという。ところが、進化は単なる機械的なものなので、目的的に捉えると進化論の意味するところから外れてしまうと。この論点は、「5つの謎」を解明するためのキーワード風に使われているよ。
と、アッシが理解できたのはここまで。後半の議論はほとんど理解できず。これだけ頭の中に入らなかった本は久しぶり。前述のように自分の頭の悪さのせいかもしれないけど、読後感の悪い1冊でした。
進化論の5つの謎―いかにして人間になるか (ちくまプリマー新書 88) | |
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