メタ思考トレーニング/細谷功

『メタ思考トレーニング』を読んだよ。応用範囲広し。細谷功氏の著作は2冊め。前回の『「無理」の構造』は世の中の理不尽を考えるものだったけど、視点としては「バカの壁」。だから、バカの壁を超えるには、発想の転換や視点を変える必要がある。その視点の…

わたし、定時で帰ります。/朱野帰子

『わたし、定時で帰ります。』を読んだよ。タスクと品質の管理。これも、AmazonのPrime Readingから選書。気になっていた本が出ているのを見つけると得した気分になるよね。いや、それこそがAmazonの戦術なのかもしれないけど、今後も利用しない手はないよね…

神様のカルテ/夏川草介

『神様のカルテ』を読んだよ。細君がいい。これも長らくの積ん読本。多分、シリーズの初巻だからセールをしていたのだと思う。映画も公開されていたので、それで知っていたということもあったし。物語の舞台は信州松本。そして、24時間365日体制を謳っている…

女性の品格/坂東眞理子

『女性の品格』を読んだよ。男子も同じ。以前から読みたい本リストに入っていた本書。この度めでたくAmazonのPrime Readingに登場したので、他の積ん読本を差し置いて、読んでみる。読みたい本リストに入れた当時、「品格」がテーマの本が流行っていたような…

Airbnb Story/リー・ギャラガー

『Airbnb Story』を読んだよ。旅という概念を考え直す。いわゆるシェアビジネスという単語が巷で話題になっていた頃、その代表格として取り上げられていたのが、UberとこのAirbnb。読み方が難しいなと思っていたけど、2つのBはBreakfastとBedのことだと本書…

若草物語/L・M・オルコット,吉田勝江

『若草物語』を読んだよ。子供の頃に読んでいたら…。児童文学というカテゴリの作品ってほとんど読んでいないけど、この歳になって読むのもどうかとは思うけど、人生は短しで読まないで終わるのも勿体ないような気がするということで本書。いや、正直に言うと…

限界費用ゼロ社会/ジェレミー・リフキン

『限界費用ゼロ社会』を読んだよ。コストをどこに掛けるか。モノのインターネットといえばIoTというわけで、IoTビジネスとか今後の展望を期待して手に取った本書だけど、それよりもさらにスケールの大きな話だった。期待外れというわけではなく、別の視点を…

話を聞かない男、地図が読めない女/アラン・ピーズ,バーバラ・ピーズ

『話を聞かない男、地図が読めない女』を読んだよ。男女は違うことが前提で。以前に日本でも話題になり、200万部も売れたという本書。うん、確かにそんな記憶が…。で、今回はprime readingでの読書。このprime reading、たまに本書のような読み損ねた昔のベ…

陰の季節/横山秀夫

『陰の季節』を読んだよ。D県警って何県?『クライマーズ・ハイ』から気になっていた横山秀夫。その次は「D県警シリーズ」の長編の『64(ロクヨン)』で、今回はその「D県警シリーズ」の短編集。その代表作といってもいいのかも。 そして、『64(ロクヨン)…

点と線/松本清張

『点と線』を読んだよ。最後が駆け足?時刻表ミステリーと言えば、自分的には『準急ながら』なんだけど、一般的に知られているのはこの小説。確かに『点と線』から『準急ながら』を知ったということもあるので、やっぱりこちらが金字塔なんだよね。以前に本…

間宮林蔵/吉村昭

『間宮林蔵』を読んだよ。伊能忠敬の次世代。間宮林蔵といえば間宮海峡と日本史か地理で習ったはず。でも、それだけ。間宮海峡がどこにあるのか、それが地理的、歴史的、社会的にどういう意味を持つのかということは、まったく知らずに。あっ、地理的には分…

定本 バブリング創世記/筒井康隆

『定本 バブリング創世記』を読んだよ。たまに読みたくなる。コロナ禍の読書は積ん読Kindle本をせっせと片付けているんだけど、たまには志向を変えたくなって、今回はAmazon Prime Readingからの選択。おっこれは!という本がたまに出ているわけで、今回はそ…

彼のオートバイ、彼女の島/片岡義男

『彼のオートバイ、彼女の島』を読んだよ。昭和の香り。自分が子供の頃、本屋に行くと文庫本のコーナーは片岡義男を本で溢れていたことがあったっけ。そう、角川映画の全盛時代。次から次へと話題作が作られて、本と映画が売れまくっていたんだと思う。そん…

零戦/堀越二郎

『零戦』を読んだよ。日本人、そして技術者魂。『零式戦闘機』(柳田邦男著)を読んだ際に、本書の存在を知る。そう、零戦を開発したご本人の著書。だから、内容的にはほとんど同じと言ってもいいくらい。その差があるとすれば、開発者ご当人の心情という点…

インド旅行記1 北インド編/中谷美紀

『インド旅行記1 北インド編』を読んだよ。女優の中谷美紀のインドの旅エッセイ。シリーズものになっていて、本書はその1北インド編。自分はインドの地理が頭に中にないのでイメージでしか言えないけど、ニューデリーの周辺からチベットの麓までの辺りだろ…

