間宮林蔵/吉村昭

『間宮林蔵』を読んだよ。伊能忠敬の次世代。間宮林蔵といえば間宮海峡と日本史か地理で習ったはず。でも、それだけ。間宮海峡がどこにあるのか、それが地理的、歴史的、社会的にどういう意味を持つのかということは、まったく知らずに。あっ、地理的には分…

定本 バブリング創世記/筒井康隆

『定本 バブリング創世記』を読んだよ。たまに読みたくなる。コロナ禍の読書は積ん読Kindle本をせっせと片付けているんだけど、たまには志向を変えたくなって、今回はAmazon Prime Readingからの選択。おっこれは!という本がたまに出ているわけで、今回はそ…

彼のオートバイ、彼女の島/片岡義男

『彼のオートバイ、彼女の島』を読んだよ。昭和の香り。自分が子供の頃、本屋に行くと文庫本のコーナーは片岡義男を本で溢れていたことがあったっけ。そう、角川映画の全盛時代。次から次へと話題作が作られて、本と映画が売れまくっていたんだと思う。そん…

零戦/堀越二郎

『零戦』を読んだよ。日本人、そして技術者魂。『零式戦闘機』(柳田邦男著)を読んだ際に、本書の存在を知る。そう、零戦を開発したご本人の著書。だから、内容的にはほとんど同じと言ってもいいくらい。その差があるとすれば、開発者ご当人の心情という点…

インド旅行記1 北インド編/中谷美紀

『インド旅行記1 北インド編』を読んだよ。女優の中谷美紀のインドの旅エッセイ。シリーズものになっていて、本書はその1北インド編。自分はインドの地理が頭に中にないのでイメージでしか言えないけど、ニューデリーの周辺からチベットの麓までの辺りだろ…

有頂天家族/森見登美彦

『有頂天家族』を読んだよ。京都の街が想像しながら。タイトルからはそもそも主人公が狸だとは思えないけど、本当に狸。でも、登場するのは狸だけではなく、天狗だったり、蛙だったり、一応、人間も。 ホントは全員が狸なんじゃないかと思う。 京都の街には…

戦地の図書館/モリー・グプティル・マニング

『戦地の図書館』を読んだよ。読書の力。最近、kindle積読本を一気に読み進めているのもコロナのせい。いいんだか悪いんだが分からんが、読書が続けられるのは嬉しい。という訳でもないけど、今回は本の本。本書を購入したきっかけはすでに記憶の彼方だが、…

東京の自然史/貝塚爽平

『東京の自然史』を読んだよ。住む場所選びにも。自然史というタイトルだけれども、もっと狭義の意味ではほとんど地学。タモリもバイブルにしているとかいう噂の本なので、それなりに信頼性も高く、読まれている本なのだと思う。第一版が発行されたのが1964…

火花/又吉直樹

『火花』を読んだよ。これが純文学か…。ご存知、又吉直樹氏の芥川賞受賞作。なぜか映画を先に見てしまったので、ストーリーは頭に入っていたけど、小説としてもそれなりに面白く読めたかも。映画と原作とは違ってしまうことも多いけど、映画版は原作にほぼほ…

アクロイド殺し/アガサ・クリスティー

『アクロイド殺し』を読んだよ。殺人のトリックというより…。引き続き「クリスティー文庫」。一応、これで一気買いした3冊は終了。この3冊の中では一番面白かったのが本書。登場人物も多いし、人名と地名の区別が付きにくいのは相変わらずだけど、それを超越…

「無理」の構造/細谷功

『「無理」の構造』を読んだよ。無駄な抵抗はしないこと。初めてのPrime Readingでの読書。Kindle Unlimitedよりも読める本の冊数は少ないけれども、お試し的にはいいかも。たまに本書のように自分のヒットする本が出ていれば、儲けものという感じ。だから、…

スタイルズ荘の怪事件/アガサ・クリスティー

『スタイルズ荘の怪事件』を読んだよ。ポアロは人生相談も請け負うらしい。kindle積読本のうち、ポアロものの2冊目。早川書房から出ているクリスティー文庫の1冊だけど、このシリーズを読破するにはどのくらいかかるだろうか…と意味のない心配をする暑い夏。…

64(ロクヨン)/横山秀夫

『64(ロクヨン)』を読んだよ。警察官も人間だ。『クライマーズ・ハイ』が面白かったので、次の横山秀夫氏の小説として選択したのが本書。もしかしたら、Kindle本でセールしていたものを思わずポチったのかもしれないけど。 主人公は警察官。いや、警察署の…

アメリカの壁/小松左京

『アメリカの壁』を読んだよ。タイムリーな…。これもKindleの積読本。多分、相当に安かったんだろうと思う。しかも、トランプ氏の就任以前だったはずだし。どうして、ここでいきなりトランプ?ということになるけれども、表題作の『アメリカの壁』はまさにト…

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?/フィリップ・K・ディック

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読んだよ。人間=アンドロイド?ハヤカワ文庫の棚に行くと必ずと言っていいほど、表紙を表に向けて並んでいる本書。いわゆる有名どころのSFという位置づけということで、一度は読んでみようかとKindle本で積ん読だっ…

