2006-01-01から1年間の記事一覧

若者はなぜ3年で辞めるのか?

『若者はなぜ3年で辞めるのか?』を読んだよ。上司から借りました〜。うちの職場にも若者はいない。いつまでも若手のつもりのアッシ。う〜む、まさに日本の雇用環境の縮図。若者の代わりに派遣。団塊世代を40代以下が支えている。出世の序列は年功序列でなく…

「まなびや」の行方

『「まなびや」の行方』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第13弾。阿部先生と日高敏隆氏との対談をまとめたものだよ。日高氏の専攻はは動物行動学。だから、どちらかというと理系。(理系、文系を区分するのは間違っていると阿部先生はいうけれど。) でも、二人…

みんな山が大好きだった

『みんな山が大好きだった』を読んだよ。山に命を懸ける気持ちとは…。本書は単行本『山男たちの死に方−雪煙の彼方に何があるか』を改題した文庫版。内容はまさにこの単行本のタイトル通り。山に命を懸けた人間の生き様を描いたもの。それにしても、山に命を…

考えるヒト

『考えるヒト』を読んだよ。初めての養老孟司。『恋するコンピュータ』に引き続き、脳とヒトの行動に関連することがあれこれ書かれた本だよ。生物は二つの情報系を持っているという。神経系と遺伝子系。脳は神経系。それでも現代生物学というものは、そのほ…

傷だらけの百名山

『傷だらけの百名山』を読んだよ。アッシの山歩きも傷だらけの恩恵に預かっているのだけれども…。日本の中部山岳を中心に、山を取り巻くあらゆる問題点を報告したもの。あまり『日本百名山』とは関連がないかも。 その問題点とは…。登山者による自然破壊、ス…

恋するコンピュータ

『恋するコンピュータ』を読んだよ。人工知能?言語学?はたまた医学?優秀な営業マンの仕事振りを分析してシステム化したら…。こんな発想は誰にであると思う。筆者が実際に分析してみると、認識→咀嚼→過去の経験の再体験→知識の組み直し→自分や社会への還元…

世界遺産・知床がわかる本

『世界遺産・知床がわかる本』を読んだよ。♪知床の岬に〜、ハマナスの咲く頃〜。2005年に世界自然遺産に登録された知床について、その自然を紹介した本だよ。簡単に自然と言ってしまったけれども、そこには地形、気候、植生の地学的なものから、動物、植物、…

ゼロからわかるアインシュタインの発見

『ゼロからわかるアインシュタインの発見』を読んだよ。自由のものを考えることの難しさ…。本書で相対性理論の復習ができたよ。勿論、完全理解な訳じゃないけど。そして、かなり分かりやすい説明がされているよ。そして、今までの相対性理論の解説本と異なる…

上司につける薬!

『上司につける薬!』を読んだよ。書名のイメージと中身が違いすぎる〜。書名だけ見ると、部下が上司に対して処方箋を提示し上司の機能を如何に果たしてもらえるかといった内容を想像するけれども、違うよ。じゃ、逆かというとそうでもなくて、副題に「マネ…

草花のふしぎ世界探検

『草花のふしぎ世界探検』を読んだよ。観察するとはこういうことかぁ〜。四季それぞれで観察し甲斐のある植物を取り上げて、その特徴と不思議の世界を紹介した本だよ。春はアズマイチゲ。雑木林の林床にわずか一ヶ月だけの命。でも、そうしなければならない…

日本の歴史を作った森

『日本の歴史を作った森』を読んだよ。筆者・立松和平って結局何者?木曾のヒノキは法隆寺や伊勢神宮の建築材として使われているらしいよ。そして、定期的に建て直しや修理で必要な材木を提供しているとか。でも、それも実はピンチで、将来的には供給できな…

企業コンプライアンス

『企業コンプライアンス』を読んだよ。ビジネスものは似合わない?二部構成で、前半は企業不祥事の事例集。ライブドアから三菱自動車、最近では耐震偽装事件まで。それぞれの概要と内在する問題点を客観的に解説しているよ。すでに新聞等で報じられている情…

科学の目 科学のこころ

『科学の目 科学のこころ』を読んだよ。またもやダーウィン繋がりで長谷川先生の著作。とは言っても、題名の通りに小難しい話ではなくて、軽く読めるエッセイ風。この本を読んで、自然界の真実と人間から見た現象とは異なるということを改めて認識したよ。だ…

ウェブ進化論

『ウェブ進化論』を読んだよ。『グーグルGoogle』に続く、Web2.0モノ。『グーグルGoogle』では、グーグルのビジネスモデルが話の中心だったけれども、本書はどちからというと概念とかテクノロジー側の話が多いよ。もちろん、ロングテールの考えとか重複する…

進化とはなんだろうか

『進化とはなんだろうか』を読んだよ。ダーウィン繋がりで博物学。正確に言うと進化生物学とか…。『ダーウィンの足跡を訪ねて』で進化論の面白さを知り、次のステップとして進化論の入門書的なものを探したら、いつもの岩波ジュニア新書のこの本にヒット。で…

