2005-01-01から1年間の記事一覧

天文学入門−星・銀河とわたしたち

『天文学入門−星・銀河とわたしたち』を読んだよ。参考文献の欄で気が付いたんだけど、『宇宙と生命の起源』の導入版というか簡易版だったみたい。簡易版といっても、理路整然と説明することには変わらない。 地球、太陽系、銀河系、そして宇宙全体を説明す…

多摩の植物散歩

『多摩の植物散歩』を読んだよ。ついに禁断の花の本。しかも地元密着型だから、ますますのめり込み〜。多摩の…と題名にあるけど、かなり範囲は広いよ。西は御岳付近から東は新宿御苑まで。だから、アッシの地元も範囲の中。 とは言っても、日本の何処でも観…

日本の国立公園

『日本の国立公園』を読んだよ。筆者はアッシの高校時代の友人の従兄弟。面識は無いけど。まずは日本の国立公園とアメリカのそれの違いから。国土の面積が違うから、アメリカは思い切った政策が打てるようね。日本の場合は、国立公園の中にしがらみが多過ぎ…

「世間」論序説(西洋中世の愛と人格)

『「世間」論序説(西洋中世の愛と人格)』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第5段。後書きによると、氏が世間について書いた初めての本みたい。だから、1992年に最初の単行本が出た時は本書の副題が書名だったよ。この副題から、世間の話は想像できないよね。相…

世間の目

『世間の目』を読んだよ。阿部謹也氏著作の引用が多々有り。世間の本質をたくさんの事例を持って解説してくれているよ。そして、阿部謹也氏の本より理解しやすいのがよい。取っ掛かりは、何故世間に興味を持つようになったか…について。 自分自身の意思では…

高尾の森から

『高尾の森から』を読んだよ。森の本が続いているけど、新たな発見多々有り。筆者は高尾ビジターセンターの自然解説員(当時)。その当時に高尾山であったこと、思ったことを綴ったものがこの本だよ。東京に住んでいて、高尾山に登ったことが無い人はまずい…

ブナの森を楽しむ

『ブナの森を楽しむ』を読んだよ。森にはいろいろな楽しみ方があるね。印象的なのは、食物連鎖の話。 ブナの森を保護しようとかいうと、ブナだけ保護すればって思うかもしれないけど、ブナの森にはたくさんの動植物が共存している。その共存関係を維持しなけ…

日本の美林

『日本の美林』を読んだよ。これは山の自然学のひとつだね。日本各地の森を紹介しているよ。そこでの自然や森と人々の生活との関わりについても述べているよ。特に森を作るという立場での林業の展開についての話が興味深いよ。アッシに身近な例でいえば、奥…

上司は思いつきでものを言う

『上司は思いつきでものを言う』を読んだよ。ちょっと期待外れだったけど。書いてあることは理解できるんだけど、結局何が言いたいのか分からない…。同じようなことが繰り返されているだけか?なんて思ってしまう。←これが、期待外れの理由。ただ、思いつき…

地球は火山がつくった

『地球は火山がつくった』を読んだよ。アッシの興味は宇宙の誕生から地球の誕生へシフト。そして相変わらずの岩波ジュニア新書。話の展開は、地球の表面上の動きから始まって、次第に地球の中心の動きに話題が移っていくよ。地球の表面といえば、火山から噴…

里山を歩こう

『里山を歩こう』を読んだよ。最近、お気に入りの岩波ジュニア新書カラー版。滋賀県大津市の仰木を紹介した半分写真集。 多分、日本の何処にでもある里山と同じなんだろうけど、こうして改めて紹介されるときれいだよね、里山。そして、当たり前なんだろうけ…

「教養」とは何か

『「教養」とは何か』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第4弾。そして『「世間」とは何か』の続編。前著が分かりやすく面白かったの対し、こちらはいきなり難解。全体の2/3は半分?で頭に入っていないかも。 というのも、前著は引用がほとんど日本の書物だったの…

山の自然教室

『山の自然教室』を読んだよ。アッシは山の自然学に夢中。『山の自然学』(岩波新書)の岩波ジュニア新書版かな?でも、読みでがあって面白かったよ。中高生向けだから優しく書いてあるし。と言っても、表現がやさしいだけで、中身はなかなか高度だよ。内容…

数学を使わない数学の講義

『数学を使わない数学の講義』を読んだよ。春に予約をいれて、ようやく借りられたよ。筆者は数学科卒業の経済学者。だから、数学が社会的にどんな役割を担っているかがよく分かっているよ。 そして説明が上手い。タイトル通りに数式なんてまったく無し。だか…

宇宙と生命の起源

『宇宙と生命の起源』を読んだよ。久しぶりの宇宙モノ。岩波ジュニア新書だからっていって、バカにしてはいけないよ。アッシが読んで難しいと思った箇所もかなりあったし。中高生向けらしいけど。内容的には、ビックバンから始まり、星そして人類が誕生する…

