2009-01-01から1年間の記事一覧

プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか/P.F.ドラッカー

『プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))』を読んだよ。精神の緊張を伴うけど、脳が喜ぶ読書。ドラッカー、2冊目。訳者あとがきにあるように、ドラッカーのこれまでの著作の中から、エッセンスを抽…

仕事で使える!「Twitter」超入門/小川浩

『仕事で使える!「Twitter」超入門』を読んだよ。つぶやくだけでは物足りない人のために。ちょっと前から気になっていたTwitter。先月に何気にアカウントを作ってしまったけど、特につぶやくこともなく放置。でも、気になる。 本屋では幾つかのTwitterの入門…

強い者は生き残れない―環境から考える新しい進化論―/吉村仁

『強い者は生き残れない―環境から考える新しい進化論―』を読んだよ。進化論の新しい形。『素数ゼミの謎』の吉村先生。もともと、この『素数ゼミの謎』はNHKの「爆笑問題のニッポンの教養」で吉村先生が登場した時に知ったもの。その時の先生はヨレヨレの白衣…

零の発見―数学の生い立ち/吉田洋一

『零の発見―数学の生い立ち』を読んだよ。筆算なんて、もう何年もしていないなぁ〜。学生時代に読んだことがあるから、実は再読。友人も読んでいて、本書に紹介されている南アフリカのブッシュマンの数詞が1と2しかなく、それ以上を「たくさん」と表現してい…

おんなひとりの鉄道旅 西日本編/矢野直美

『おんなひとりの鉄道旅 西日本編』を読んだよ。筆者は鉄道好きのカメラマン?『おんなひとりの鉄道旅 東日本編』に引き続き、その西日本編。南に行くだけあって、季節は春から夏にかけてが多いかも。まずは、岡山県の「柵原ふれあい鉱山公園」。旧片山鉄道…

疾走する精神―「今、ここ」から始まる思想/茂木健一郎

『疾走する精神―「今、ここ」から始まる思想』を読んだよ。科学と哲学は紙一重。『中央公論』に「新・森の生活」と題して書かれたものをまとめたもの。茂木さんの本といえば、このところ軽めのものが多かったけど、今回はずっしりと骨があるものだったよ。 …

人類が生まれるための12の偶然/眞淳平

『人類が生まれるための12の偶然』を読んだよ。奇跡と言われるのが分かる気がする。ビッグバンから銀河系の誕生、地球の歴史、生命の誕生、人類の進化などはある偶然がなければ、あり得なかったという点を論点に、それを中高生向けに分かりやすく解説した本…

海馬―脳は疲れない/池谷裕二,糸井重里

『海馬―脳は疲れない』を読んだよ。茂木さんの二番煎じかと思ったけど…。東京大学の薬学博士・池谷裕二氏とご存知糸井重里氏の対談集。池谷氏は、以前に職場の研修で講演を聴いたことがあったよ。話は確かに面白かったけど、脳科学者だと思っていたので、「…

断る力/勝間和代

『断る力』を読んだよ。タイトルが秀逸。また、勝間和代。売れていそうなので、ついつい手が出る。そういう本の読み方は良くないなぁ〜。 でも、勝間さんにしては、割りと素直に読める本。同じことを繰り返すことが多いけど、それはそれで復習になって、いい…

ドラッカー名著集1 経営者の条件/P.F.ドラッカー

『ドラッカー名著集1 経営者の条件』を読んだよ。ドラッカーにはまりそう。20年ほど前のこと。業界の研修で初めてドラッカーの名前を知る。確か『非営利組織の経営』という本だったと思う。これを読んでいる研修メンバーがいたから。 爾来、ドラッカーの名前…

こころの処方箋/河合隼雄

『こころの処方箋』を読んだよ。視点の違いに気づくか否か。河合隼雄先生のエッセイ風だけど、含蓄のある読み物集。某大学の学園祭の古本市でゲット。何冊もあったから、学生にはかなり読まれているのかもね。全55編で1編4頁だから、スイスイ読めて、1日で読…

おんなひとりの鉄道旅 東日本編/矢野直美

『おんなひとりの鉄道旅 東日本編』を読んだよ。第3セクターの鉄道がこんなに増えていたなんて。著者は矢野直美氏。最近流行りの「鉄子」の代表格かも。小学館の雑誌「BE-PAL」に連載されていたものが単行本になり、文庫化されるにあたって東日本編と西日本…

娘と話す 科学ってなに?/池内了

『娘と話す 科学ってなに?』を読んだよ。科学を知ることはその歴史を知ること。科学って何?という根本的な話を「娘と話す」という感覚で表現した本。とは言っても、本の形になると会話しているというより、娘の質問に答えている話好きのおとーさんの独演と…

正義で地球は救えない/池田清彦,養老孟司

『正義で地球は救えない』を読んだよ。環境問題は何度読んでも厭きさせない。『ほんとうの環境問題』と同じく、養老先生と池田先生の共著。本書の中で『ほんとうの環境問題』を前著と言っているから、続編という位置付けなんだろうけど、独立して読んでもま…

リーダーは半歩前を歩け/姜尚中

『リーダーは半歩前を歩け』を読んだよ。金大中事件は遠い昔の記憶…。姜尚中氏の新刊が本屋に並ぶとまずはパラパラと捲ってみる。本書も難しくなさそうということで、即図書館に予約。最近の氏の著作はさらっと読めるものが増えてきているよう。どうもアッシ…

