2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

わかりあえないことから/平田オリザ

『わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)』を読んだよ。わかりあえるなんて、土台無理な話。筆者は劇作家の平田オリザ氏。業界関係の某会の総会で、この平田氏に講演をしてもらう予定ということで、ちょっと読んでみよう…

ポプラの秋/湯本香樹実

『ポプラの秋 (新潮文庫)』を読んだよ。子供の頃が思い出せない…。『夏の庭』の湯本香樹実。相変わらず小説は読んでいないけど、小説としては連続でこの湯本香樹実。単に自宅に本があったからというのがその理由なんだけど。でも、前回の『夏の庭』がつまら…

「知」の挑戦 本と新聞の大学I/姜尚中,一色清,依光隆明,杉田敦,加藤千洋,池内了

『「知」の挑戦 本と新聞の大学 I (集英社新書)』を読んだよ。挑戦というのは大袈裟だけど。「本と新聞の大学」という企画の中で行われた講演や対談をまとめたもの。この企画の趣旨を冒頭の基調対談で姜尚中氏が説明する。そこでは、「知」というものを「生…

ビッグデータ社会の希望と憂鬱/森健

『ビッグデータ社会の希望と憂鬱 (河出文庫)』を読んだよ。憂鬱ばかりのような…。ビッグデータという単語が去年あたりからIT系のキーワードになってきていたので、何とはなしに関連する本を探していたんだけど、すぐに目についたのが本書。でも、よくよく見…

武家の女性/山川菊栄

『武家の女性 (岩波文庫 青 162-1)』を読んだよ。皆がいきいきと生きていた。今回、図書館から借りた本書は、岩波文庫から1983年に第1版が出たもの。かれこれ30年も前のものだから、綴じ側の角は上下とも擦り切れて丸くなっているし、紙もすっかりセピア色。…

日本凡人伝/猪瀬直樹

『日本凡人伝 (新潮文庫)』を読んだよ。サラリーマンって凡人なのか?著者は猪瀬直樹氏。昭和58年の作品だから、かれこれ30年ほど前か…。雑誌「スタジオ・ボイス」に連載したものをまとめたもの。この「スタジオ・ボイス」は、一言でいうとインタビュー誌。…

ウェブで政治を動かす!/津田大介

『ウェブで政治を動かす! (朝日新書)』を読んだよ。ジャーナリストらしくなってきた津田氏。筆者の津田氏のこと、IT系のライターかと思っていたけど、最近の活動をみると、実はそれだけではなさそう。いや、逆にITを手段とした社会を考えるとジャーナリスト…

生命と記憶のパラドクス/福岡伸一

『生命と記憶のパラドクス 福岡ハカセ、66の小さな発見』を読んだよ。タイトルと本文の関連がよく分からないけど…。週刊文春に連載された福岡ハカセのエッセイ集。副題は「福岡ハカセ、66の小さな発見」。そういえば、最近の書籍の題名は副題が必ず付くよね…