2014-01-01から1年間の記事一覧

地理と気候の日本地図/浅井建爾

『地理と気候の日本地図 (PHPサイエンス・ワールド新書)』を読んだよ。複雑すぎる日本。表題通りの内容で、要は日本全国を各県別にその地形と気候の特徴を丁寧に説明したもの。高校の時からの地学好きがいまだに治らないアッシとしては、この手の本はいつま…

恋/小池真理子

『恋』を読んだよ。火曜サスペンス劇場?SONYポイントが余っていたので、電子書籍で購入。選んだ理由は多分値段的な判断だったような。結果的には、筆者である小池真理子氏の直木賞受賞作だったわけで、そういう意味では結果オーライだったかなとも思うよ。…

海山のあいだ/池内紀

『海山のあいだ (角川文庫ソフィア)』を読んだよ。頭にすっと入らない。筆者は池内紀氏。原本は雑誌に連載されていたものを単行本化したもので、当時、講談社エッセイ賞を受賞しているとのこと。 アッシ的には山エッセイを想定して読み始めたんだけど、どち…

図書館の神様/瀬尾まいこ

『図書館の神様 (ちくま文庫)』を読んだよ。普通の人たちの普通の話。「図書館」というキーワードに引かれて、本書を選択。読んでみると極々普通にありそうな話。青春ものとも言えるかもしれないけど、アッシの世代が想像する所謂「我ら青春‼」というような…

センス・オブ・ワンダーを探して/福岡伸一,阿川佐和子

『センス・オブ・ワンダーを探して 〜生命のささやきに耳を澄ます〜』を読んだよ。性格的に対極の二人。福岡ハカセと阿川佐和子氏の対談集。どうしてこの二人なのか?という気もするけど、どこかのラジオ番組で会ったのがきっかけだとか。多分、好奇心旺盛な…

日本の山と高山植物/小泉武栄

『日本の山と高山植物 (平凡社新書)』を読んだよ。地学が好き。高校の時、何故か地学部。地球の動きに心惹かれて続けているわけだけど、いまだにこの系統の本は読みたいなと思う。地学も好きだけど、山が好きっていう要因もあるかも。 で、筆者の小泉武栄氏…

インテリジェンス 武器なき戦争/手嶋龍一,佐藤優

『インテリジェンス 武器なき戦争 (幻冬舎新書)』を読んだよ。裏には裏がある。NHKのワシントン特派員で、よくTVに出ていた手嶋龍一氏。そして、アッシ的には説明のしようがない佐藤勝氏。この二人がインテリジェンスについて対談するのが本書。 そもそも、…

迷宮/清水義範

『迷宮 (集英社文庫)』を読んだよ。これもパスティーシュか?一時期は読み漁っていた清水センセー。多作なセンセーなので、当然読み切っているわけでもなく、このところはターゲットを決めて、定期的には読んでいこうという感じ。 ということで、本書。 ある…

電子出版の未来図/立入勝義

『電子出版の未来図 (PHP新書)』を読んだよ。その未来にそれほど変化無し。iPadが発売された2010年は確か電子書籍元年とか言われていたのは確か。アッシもどこかの大学へ講演を聞きに行ったことがあったし。そう、思い出した。電子書籍元年ていうより電子書…

第四間氷期/安部公房

『第四間氷期 (新潮文庫)』を読んだよ。何故に読み難いのだろう。安部公房を読んだのは何年ぶりだろう。っていうか何十年ぶりだろう。多分、中学か高校だったと思うけど、読んだのも『砂の女』だったか、『他人の顔』だったか、記憶に無し。思い出すのは、な…

さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記/井伏鱒二

『さざなみ軍記・ジョン万次郎漂流記 (新潮文庫)』を読んだよ。日本語が分からない。井伏鱒二といえば、小学校だったか中学だったか、国語の教科書に『山椒魚』か何かが載っていて、それを読んだきり。印象も、太った眼鏡のお爺さんっていう感じ。本屋では、…

弱肉強食の大学論/諸星裕,鈴木典比古

『「弱肉強食」の大学論 生き残る大学、消える大学 (朝日新書)』を読んだよ。かなり真面目な内容なので、タイトルに違和感…。大学改革についてメディアで発信を続ける桜美林大学の諸星先生と、前ICU学長で現在はAIU学長の鈴木先生による対談集。勿論、テーマ…

リクルートという奇跡/藤原和博

『リクルートという奇跡 (文春文庫)』を読んだよ。大仰なタイトルのような気がするけど。本書は、藤原和博氏がリクルート社員時代に経験したリクルート社のあれこれをまとめたもの。アッシ的には、元和田中学校長の藤原氏というイメージが強く、それに関する…

槍ヶ岳開山/新田次郎

『槍ヶ岳開山 (文春文庫)』を読んだよ。僧といえども、やっぱり人間。久しぶりに電子書籍。Sony Readerだから、何かのポイントで購入したもの。しばらく、端末の中で温めていたんだけど、タイミングよく紙の本の供給が途切れたので、今回の読本に。主人公は…