読書力をつける

『読書力をつける』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第12弾。阿部先生は亡くなってしまったけど、その著作は残る。先生の著作で読んでいないものはたくさんあるので、読んでいこうと思う。「知のノウハウ」シリーズの1冊なんだけど、単なるハウツウ本だと思った…

ダーウィンの足跡を訪ねて

『ダーウィンの足跡を訪ねて』を読んだよ。進化論?なんじゃそりゃ?進化論のダーウィン…とここまでならばよく知っている。でも、それ以上のことは何も知らない。アッシだけじゃなくて、普通の人はそうなんじゃないかなぁ〜。 この本は、そのダーウィンの足…

北の街にて

『北の街にて』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第11弾。筆者の小樽商科大学時代のあれこれをエッセイ風にまとめたもの。 エッセイ風とか書いたけど、話の筋的には「小樽商科大学の学内事情」、「ドイツ留学時代」、「一橋大学関係者との交流」、「大学紛争」な…

宇宙を読む

『宇宙を読む』を読んだよ。冥王星の取り扱いがニュースになっているけど…。またまた、宇宙モノ。一般的な入門書と書いてあるけど、意外に内容は難しかったような。 「天からの文」を読む解くことを主眼においているので、電磁波の波長とか物理学的な話題も…

「関係の空気」「場の空気」

『「関係の空気」「場の空気」』を読んだよ。「空気」がテーマだったから予約までしたんだけれども…。「関係の空気」と「場の空気」の違いもよく分かる。そして、それぞれの場合の話法の違いもよく分かる。でも、それが日本語の問題だと言われると…。どうも…

博士の愛した数式

『博士の愛した数式』を読んだよ。珍しく純文学。文学だから身構えてしまって、取り付くのに時間が掛かったけれども、読み始めると面白くてスイスイ読んだ感じ。まずは、冒頭に出てくる博士の言葉が感動的。「これを使えば、無限の数字にも、目に見えない数…

波のむこうのかくれ島

『波のむこうのかくれ島』を読んだよ。椎名誠の旅レポもの。前回の『冒険にでよう』は外国旅レポだったけれども、今回は日本近海の孤島旅レポ。孤島と言っても、小笠原や対馬のようなメジャーな島もあるけど、中には当然無人島も。そして、北は天売島から南…

父親が教えるツルカメ算

『父親が教えるツルカメ算』を読んだよ。小学生は恐ろしい問題を解いているなぁ〜。ツルカメ算、差集め算、ニュートン算、流水算、図形問題、分数と比の問題など、小学校で習う算数をテーマに、アッと驚く解き方を解説している本と思いきや…。 算数はあくま…

天文台へ行こう

『天文台へ行こう』を読んだよ。宇宙モノが続く〜。宇宙モノといっても、宇宙の話ではなくて、地上から宇宙を見る為のツールとしての天文台をいろいろな切り口から紹介している本だよ。 天文台の歴史、世界各地の天文台、望遠鏡の仕組み、望遠鏡で見る天体、…

宇宙物理への道

『宇宙物理への道−宇宙線・ブラックホール・ビックバン−』を読んだよ。タイトルと中身にちょっと差異があるけど。宇宙物理の話題を織り交ぜながら、筆者の研究の道筋を辿る本。途中のコラムで、科学的な詳しい解説が入っているので、科学的な本でもあるかな…

社会人から大学教授になる方法

『社会人から大学教授になる方法』を読んだよ。鷲田先生も久しぶり〜。だいぶ以前に『大学教授になる方法』を読んだけど、その時の印象は「もしかしたら、アッシも大学教授になれるかぁ〜」って感じだったんだけれども、今回の本の読後感はまったくの逆。 何…

グーグルGoogle

『グーグルGoogle』を読んだよ。IT関連本は久しぶり。グーグルの戦略とその収益構造、そして副題となっている「既存のビジネスを破壊する」とは何か?など、ちょっと話題のグーグルを知るにはちょうどよい感じの本だよ。そして、そのキーワードは「サ…

刑吏の社会史

『刑吏の社会史』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第10弾。いよいよ阿部先生の処女作に挑戦。内容的には難しかったりそうでなかったり…。処刑の種類についての説明にかなりの頁を割いているんだけれども、それがなんとなく淡々と説明されていて、残酷度は低し。…

木のことば森のことば

『木のことば 森のことば』を読んだよ。エッセイのような、ノンフィクションのような、文学のような…。恵那山の麓のヒノキや縄文杉の巨木の話。『木を植えた人』に代表する人の手による森の復元。天然記念物に指定されたために人工的に延命措置を取られた木…

この国のけじめ

『この国のけじめ』を読んだよ。藤原先生、本出し過ぎ〜。基本的にはいつものエッセイ集なんだけど、文庫本の解説なども混じっていて、それはそれなりに楽しめたよ。相変わらずの藤原先生の主張のひとつは「祖国愛」。それを象徴する言葉のひとつとして「狼…