40自然科学

話を聞かない男、地図が読めない女/アラン・ピーズ,バーバラ・ピーズ

『話を聞かない男、地図が読めない女』を読んだよ。男女は違うことが前提で。以前に日本でも話題になり、200万部も売れたという本書。うん、確かにそんな記憶が…。で、今回はprime readingでの読書。このprime reading、たまに本書のような読み損ねた昔のベ…

東京の自然史/貝塚爽平

『東京の自然史』を読んだよ。住む場所選びにも。自然史というタイトルだけれども、もっと狭義の意味ではほとんど地学。タモリもバイブルにしているとかいう噂の本なので、それなりに信頼性も高く、読まれている本なのだと思う。第一版が発行されたのが1964…

深海生物学への招待/長沼毅

『深海生物学への招待 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。光合成だけではなく。辺境生物学者とかいうタイトルでNHKのTV番組「爆問学問」に登場したことのある筆者・長沼毅氏。番組では科学界のインディ・ジョーンズとか言われて、世界各地の辺境地を旅する姿が紹介…

富士山はどうしてそこにあるのか/山崎晴雄

『富士山はどうしてそこにあるのか: 地形から見る日本列島史;チケイカラミルニホンレットウシ (NHK出版新書)』を読んだよ。あるべくしてある。思わず興味を惹かれるこのタイトル。地学好きの自分だからかもしれないけど。少し前だっただけど、ブラタモリでも…

素数はなぜ人を惹きつけるのか/竹内薫

『素数はなぜ人を惹きつけるのか (朝日新書)』を読んだよ。素数に萌え?数学の中でも数論はその王様的存在と言われているけども、その数論の中のテーマでも王様的な存在が素数。普通の人が素数の存在を知るのは、中学かな?それでも、その素数の定義にふ~ん…

ブレイクスルーの科学者たち/竹内薫

『ブレイクスルーの科学者たち (PHP新書)』を読んだよ。異分野をつなぐ力。たまには理系本を読まないと…と思ったのかどうかは不明だけど、ずっと読みたい本リストに積まれていた本書。著者の竹内薫氏は多作なので、読んでも読んでも追いつく気配なし。それで…

形態の生命誌/長沼毅

『形態の生命誌―なぜ生物にカタチがあるのか (新潮選書)』を読んだよ。カタチには意味がある。『宇宙がよろこぶ生命論』を読んで以来、気になっていた筆者。読みたい本リストの奥の方に並んでいたものを今回引っ張り出してきた。その長沼毅氏は、以前にちょ…

言ってはいけない/橘玲

『言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)』を読んだよ。でも、堂々と言っている。本書の続編が本屋に山積みされていたのに刺激されて、まずは最初の一冊。「新書大賞2017」とやらを取ったみたい。当時はまったく気にしていなかったのはなぜだろ。 副題…

日本の地形/貝塚爽平

『日本の地形――特質と由来 (岩波新書)』を読んだよ。複雑怪奇。岩波新書の青版だから、昔も昔、1977年の発刊。それでも定番として、本屋の棚に並んでいることもあるから、名著なんだろうね。自分的には、ふと思い立って、本書を手に取る。もともと、地形とか…

動的平衡3/福岡伸一

『動的平衡3 チャンスは準備された心にのみ降り立つ』を読んだよ。生物にとっての時間という概念。福岡ハカセの「動的平衡」シリーズ(特段のシリーズになっているわけではないけれども。)の3冊目。今回は月刊誌ソトコトに連載したものをまとめたもの。基本…

脳の王国/茂木健一郎

『脳の王国』を読んだよ。脳そのものが王国だった。茂木さん本は久々。本書は『週刊ポスト』に連載されていた茂木さんのエッセイをまとめたもの。『週刊ポスト』というと、なんだがムムムという感じがしないでもないけど、内容はいたって茂木さんらしく、真…

数学する身体/森田真生

『数学する身体 (新潮文庫)』を読んだよ。身体がなければ数学もできない。単行本が出た時から気になってはいたんだけど、なんだか内容が高度な感じで少し様子見にしていた本書。今回、文庫版が出たということでようやく読みたい本リストに登録。そう、単行本…

なぜ男は女より多く産まれるのか/吉村仁

『なぜ男は女より多く産まれるのか―絶滅回避の進化論 (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。男が多いのは無駄のような気がするけど。『素数ゼミの謎』の吉村先生。数学と生物学の組合せっていう視点がユニークで、自分的には気になる先生の一人。ただ、残念な…

生物多様性を考える/池田清彦

『生物多様性を考える (中公選書)』を読んだよ。考えようがない…ってことか。池田先生の生物多様性といえば、環境問題に絡めて、本当のところはどうなのか?という点で興味深い話題を提供してくれるので、毎回の読書が楽しみ。但し、今回は中公選書からの1冊…

コマ大数学科 特別集中講座/ビートたけし,竹内薫

『コマ大数学科 特別集中講座 (扶桑社新書)』を読んだよ。数学オタク談義。もう何年も前になるけれども、「コマ大数学科」という深夜枠でTV番組があったっけ。ちょっと難易度の高い数学の問題を、ビートたけし、東大女子学生、たけし軍団が解くというもの。…