考えるヒント2/小林秀雄

『考えるヒント2』を読んだよ。頭の悪さを痛感させられる読書。精神の集中を持って取り組んでいかないと、途中で挫折しそうになる読書は、何度も体験してきているが、今回はまさにその極地。どうやって読み切ったかという記憶が、読了直後に忘却の彼方に飛ん…

ファウンデーション/アイザック・アシモフ

『ファウンデーション』を読んだよ。理解不能。アイザック・アシモフ著のSF小説。雑誌への連載が始まったのが1942年というから日本的には戦時中に書かれたもの。エネルギーとして原子力という言葉が出てくるが、当時の原子力はそれほど一般的ではなかったの…

陰陽師 付喪神ノ巻/夢枕獏

『陰陽師 付喪神ノ巻』を読んだよ。鬼にもヒトの心アリ。陰陽師シリーズの3巻目。率直に言ってしまうと、面白いんだか、面白くないんだか分からない…。でも、3巻まで読んでしまうと、まぁ次も読んでみようかという気になるのが、摩訶不思議。ということで、4…

こんな日本でよかったね/内田樹

『こんな日本でよかったね』を読んだよ。なるべくしてなった。いつものウチダ先生のブログを編集してまとめたもの。副題は「構造主義的日本論」だけど、構造主義はに拘った感じはせず、どちからというと「日本論」に主題があるのかな…。とはいえ、その日本を…

雁の寺/水上勉

『雁の寺』を読んだよ。慈念の行方は?本書は水上勉氏の1961年第45回直木賞受賞作品。水上氏の作品は映画にはまっていた10代の頃にいくつか読んだ記憶があるんだけど、本書はなぜか対象外。他の作品に比べて地味な印象だったからかな。さて、この物語の主人…

この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう/池上彰

『この社会で戦う君に「知の世界地図」をあげよう』を読んだよ。社会に出るために必要なこと。池上さんの東工大講義シリーズの第3弾。これで最終回ということで、テーマは「世界篇」。とはいえ、世界の中の日本なわけだから、世界から見た日本とか、日本から…

はじめての経済学/伊藤元重

『はじめての経済学 (日経文庫)』を読んだよ。改めて経済学。『吉野家で経済入門』で筆者の伊藤先生を知り、その後もJMOOCの講座などで伊藤先生の語り口とわかり易さに、池上さんに通じるものがあるのを感じていた自分。その伊藤先生の教える経済学の超入門…

新釈 走れメロス/森見登美彦

『新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)』を読んだよ。メロスの本当の気持ちはわからない。森見登美彦氏のKindle本を一気に3冊も買って積ん読にしていたけど、最近になって徐々に読み始めて、ついに3冊目。3冊も読むと、森見氏の論調というか、傾向と対策が読…

大学はもう死んでいる?/苅谷剛彦,吉見俊哉

『大学はもう死んでいる? トップユニバーシティーからの問題提起 (集英社新書)』を読んだよ。もう一度、大学とは何か。副題は「トップユニバーシティーからの問題提起」。ここでのトップユニバーシティーとは、苅谷先生のオックスフォード大学と吉見先生の東…

深海生物学への招待/長沼毅

『深海生物学への招待 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。光合成だけではなく。辺境生物学者とかいうタイトルでNHKのTV番組「爆問学問」に登場したことのある筆者・長沼毅氏。番組では科学界のインディ・ジョーンズとか言われて、世界各地の辺境地を旅する姿が紹介…

キャッシュレス覇権戦争/岩田昭男

『キャッシュレス覇権戦争 (NHK出版新書 574)』を読んだよ。電子マネーだけではなく。いわゆるスマホ決済が普及し始めたのは去年。消費税増税に伴うキャッシュレス還元もその契機になったんだと思うけど、PayPayの還元大キャンペーンも普及に大きく貢献した…

新聞記者/望月衣塑子

『新聞記者 (角川新書)』を読んだよ。権力との戦い。映画『i-新聞記者ドキュメント』を観て初めて知った筆者。映画の冒頭では取材ターゲットに対して執拗に食い下がり、コメントを求めようとする筆者が映し出され、その迫力に圧倒される。本書はその筆者、望…

高大接続改革/山内太地

『高大接続改革: 変わる入試と教育システム (ちくま新書1212)』を読んだよ。どちらかというと教育システムの話。少し前に2021年度からの大学入学共通テストのやり方が急遽変更になったりとかでメディアに取り上げられていたけれども、その構想が発表されたの…

ロング・グッドバイ/レイモンド・チャンドラー

『ロング・グッドバイ(ハヤカワ・ミステリ文庫)』を読んだよ。これがハードボイルドか…。Kindle本として購入して、しばらく積読状態で放置されていた本書。なにしろ文庫版で645頁もの大著だから、読み始めるまでに勇気がいる。ある意味、意を決してダウンロ…

そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー

『そして誰もいなくなった (クリスティー文庫)』を読んだよ。ポアロは登場せず。アガサ・クリスティの著作の中では、『オリエント急行の殺人』か本書かと思われるほどに有名な本書。とは言え、自分的にはストーリーも犯人も知らないという純粋な状態でこの物…