有頂天家族/森見登美彦

『有頂天家族』を読んだよ。京都の街が想像しながら。タイトルからはそもそも主人公が狸だとは思えないけど、本当に狸。でも、登場するのは狸だけではなく、天狗だったり、蛙だったり、一応、人間も。 ホントは全員が狸なんじゃないかと思う。 京都の街には…

戦地の図書館/モリー・グプティル・マニング

『戦地の図書館』を読んだよ。読書の力。最近、kindle積読本を一気に読み進めているのもコロナのせい。いいんだか悪いんだが分からんが、読書が続けられるのは嬉しい。という訳でもないけど、今回は本の本。本書を購入したきっかけはすでに記憶の彼方だが、…

東京の自然史/貝塚爽平

『東京の自然史』を読んだよ。住む場所選びにも。自然史というタイトルだけれども、もっと狭義の意味ではほとんど地学。タモリもバイブルにしているとかいう噂の本なので、それなりに信頼性も高く、読まれている本なのだと思う。第一版が発行されたのが1964…

火花/又吉直樹

『火花』を読んだよ。これが純文学か…。ご存知、又吉直樹氏の芥川賞受賞作。なぜか映画を先に見てしまったので、ストーリーは頭に入っていたけど、小説としてもそれなりに面白く読めたかも。映画と原作とは違ってしまうことも多いけど、映画版は原作にほぼほ…

アクロイド殺し/アガサ・クリスティー

『アクロイド殺し』を読んだよ。殺人のトリックというより…。引き続き「クリスティー文庫」。一応、これで一気買いした3冊は終了。この3冊の中では一番面白かったのが本書。登場人物も多いし、人名と地名の区別が付きにくいのは相変わらずだけど、それを超越…

「無理」の構造/細谷功

『「無理」の構造』を読んだよ。無駄な抵抗はしないこと。初めてのPrime Readingでの読書。Kindle Unlimitedよりも読める本の冊数は少ないけれども、お試し的にはいいかも。たまに本書のように自分のヒットする本が出ていれば、儲けものという感じ。だから、…

スタイルズ荘の怪事件/アガサ・クリスティー

『スタイルズ荘の怪事件』を読んだよ。ポアロは人生相談も請け負うらしい。kindle積読本のうち、ポアロものの2冊目。早川書房から出ているクリスティー文庫の1冊だけど、このシリーズを読破するにはどのくらいかかるだろうか…と意味のない心配をする暑い夏。…

64(ロクヨン)/横山秀夫

『64(ロクヨン)』を読んだよ。警察官も人間だ。『クライマーズ・ハイ』が面白かったので、次の横山秀夫氏の小説として選択したのが本書。もしかしたら、Kindle本でセールしていたものを思わずポチったのかもしれないけど。 主人公は警察官。いや、警察署の…

アメリカの壁/小松左京

『アメリカの壁』を読んだよ。タイムリーな…。これもKindleの積読本。多分、相当に安かったんだろうと思う。しかも、トランプ氏の就任以前だったはずだし。どうして、ここでいきなりトランプ?ということになるけれども、表題作の『アメリカの壁』はまさにト…

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?/フィリップ・K・ディック

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読んだよ。人間=アンドロイド?ハヤカワ文庫の棚に行くと必ずと言っていいほど、表紙を表に向けて並んでいる本書。いわゆる有名どころのSFという位置づけということで、一度は読んでみようかとKindle本で積ん読だっ…

考えるヒント2/小林秀雄

『考えるヒント2』を読んだよ。頭の悪さを痛感させられる読書。精神の集中を持って取り組んでいかないと、途中で挫折しそうになる読書は、何度も体験してきているが、今回はまさにその極地。どうやって読み切ったかという記憶が、読了直後に忘却の彼方に飛ん…

ファウンデーション/アイザック・アシモフ

『ファウンデーション』を読んだよ。理解不能。アイザック・アシモフ著のSF小説。雑誌への連載が始まったのが1942年というから日本的には戦時中に書かれたもの。エネルギーとして原子力という言葉が出てくるが、当時の原子力はそれほど一般的ではなかったの…

陰陽師 付喪神ノ巻/夢枕獏

『陰陽師 付喪神ノ巻』を読んだよ。鬼にもヒトの心アリ。陰陽師シリーズの3巻目。率直に言ってしまうと、面白いんだか、面白くないんだか分からない…。でも、3巻まで読んでしまうと、まぁ次も読んでみようかという気になるのが、摩訶不思議。ということで、4…

こんな日本でよかったね/内田樹

『こんな日本でよかったね』を読んだよ。なるべくしてなった。いつものウチダ先生のブログを編集してまとめたもの。副題は「構造主義的日本論」だけど、構造主義はに拘った感じはせず、どちからというと「日本論」に主題があるのかな…。とはいえ、その日本を…

雁の寺/水上勉

『雁の寺』を読んだよ。慈念の行方は?本書は水上勉氏の1961年第45回直木賞受賞作品。水上氏の作品は映画にはまっていた10代の頃にいくつか読んだ記憶があるんだけど、本書はなぜか対象外。他の作品に比べて地味な印象だったからかな。さて、この物語の主人…