ダ・ヴィンチ・コード

ダ・ヴィンチ・コード』を読んだよ。久しぶりのミステリー。

遅ればせながら…という感じだけど、お盆休みは気楽に読める長編小説を…と思い、この『ダ・ヴィンチ・コード』。

ストーリーはあまりにも有名なので省略するけれども、この小説の面白さは、ストーリー展開の中に散りばめられた薀蓄(特にキリスト教に関する)にあるような気がするよ。
薀蓄といっても、それはあくまでも真実ということではなく、ひとつの説にすぎないのだけれども。

例えば、「最後の晩餐」に描かれているイエス・キリスト以外の人物について。そして、それらの人物とイエス・キリストの立ち位置の関係から、深〜い意味を読み出していくよ。そうまで、深読みしなくてもいいのでは?って思いもあるんだけど。

そして、キリスト教に関する様々な言い伝え。「マグダラのマリア」の話は、アッシ的には初耳で興味深いよ。こういう話も歴史的な経緯があったり、キリスト教から派生した宗派との対立があったりした中で生まれてきたものなんだろうね。

本書の興味のもう一つは、「暗号」。冒頭では、フィボナッチ数列とか黄金比とかの話が出てくるので数学的なのかと期待したけど、それは無し。ちょっとした話題って感じ。それよりは、暗号を残したルーブル美術館の館長の趣味的な暗号といった方がいいかも。結局、自分の孫へのメッセージな訳だから。

中世ヨーロッパの人々の考え方もよく分かった感じ。阿部謹也先生の本で多少勉強していた成果がこんなところで活かせるとは…。

さて、最後に。小説とは関係ないんだけど、「モナ・リザ」の服装。これまた、最近若い女性が着ている流行の服に似ているような気がするんだけど…。

あ〜、なんだか小説とは関係ない話ばかりになってしまったかぁ〜?

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