90文学

アクロイド殺し/アガサ・クリスティー

『アクロイド殺し』を読んだよ。殺人のトリックというより…。引き続き「クリスティー文庫」。一応、これで一気買いした3冊は終了。この3冊の中では一番面白かったのが本書。登場人物も多いし、人名と地名の区別が付きにくいのは相変わらずだけど、それを超越…

64(ロクヨン)/横山秀夫

『64(ロクヨン)』を読んだよ。警察官も人間だ。『クライマーズ・ハイ』が面白かったので、次の横山秀夫氏の小説として選択したのが本書。もしかしたら、Kindle本でセールしていたものを思わずポチったのかもしれないけど。 主人公は警察官。いや、警察署の…

アメリカの壁/小松左京

『アメリカの壁』を読んだよ。タイムリーな…。これもKindleの積読本。多分、相当に安かったんだろうと思う。しかも、トランプ氏の就任以前だったはずだし。どうして、ここでいきなりトランプ?ということになるけれども、表題作の『アメリカの壁』はまさにト…

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?/フィリップ・K・ディック

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を読んだよ。人間=アンドロイド?ハヤカワ文庫の棚に行くと必ずと言っていいほど、表紙を表に向けて並んでいる本書。いわゆる有名どころのSFという位置づけということで、一度は読んでみようかとKindle本で積ん読だっ…

考えるヒント2/小林秀雄

『考えるヒント2』を読んだよ。頭の悪さを痛感させられる読書。精神の集中を持って取り組んでいかないと、途中で挫折しそうになる読書は、何度も体験してきているが、今回はまさにその極地。どうやって読み切ったかという記憶が、読了直後に忘却の彼方に飛ん…

ファウンデーション/アイザック・アシモフ

『ファウンデーション』を読んだよ。理解不能。アイザック・アシモフ著のSF小説。雑誌への連載が始まったのが1942年というから日本的には戦時中に書かれたもの。エネルギーとして原子力という言葉が出てくるが、当時の原子力はそれほど一般的ではなかったの…

陰陽師 付喪神ノ巻/夢枕獏

『陰陽師 付喪神ノ巻』を読んだよ。鬼にもヒトの心アリ。陰陽師シリーズの3巻目。率直に言ってしまうと、面白いんだか、面白くないんだか分からない…。でも、3巻まで読んでしまうと、まぁ次も読んでみようかという気になるのが、摩訶不思議。ということで、4…

雁の寺/水上勉

『雁の寺』を読んだよ。慈念の行方は?本書は水上勉氏の1961年第45回直木賞受賞作品。水上氏の作品は映画にはまっていた10代の頃にいくつか読んだ記憶があるんだけど、本書はなぜか対象外。他の作品に比べて地味な印象だったからかな。さて、この物語の主人…

新釈 走れメロス/森見登美彦

『新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)』を読んだよ。メロスの本当の気持ちはわからない。森見登美彦氏のKindle本を一気に3冊も買って積ん読にしていたけど、最近になって徐々に読み始めて、ついに3冊目。3冊も読むと、森見氏の論調というか、傾向と対策が読…

ロング・グッドバイ/レイモンド・チャンドラー

『ロング・グッドバイ(ハヤカワ・ミステリ文庫)』を読んだよ。これがハードボイルドか…。Kindle本として購入して、しばらく積読状態で放置されていた本書。なにしろ文庫版で645頁もの大著だから、読み始めるまでに勇気がいる。ある意味、意を決してダウンロ…

そして誰もいなくなった/アガサ・クリスティー

『そして誰もいなくなった (クリスティー文庫)』を読んだよ。ポアロは登場せず。アガサ・クリスティの著作の中では、『オリエント急行の殺人』か本書かと思われるほどに有名な本書。とは言え、自分的にはストーリーも犯人も知らないという純粋な状態でこの物…

夢見る帝国図書館/中島京子

『夢見る帝国図書館』を読んだよ。小説で学ぶ日本近代文学史。どこかで紹介されていた本だと思う。気がついたら読みたい本リストに入っていたから。単行本で400頁ほどだから、場合によっては文庫本になってからと思っていたけど、図書館で予約したら思いの外…

「松本清張」で読む昭和史/原武史

『「松本清張」で読む昭和史 (NHK出版新書)』を読んだよ。昭和が終わってもう30年か…。自分も10代から20代にかけて、松本清張はいくつか読んだ記憶がある。『砂の器』は映画かな。『点と線』はあまりにも有名だけど、当時の自分は鉄道ミステリーとして手に取…

夜は短し歩けよ乙女/森見登美彦

『夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)』を読んだよ。京都の街を思い出しながら。『四畳半神話大系』と同様に京都の街を舞台とした大学生の恋愛活劇。活劇と書いてしまったけど、単なる恋愛物語ではないということを言いたいだけで、本来の活劇の意味とは違うかも…

ウォールデン 森の生活/ヘンリー・D. ソロー

『ウォールデン 森の生活』を読んだよ。単なるアウトドアライフではなく。かれこれ2年以上も前にKindle本として購入していた本書。上下巻で600頁を超える大書でもあるので、読み始めるのに二の足を踏んでいたけど、いよいよ読み始める。読書の秋だし。 タイ…

