十五少年漂流記

十五少年漂流記』を読んだよ。分類は児童文学?

ご存知、ジュール・ヴェルヌの少年冒険譚。日本の少年は必ず読んでいると言っても過言ではないかも…。そういうアッシも小学校の時に、文庫本で読んだ記憶があるよ。
『「十五少年漂流記」への旅』に刺激されて、再読ってわけ。30年ぶり?あぁ、もっとそれ以上か…。

ニュージーランドオークランドから帆船で漂流し、ある無人島に漂着する15人の少年。殆どがイギリス人だけど、フランス人とアメリカ人も。
そして、2年間の無人島での生活。勇気と友情と知恵が満載の物語。勿論、仲間割れなどのトラブルも起きる。それでも、ブリアン、ゴードンなどのリーダーの下で一致団結して2年間を過ごす。
物語のクライマックスは、この無人島からどうやって脱出するかというところだけど、それは読んでのお楽しみということで。

場面の設定や登場人物、そして物語の進行は、なんともドラクエなどに代表されるRPGを見ているよう。あっ、表現が逆だね。ドラクエなどのRPGはこの『十五少年漂流記』をモチーフにしているんだよね。だから、少年たちは夢中になるわけだ。

元々は『二ヵ年の休暇』というタイトルでフランスで上梓。でも、フランスでも、その後英訳されたイギリスでもそれほど少年たちには読まれてないという。英米で人気が無かったのは、ブリアンというフランス人が活躍するからではないかと解説に書かれているけど、物語そのものが英仏の対立を暗示しているような雰囲気も有り、それを米が仲裁するという構図も。

それにしても、8歳から14歳までの少年たちが、何故これほどまでに大人なのだろうと、不思議な感覚。鉄砲を撃ったり、アザラシから油を採ったり、満干を利用して川を遡行したり…。現代の同年代の少年たちに彼らの行動を真似できるかと言うと、非常に疑問。それとも、外国の少年たちには普通の行為なのかなぁ〜?

十五少年漂流記 (新潮文庫)
十五少年漂流記 (新潮文庫)ジュール・ヴェルヌ

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