青い鳥/重松清

『青い鳥 (新潮文庫)』を読んだよ。中学生の気持ちは微妙。読む本を選ぶ理由は色々だけど、本書だけは予約した時の記憶無し。でも、何かのキッカケがあったんだと思う。多分、別の本で紹介されていたとか、そんな理由かも。で、この物語はある中学校の先生と…

ホーキング、宇宙を語る/スティーヴン・W. ホーキング

『ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)』を読んだよ。語るには難解…。筆者は、「アインシュタインの再来」とか「車椅子の天才」といわれるホーキング博士。博士の名前を知らない人は少ないと思うし、車椅子に乗った博…

星の王子さま/サン=テグジュペリ

『星の王子さま』を読んだよ。これって童話?子供の頃から気になる本が幾つかあるけど、本書もその一つ。kindle本として、以前から安価で提供されていて、最安値が48円なんていう時期もあったっけ。いつかは読もうと思っていたので、とりあえず安い時にと思…

華氏451度/レイ・ブラッドベリ

『華氏451度〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)』を読んだよ。これもSF?このところ、SF風の小説が続くけど、本書も一応SFの部類に入るみたい。ディストピア小説というカテゴリーでもあるみたい。で、ディストピアって何ってことになるけど、反ユートピアなんだそ…

北への旅/椎名誠

『北への旅 なつかしい風にむかって (PHP文芸文庫)』を読んだよ。そう言えば、北東北に行ったことがない。椎名誠の写真+旅エッセイで、アッシの好きなパターン。今回の旅先は北東北。つまりは、岩手、秋田、青森の三県の限定版。ちょっとだけ、津軽海峡を渡…

紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている/佐々涼子

『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』を読んだよ。アッシにできるか?2011年3月11日に発生した東日本大震災。本書は、この震災で甚大な被害にあった日本製紙石巻工場の復興の記録。 あれから3年経つけれども、ニュース以外のドキュメンタリーを読むのは初…

暴露/グレン・グリーンウォルド

『暴露:スノーデンが私に託したファイル』を読んだよ。安全保障って何だろう。『スノーデンファイル』に引き続き、いわゆるスノーデン事件もの。今回は実際の当事者が執筆しているから、かなりリアルで、且つ当事者たちの気持ちが分かる文章になっているよ。…

幼年期の終わり/アーサー・C.クラーク

『幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)』を読んだよ。これがSFの古典か…。アーサー・C.クラークの名作と言われる本書。SFなんて、もう何十年も読んでいないけど、どうして読む気になったのか、自分でもよく分からない。気の迷いか、またには視点を変えよう…

子どもの難問/野矢茂樹

『子どもの難問』を読んだよ。その回答はスッキリと分かりやすい。アッシの好きな野矢先生。本屋で本書を見かけた時、野矢先生の新刊だとばかり思っていたら、実は編著者。一部、書いてはいるけれども、どちらかというと旗振り役って訳。 元々は中学受験雑誌…

生命のからくり/中屋敷均

『生命のからくり (講談社現代新書)』を読んだよ。まさに精巧なからくり。高校の生物で習ったDNAの複写の仕組み。あまりにも精巧な仕組みで、目から鱗というか、感動したと言っても過言ではなかったアッシ。たぶん、それが原点となって遺伝子とかダーウィン…

別冊図書館戦争I/有川浩

『別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5) (角川文庫 あ)』を読んだよ。ホントにベタ甘。有川浩氏による図書館戦争シリーズもついに5冊目。本編は4巻で終了しているので本書は別冊という扱い。だから、本編にはなんの影響もないし、続きが気になる方だけど…

春を背負って/笹本稜平

『春を背負って (文春文庫)』を読んだよ。シャクナゲの季節に行ってみたい。『還るべき場所』に続いて、笹本稜平氏。もっとも、同タイトルの映画「春を背負って」から笹本氏を読み始めたわけなんだけどね。 舞台は奥秩父の主脈上に建つ山小屋「梓小屋」。勿…

「科学者の楽園」をつくった男/宮田親平

『「科学者の楽園」をつくった男:大河内正敏と理化学研究所 (河出文庫)』を読んだよ。誇れる日本の科学者たち。色々と話題になっている理化学研究所。だからこそなんだろうけど、本書は1983年に単行本として刊行され、その後2001年に日経ビジネス人文庫で文…

還るべき場所/笹本稜平

『還るべき場所 (文春文庫)』を読んだよ。K2に憧れる…。公開中の映画「春を背負って」が気になっていたんだけど、図書館での予約は多数。で、原作者である笹本稜平氏の著作を見ると、山岳小説が他にも多々有り、その中の一冊が本書。文庫版ながら、解説文ま…

スノーデンファイル/ルーク・ハーディング

『スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実』を読んだよ。現代版『一九八四年』。2013年6月末、全世界を驚愕させたスノーデンという人物の事件。事件の概要は何となく把握はしていたけれども、それが世界的にどのような影響があるのかを良く理…

私の身体は頭がいい/内田樹

『私の身体は頭がいい (文春文庫)』を読んだよ。身体あっての頭だから。内田先生は久しぶりだけど、本書は先生の初期の著作。テーマはあえて一言で言ってしまうと「身体論」。いや、こんなに簡単に一言で片付けてしまうと内田先生にお叱りを受けそうな気がす…