中学生からの哲学「超」入門/竹田青嗣

『中学生からの哲学「超」入門』を読んだよ。中学生にどこまで理解できるか…。最近のちくまプリマー新書は難しいものが多い。本書のレベルも高め。大人なら、まぁ普通に読めるけど、中学生には…。高校生以上なら、なんとかなるかも。第1章は筆者の若い頃を振…

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力―ビジネス思考法の基本と実践/勝間和代

『勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力―ビジネス思考法の基本と実践』を読んだよ。この長ったらしい書名もビジネス思考の結果…。ついつい読んでしまう勝間和代。今回はビジネス思考力の話。 まずは、ビジネス思考を定義する。教育学者のブルー…

宇宙人としての生き方―アストロバイオロジーへの招待―/松井孝典

『宇宙人としての生き方―アストロバイオロジーへの招待―』を読んだよ。宇宙人と言っても、某国首相のことではないよ。松井先生の本は、『われわれはどこへ行くのか?』以来だけど、常に気になる著者のひとり。単なる宇宙論ではなく、人間とは何かを宇宙の観…

銅像めぐり旅―ニッポン薀蓄紀行/清水義範

『銅像めぐり旅―ニッポン薀蓄紀行』を読んだよ。銅像って何のために建てるのだろう。清水センセーの本を久しぶりに読みたいと思い、図書館のウェブサイトを検索。で、アッシの琴線に触れたのがこの本。最近の清水センセーは文学系が多かったけど、旅ルポとい…

世界は分けてもわからない/福岡伸一

『世界は分けてもわからない』を読んだよ。どんなに頑張ってもわからないって…。ご存知福岡先生の科学読み物。分子生物学を題材に、人間はつねにあるものの切り取られた一部しか見えていないことを言っているよ。 キーワードとしては、マップラバーとパワー…

仕事するのにオフィスはいらない/佐々木俊尚

『仕事するのにオフィスはいらない』を読んだよ。砂漠の遊牧民っていう表現に違和感…。Internetの世界はどんどん変わる。新しいサービスがどんどん出てくる。まさに生き馬の目を抜くといった過激な競争が行われている印象。その中でも、最近のトレンドはクラ…

それでも脳はたくらむ/茂木健一郎

『それでも脳はたくらむ』を読んだよ。タイトル倒れの感も…。久しぶりに茂木さんの著作。相変わらず、図書館では人気で、本書も予約してゲット。 「読売ウィークリー」に掲載されていたものをまとめたもので、タイトルはいかめしいけど、中身は軽めのエッセ…

リンゴが教えてくれたこと/木村秋則

『リンゴが教えてくれたこと』を読んだよ。農業は理系だぁ〜。『奇跡のリンゴ』がベストセラーになって、本屋に山積みされたいた時に気になってはいたんだけど、すぐ手にしないでいたら、図書館ではあっという間に予約数が100を超えるほど。 諦めていたら、…

知的創造のヒント/外山滋比古

『知的創造のヒント』を読んだよ。『思考の整理学』と重複する内容もあるけど。あとがきにもあるけれども、“考える”とはどういうことかを考えたこともない人が多数。だから、“考える”とは何か、“考える”ことによってどのように知的創造を生み出すか、などの…

「空気」と「世間」/鴻上尚史

『「空気」と「世間」』を読んだよ。鴻上尚史は演劇の人だと思っていたけど…。阿部謹也先生の世間論にはすっかりはまっているアッシだけど、阿部先生以外で世間について詳しく書く人は少ない感じ。そんな訳で「世間」とかいうタイトルの本を目にすると思わず…

身もフタもない日本文学史/清水義範

『身もフタもない日本文学史』を読んだよ。文学を知ることは楽しいよなぁ〜。久しぶりに清水センセー。最近の著作は文学モノか、世界の地理歴史モノが多いけど、今回も日本文学。文学論というよりも、清水センセーなりの日本文学史。歴史だから、何故今この…

女子と鉄道/酒井順子

『女子と鉄道』を読んだよ。テツは男子だけのものではない!!酒井順子の本は初めて。本屋で表紙を見て、「あら、アッシの気になるテツの本。しかも筆者が女子とは珍し…。」と思わずチェックし、いよいよ図書館でゲット。まずは、筆者が鉄道好きになった理由。…

無人島に生きる十六人

『無人島に生きる十六人』を読んだよ。いかにも明治の日本人っぽくていいなぁ〜。明治32年のお話。千島列島の占守島で内地との連絡船として使っていた帆船・龍睡丸。この龍睡丸に16人が乗り込み、南洋の海に調査に出掛けるのだが、途中のミッドウェー島付近…

次世代ウェブ グーグルの次のモデル

『次世代ウェブ グーグルの次のモデル』を読んだよ。人類はどこまで便利になれば気が済むのか。本書は2007年1月に上梓。ちょうどGoogleが日本でも浸透し始めて、ぐぐるとかいった単語が通用しかかっていた時期。アッシもGmailを使い始めたのが、2006年5月だ…

この国のかたち〈2(1988~1989)〉

『この国のかたち〈2(1988~1989)〉』を読んだよ。ちょっとした薀蓄も多いけど、それ以上の考え方。『この国のかたち〈1(1986~1987)〉』より半年振りにその続編。もともとは雑誌「文藝春秋」の巻頭に掲載されていたものだけど、ひとつひとつがよ〜く考えられ…