「名探偵」に名前はいらない/関川夏央

『「名探偵」に名前はいらない (講談社文庫)』を読んだよ。名探偵なのにデブ?関川夏央の書き物は小説なのかエッセイなのか、微妙な感じのものが多いような気がするんだけど、本書は冒頭からはっきり小説だと分かるもの。そして、探偵が主人公なのは分かって…

小説 天気の子/新海誠

『小説 天気の子 (角川文庫)』を読んだよ。天気ってなんだろう。話題の映画「天気の子」のノベライズ版。映画の公開と同時に本書も発売で、この人気ではすぐに読むことはないだろうな…と思っていたら、意外に早く図書館からゲット。本屋でもビニールに包まれ…

オリエント急行の殺人/アガサ・クリスティー

『オリエント急行の殺人 (クリスティー文庫)』を読んだよ。誰もが犯人を知っている。本書も既読。やっぱり、高校生くらいかな…。ミステリーにハマった時期があったから、当然にして、手に取ったのだと思う。そして、当時も読む前から犯人を知っていた。自分…

四畳半神話大系/森見登美彦

『四畳半神話大系 (角川文庫)』を読んだよ。京都の街に詳しくなる。kindle本の角川文庫セールで購入し、積読していた本書。筆者の森見登美彦を知っていたわけではなく、特段に興味があったわけでもなく。でも、ちょっとした時に読めるオモシロ小説を準備して…

準急ながら/鮎川哲也

『準急ながら~鬼貫警部事件簿~ (光文社文庫)』を読んだよ。準急っていう響きがいい。JRで急行という列車種別が無くなりつつある現在、準急という種別はすでに死語。多分、自分が時刻表を読み始めた時期にはほぼほぼ無くなっていたのではないかと思う。それ…

神々の山嶺/夢枕獏

『神々の山嶺(集英社文庫)』を読んだよ。物語の長さも神々しい。山岳小説と言えば新田次郎が自分的には定番なんだけど、それは他の作家の作品で山岳小説がそれほど出ていないということもあるような…。そんなわけで、本書が話題になったり、映画化された時…

羅生門・鼻・芋粥/芥川龍之介

『羅生門・鼻・芋粥 (角川文庫)』を読んだよ。たまには読んでみるのもいい。いつかは読もうと思い、Kindleセールで買っておいたもの。日本人なら誰もが知っている芥川龍之介。そして、その代表作が収録されている本書。「羅生門」も「鼻」も「芋粥」も、過去…

小説 ほしのこえ/大場惑

『小説 ほしのこえ (角川文庫)』を読んだよ。SF風ノスタルジー。映画『天気の子』が公開されて、本屋に行くとその文庫本が山積み。『君の名は。』で一世を風靡した新海誠の最新作ということだけど、新海氏の原点が本書の原作となったアニメ作品『ほしのこえ…

空飛ぶタイヤ/池井戸潤

『空飛ぶタイヤ 上下合本版』を読んだよ。ビジネス・エンターテイメント。上下合冊のKindle版。716頁もの大作だけど、グングンと引き込まれて、その勢いを継続したまま読了という感じ。久しぶりに読了後の達成感も高し。ある運送会社のトラックからタイヤが…

夢をかなえるゾウ3/水野敬也

『夢をかなえるゾウ3 文庫版』を読んだよ。神様、いろいろ。ガネーシャシリーズもいつの間にか第3弾。文庫版が出るのを待っていて、ようやく出たので図書館に素早く予約。やっぱり、人気だよね。あっという間に予約多数になったから。さて、今回はブラックガ…

フーテンのマハ/原田マハ

『フーテンのマハ (集英社文庫 は 44-3)』を読んだよ。美術史小説というカテゴリがあるのか…。紀行文は嫌いじゃないので、あれこれ目に入ったものを読んでいるけど、今回は以前に読んだ本に紹介されていたもの。何の本だったか忘れたけど。 もうひとつ気にな…

ロビンソン・クルーソー/ダニエル・デフォー

『完訳 ロビンソン・クルーソー (中公文庫)』を読んだよ。単なる冒険譚ではなく。少年少女向けの正しい読み物として児童書が出ている本書。自分はどうだったかというと読んだ記憶は無し。孤島に漂流されて、後にフライデーという黒人を仲間にして、なんとか…

天才/石原慎太郎

『天才 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。意外と知らなかった…。元内閣総理大臣田中角栄の自伝風小説。しかも、筆者が石原慎太郎。単行本が出た時に、あの石原慎太郎があの田中角栄をどのように描くのかという点でちょっと注目。そして、文庫版も意外に早く出た。…

夜間飛行/サン=テグジュペリ

『夜間飛行 (光文社古典新訳文庫)』を読んだよ。人生訓を読み取る。サン=テグジュペリといえば日本では『星の王子さま』ばかり。だから、童話作家なのかと勘違いしそうだけど、本書のような大人向けの小説が彼の作品の標準。そして、飛行機乗りだったという…

異類婚姻譚/本谷有希子

『異類婚姻譚 (講談社文庫)』を読んだよ。現代風SFおとぎ話。第154回芥川賞受賞作のこの物語。題名からして異端な気がして気になってはいたんだけど、この度めでたく文庫化されたので、手にとってみる。 そもそも一般名詞としての異類婚姻譚とは、Wikipedia…