「世間」とは何か

『「世間」とは何か』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第3弾。いよいよ「世間」の本丸本…と思ったら、ちょっと予想外の内容。 日本人が世間に対して思っていたことや対峙していたことを、過去の文学作品の中から探り出そうという試みの本だよ。 万葉集の和歌か…

学問と「世間」

『学問と「世間」』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第2弾。本書の前半は、日本の学者たちの現状分析。わが国の学者たちは、それぞれに自分の「世間」を持っていて、「世間」に対して(論文を)書いている。だから、わが国の現実と関係が無いという事に気がつい…

天才の栄光と挫折−数学者列伝−

『天才の栄光と挫折−数学者列伝−』を読んだよ。ニュートン、ハミルトン、ラマヌジャンは『心は孤独な数学者』と重複するけど。アッシが気になったのは、関孝和とチューリング。どちらも、数学が直接社会に影響を及ぼしているから。関孝和は暦の作成に携わっ…

山とつきあう

『山とつきあう』を読んだよ。『山の自然学』の流れで、また自然学。本書はテーマが3構成。 一つ目は穂高岳、白馬岳を中心とした北アルプスの山岳における岩石の風化作用のメカニズムを解明しているよ。どうしてあの硬そうな岩石が割れるかとか、それがどの…

阿部謹也自伝

『阿部謹也自伝』を読んだよ。実は筆者と同じ職場だったことがあったりする…。一橋大学学長を二期勤め、一橋大学名誉教授の筆者。専門はドイツ中世史、西洋社会史。こんな立派な学者が同じ職場だったなんて〜ってまずは驚きのアッシだったよ。子供の頃の話か…

登山の誕生

『登山の誕生』を読んだよ。山関係が続くけど。ちょうど読みたい本の端境期ってあるよね。予約していた本がなかなか手に入らなかったり。で、そんな時につい手に取ったのが、この本。ヨーロッパの登山から始まって、日本の登山の歴史が綴られているよ。楽し…

山の自然学

『山の自然学』を読んだよ。山もしばらく行っていないなぁ〜。中学の理科の授業で、岩石の性質って学んだよね。鉱石標本がグループ毎に配られて、これが砂岩、これが花崗岩、これが安山岩って。 どういうわけかアッシにはすぐに見分けがついたんだけど、周り…

騙し絵 日本国憲法

『騙し絵 日本国憲法』を読んだよ。清水センセー得意のパスティーシュを日本国憲法に魔法のように掛けちゃったって感じかなぁ〜。憲法前文を21もの違うパターンで表現した「21の異なるバージョンによる前文」は、まさに圧巻。そうそうこの人が表現したらこう…

大黒屋光太夫

『大黒屋光太夫』を読んだよ。07/28/2005に投稿した『大黒屋光太夫』とは違う本だよ。題名は同じだけど、岩波新書から出ていたよ。だから小説とは違うよ。2004年2月が初版だから、参考文献に吉村昭の『大黒屋光太夫』が載っている。二匹目のドジョウってやつ…

大黒屋光太夫

『大黒屋光太夫』を読んだよ。『おろしや国酔夢譚』と同じテーマの小説だよ。小学生の時に、確か後楽園かどこかで「大シベリア博」っていうのをやっていた。父親と見に行って、壮大な草原やバイカル湖の景色とかに子供ながら魅せられて帰ってきた記憶がある…

地図を楽しむなるほど事典

『地図を楽しむなるほど事典』を読んだよ。『地図を探検する』と同著者だよ。いろいろな事例で、地図を定点観測するとその地域の社会的な動きがよく分かるっていうことを認識させてくれた本だよ。江戸の町、近代の東京湾、炭鉱の町・夕張、石狩川の蛇行…etc.…

文章読本さん江

『文章読本さん江』を読んだよ。今回も『はじめてわかる国語』の流れで。文章の書き方系の本って数々あれど、読んでみたいと思いながら結局どれを選んでよいか迷っている間にこの本に巡り合えてよかったような気がしたよ。 だって、これで幾多の文章読本を読…

漢字と日本人

『漢字と日本人』を読んだよ。『はじめてわかる国語』の流れで。アッシ(日本人)は何の疑いも無く漢字を日本語として使ってきたけど、そこまでたどり着くにはいろいろな経緯があったんだね。まずは、先人たちの努力と工夫に脱帽したよ。『はじめてわかる国…

世にも美しい数学入門

『世にも美しい数学入門』を読んだよ。数学の定理は美しい…なんてアッシが言っても理解してくれる人は少ないと思う。でも、この本を読んでみてくだされ。その意味が十分に理解できると思うよ。だってさぁ〜、この世の中のこの混沌とした世界をひとつの定理で…

内側から見た富士通「成果主義」の崩壊

『内側から見た富士通「成果主義」の崩壊』を読んだよ。読んでいてぞっとしたよ。だって、うちの職場にも目標管理制度が導入されているから。でも、富士通と違うところは、今のところ年収に直結していないってことかな。要はやることが中途半端ってことか…。…