エレガントな宇宙/ブライアン・グリーン

『エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する』を読んだよ。「宇宙」に「エレガント」という形容詞…。年末年始は図書館の貸出期間が延びることを利用して大作にチャレンジすることが多い。ということで、本書は574頁の超大作。本を持っているのを見ただ…

世界が変わる現代物理学/竹内薫

『世界が変わる現代物理学 (ちくま新書)』を読んだよ。議論の終わりはあるんだろうか。科学本が好きで、適当に読み漁っているんだけれども、当然ながらアカデミックな読み方ではないわけで、自分がどこまで分かっていて、何が分かっていないのかも分からない…

身近な鳥の生活図鑑/三上修

『身近な鳥の生活図鑑 (ちくま新書)』を読んだよ。よく見かけるのに知らないことばかり。街なかでよく見かける鳥と言えば、スズメ、ハト、カラス。本書はこれらの鳥の生活をじっくり観察する本。どうして、これらの鳥なのか。それは観察のしやすさ。人を恐れ…

クオリア入門/茂木健一郎

『クオリア入門 ――心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫)』を読んだよ。心とは何かを脳的に考える。茂木さん本は久しぶり。っていうか、Kindle本でだいぶ以前に購入して積読状態だったんだけど。そう、Kindle本はいくらでも積んでおけるから怖いよなぁ〜。副…

科学はどこまでいくのか/池田清彦

『科学はどこまでいくのか (ちくま文庫)』を読んだよ。科学に対して構える必要なし。池田清彦先生の科学エッセイ。1995年に「ちくまプリマーブックス」の一冊として発刊されたものだけど、中高生向けにしては難度は高い感じ。で、冒頭から結論。科学もまた。…

たけしの面白科学者図鑑 ヘンな生き物がいっぱい!/ビートたけし

『たけしの面白科学者図鑑 ヘンな生き物がいっぱい! (新潮文庫)』を読んだよ。生き物も科学者も面白い。ビートたけしの科学本は『たけしの最新科学教室』以来かな。たけし自身が理系の人だから話が通じるし、科学者の気持ちが分かるんだろうね。例えもいいし…

統計学が日本を救う/西内啓

『統計学が日本を救う - 少子高齢化、貧困、経済成長 (中公新書ラクレ)』を読んだよ。説得力有り。筆者は『統計学が最強の学問である』シリーズの西内啓氏。西内氏の著作はほとんどが「現実的な社会を統計学的に見てみたら」という視点だから、理解もしやす…

はじめてのサイエンス/池上彰

『はじめてのサイエンス (NHK出版新書 500)』を読んだよ。仕組みを知るとワクワクする。池上彰氏の科学紹介本。だから、科学の事象を中心に、それを取り巻く社会とか、人間とか、政治とかの周辺情報にも言及していく。だから、途中で、物理学の授業が“社会学…

統計学が最強の学問である[ビジネス編]/西内啓

『統計学が最強の学問である[ビジネス編]―――データを利益に変える知恵とデザイン』を読んだよ。実践編より実践的。このシリーズも3作目。一時期の統計ブームは下火になったかと思ったけど、ビッグデータやIoTなどの影響力が大きく、いまだにつづている感じ。…

科学の発見/スティーヴン・ワインバーグ

『科学の発見 (文春e-book)』を読んだよ。人間の飽くなき探究心。突然だけど、科学史が好きだ。『宇宙創生』は分からない箇所がありながらも、ワクワクしながら読んだなぁ。だから、本屋の理系本コーナーで本書を見かけた時は、即チェック。単行本だし、分厚…

もっとも美しい数学 ゲーム理論/トム・ジーグフリード

『もっとも美しい数学 ゲーム理論 (文春文庫)』を読んだよ。美しさとは何か。いくつかの数学本を読みたいんだけど、最近のものはどれも分厚くて、躊躇しそうなものばかり。こういう時はエイヤッと覚悟を決めてしまうのが常套手段。で、一冊選んだのが本書。…

進化しすぎた脳/池谷裕二

『進化しすぎた脳―中高生と語る「大脳生理学」の最前線 (ブルーバックス)』を読んだよ。人間たる所以。池谷裕二氏の脳科学本。以前に筆者の講演を聞いたことがあったけど、飽きさせない語り口が印象的。それ以来、著作を読もうと思ってはいたんだけど、過去…

ヒトの見方/養老孟司

『ヒトの見方 (ちくま文庫)』を読んだよ。様々な視点。養老先生は久しぶり。以前はかなり読んだけど、本書は何故か引っ掛かってこなかったもの。養老先生の著作の中でも初期のもののはずだから、順序を意識すれば、既に読んでいるべきものだったのかもしれな…

いつまでもデブと思うなよ・電子版プラス/岡田斗司夫

『いつまでもデブと思うなよ・電子版プラス』を読んだよ。痩せているけど。平たく言うと岡田斗司夫流ダイエット本。実際に岡田氏は117kgから67kgへと50kgものダイエットに成功したらしい。どんだけ…。いや、元々それだけの巨漢だったわけだから、普通に戻し…

ヤバい統計学/カイザー・ファング

『ヤバい統計学』を読んだよ。やっぱり「最高の学問」である。世の中の社会的事象を統計学的に捉えると…という観点から、多くの事例を取り上げて解説した本。それにしても、統計学がこれだけ強力なツールであるとはビックリ。ちょっとした統計学ブームでもあ…