2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「科学者の楽園」をつくった男/宮田親平

『「科学者の楽園」をつくった男:大河内正敏と理化学研究所 (河出文庫)』を読んだよ。誇れる日本の科学者たち。色々と話題になっている理化学研究所。だからこそなんだろうけど、本書は1983年に単行本として刊行され、その後2001年に日経ビジネス人文庫で文…

還るべき場所/笹本稜平

『還るべき場所 (文春文庫)』を読んだよ。K2に憧れる…。公開中の映画「春を背負って」が気になっていたんだけど、図書館での予約は多数。で、原作者である笹本稜平氏の著作を見ると、山岳小説が他にも多々有り、その中の一冊が本書。文庫版ながら、解説文ま…

スノーデンファイル/ルーク・ハーディング

『スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実』を読んだよ。現代版『一九八四年』。2013年6月末、全世界を驚愕させたスノーデンという人物の事件。事件の概要は何となく把握はしていたけれども、それが世界的にどのような影響があるのかを良く理…

私の身体は頭がいい/内田樹

『私の身体は頭がいい (文春文庫)』を読んだよ。身体あっての頭だから。内田先生は久しぶりだけど、本書は先生の初期の著作。テーマはあえて一言で言ってしまうと「身体論」。いや、こんなに簡単に一言で片付けてしまうと内田先生にお叱りを受けそうな気がす…

知らないと恥をかく世界の大問題5/池上彰

『知らないと恥をかく世界の大問題5どうする世界のリーダー?~新たな東西冷戦~ (角川SSC新書)』を読んだよ。ロシアの動きに注目。池上彰氏のこのシリーズも既に5冊目。これだけ出ているということはかなり売れているんだろうね。アッシが完読しているくらいだ…

ここにないもの/野矢茂樹

『ここにないもの - 新哲学対話 (中公文庫)』を読んだよ。哲学者はこういう対話をするのだろうか。筆者は哲学者の野矢茂樹先生。過去に何冊か著作を読んだことがあるけれども、哲学というより論理学に関するものが多かったかも。とは言え、どちらも筋道を立…

図書館に訊け!/井上真琴

『図書館に訊け! (ちくま新書)』を読んだよ。まじめに勉強すると奥が深い。だいぶ以前から気になっていた本書。ひょんなことから筆者の講演を聞く機会があり、なるほどこんな人だったんだと益々興味が増したところで、漸く読む機会に恵まれたわけ。 発刊が20…

1973年のピンボール/村上春樹

『1973年のピンボール (講談社文庫)』を読んだよ。ビール、ビール、ビール…。村上春樹氏のデビュー三部作とか、「僕と鼠もの」シリーズとか言われている作品群の2作目。勿論、1作目はデビュー作の『風の歌を聴け』。だから、登場人物は、基本的は、僕と鼠、…

春風夏雨/岡潔

『春風夏雨 (角川ソフィア文庫)』を読んだよ。脳科学に通じる。天才数学者である岡潔氏のエッセイ集。文庫の初版が昭和45年で、今年平成26年に改版初版として出されたもの。かれこれ40年以上も前なのかぁ〜とこの年になると感慨深い。エッセイ集と言えど、数…

やがて消えゆく我が身なら/池田清彦

『やがて消えゆく我が身なら (角川ソフィア文庫)』を読んだよ。死に対する恐怖はありません。池田清彦氏のエッセイ集。アッシの池田本との出会いは『環境問題のウソ』から。ちくまプリマー新書だったけど、かなり衝撃的な内容で、ここからアッシの環境問題へ…

沸騰! 図書館/樋渡啓祐

『沸騰! 図書館 100万人が訪れた驚きのハコモノ (ワンテーマ21)』を読んだよ。図書館がこれだけ注目されるとは…。筆者は佐賀県武雄市市長の樋渡啓祐氏。ちょっと前までは知る人ぞ知るという感じだったんだろうけど、この武雄市図書館の改革の件で、一躍全国…

旅に出る ゴトゴト揺られて本と酒/椎名誠

『旅に出る ゴトゴト揺られて本と酒 (ちくま文庫)』を読んだよ。アッシ的には両立せず。椎名誠の本を読み始めてから、かれこれ30年以上になるけれども、これだけ飽きもせずに読み続けているのはなぜだろう。思うに、旅、本、酒という椎名誠3点セットがアッシ…

参謀/森繁和

『参謀 (講談社文庫)』を読んだよ。落合博満の徹底ぶり。筆者は2004年から8年間中日ドラゴンズのコーチを務めた森繁和氏。その8年間のドラゴンズは、リーグ優勝4回、日本一1回という優秀な成績だったわけ。勿論、落合監督の手腕や選手の活躍が素晴らしかった…

動的平衡ダイアローグ/福岡伸一

『動的平衡ダイアローグ 世界観のパラダイムシフト』を読んだよ。世界をどう捉えてみるのか。福岡ハカセの動的平衡、その概念は既読の何冊かで理解しているつもりだけど、今回はその動的平衡をテーマにした対談集。対談の相手は、作家、宇宙物理学者、僧侶、…

ニッポンの大問題/池上彰

『ニッポンの大問題 池上流・情報分析のヒント44 (文春新書)』を読んだよ。どうしてこうも問題だらけなのか。タイトルには「ニッポンの…」となっているけれども、日本に限らず世界の大問題も取り上げているよ。そして、副題は「池上流・情報分析のヒント44」…