2012-01-01から1年間の記事一覧

宇宙を語る〈1〉/立花隆

『宇宙を語る〈1〉宇宙飛行士との対話 (中公文庫)』を読んだよ。宇宙に行っていない宇宙飛行士もたくさん。筆者の立花隆氏の宇宙関係の著作としては、『宇宙からの帰還』があるよね。高校生の時に読んだ記憶があるけれども、本書よりさらに年代的には古い時…

イギリスの大学・ニッポンの大学/苅谷剛彦

『グローバル化時代の大学論2 - イギリスの大学・ニッポンの大学 - カレッジ、チュートリアル、エリート教育 (中公新書ラクレ)』を読んだよ。エリート教育も必要に思うけど…。「グローバル化時代の大学論」シリーズの2冊目。シリーズになっているけど、あと…

歴史を考えるヒント/網野善彦

『歴史を考えるヒント (新潮文庫)』を読んだよ。日本史だって分からないことだらけ。筆者は『日本の歴史を読みなおす』の網野先生。『日本の歴史を読みなおす』では、教科書に載っていない日本史を色々と知ることができたので、本書を本屋の店頭で発見した時…

日本人は、なぜ世界一押しが弱いのか?/齋藤孝

『日本人は、なぜ世界一押しが弱いのか?(祥伝社新書277)』を読んだよ。押しが弱くてもいじゃないか…。ちょっと刺激的というか、興味をそそられるタイトルの本書。本当に世界一かは別にして、日本人は押しが弱いような気がする。押しが弱いというか自己主張を…

タマゾン川/山崎充哲

『タマゾン川 多摩川でいのちを考える』を読んだよ。多摩川がキレイになった原因って…。タマゾン川なんていう川は実際にはないけれど、これは筆者の創作した多摩川の別名。都会の真ん中を流れている川に、アマゾン川に棲むような熱帯系の魚が泳いでいるのを…

女子のキャリア/海老原嗣生

『女子のキャリア: 〈男社会〉のしくみ、教えます (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。女子の人生の方がバラエティだ…。ギョーカイ的に就活本を読むことが多いアッシ。中でも本書の筆者である海老原嗣生氏はデータをキチンと分析して書いているので、内容が…

アメリカの大学・ニッポンの大学/苅谷剛彦

『グローバル化時代の大学論1 - アメリカの大学・ニッポンの大学 - TA、シラバス、授業評価 (中公新書ラクレ)』を読んだよ。まさに20年後の日本の大学。筆者の苅谷剛彦氏は社会学者。教育についての著作も多く、アッシ的には本屋や図書館で見る度に気になっ…

すべては脳からはじまる/茂木健一郎

『すべては脳からはじまる (中公新書ラクレ)』を読んだよ。「多様性」が脳を喜ばせる。ひさしぶりに茂木健一郎氏。中公新書ラクレから出ているタイトルに「脳」がつく茂木氏の本はシリーズもの?になっていて、元は読売ウィークリーに連載されていたもの。そ…

漂流/吉村昭

『漂流 (新潮文庫)』を読んだよ。救われる方法は神に祈ることのみ。『ジョン万次郎』を読んでから、再び漂流モノに目覚めたアッシ。『ジョン万次郎』の参考文献を調べてみるとジョン万次郎以前にも何人もの日本人が鳥島に漂着しているらしく、それがすでに小…

なぜ、国際教養大学で人材は育つのか/中嶋嶺雄

『なぜ、国際教養大学で人材は育つのか (祥伝社黄金文庫)』を読んだよ。ビジョンがあるから。秋田市郊外にキャンパスのある国際教養大学。このところ、大学ギョーカイがメディアで話題になることが多いよね。色々な大学があるのは事実、悪い大学もあれば良い…

首都圏生きもの記/森達也

『首都圏生きもの記 (学研新書 76)』を読んだよ。都会だって生きものだらけ。だいぶ前から気になっていた一冊。だって、首都圏と生きものって不調和なもの。本当は違うんだけど、人間の頭の中はパターンとして記憶されるから、そういうものだと思ってしまう…

突破する力/猪瀬直樹

『突破する力 (青春新書インテリジェンス)』を読んだよ。猪瀬氏の青春物語。筆者は東京都副知事の猪瀬直樹氏。雑誌『BIG tomorrow』に連載されたいた記事をまとめたもの。雑誌のコンセプトからいっても、ターゲットは20代の男性。だから、将来のこと、仕事の…

読み上手 書き上手/齋藤孝

『読み上手 書き上手 (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。聞く話すより難しい。そのものズバリ、読む力と書く力を如何につけるかを中高生に説いた本。もちろん、大学生が読んでも使えるノウハウだし、我々社会人が読んでも頷ける部分も多々有り。全体は三部…

ジョン万次郎/マーギー・プロイス

『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』を読んだよ。名前は知っていたけど…。日本人として「ジョン万次郎」を知らない人はまずいないと思う。知っているというレベルにもいろいろあるけど、アッシは名前は聞いたことがあるし、漂流して日本に戻ってきたとい…

夢中になる!江戸の数学/桜井進

『夢中になる!江戸の数学 (集英社文庫 さ)』を読んだよ。趣味としての数学。『天地明察』に続き、和算に関するもの。ちょっと前から、本屋ではちょっとした和算ブームだったかも。そんな流れの中での『天地明察』だから、ちょっとした便乗ものかもしれないけ…

街場の中国論/内田樹

『増補版 街場の中国論』を読んだよ。中国のことは中国人にしか分からない。内田先生の街場シリーズ、かれこれ何冊目だろう。内容的には、あの大ベストセラー『日本辺境論』と重複する部分もあるけど、それは「辺境」とは中華からの視点の言葉だから。今回読…

ざっくりわかる宇宙論/竹内薫

『ざっくりわかる宇宙論 (ちくま新書)』を読んだよ。ざっくりだけど、わからないところはわからない。ご存じサイエンスライターの竹内薫氏の著。竹内氏の著作はどれもわかりやすいので、愛読はしているけど、今回は後半が抽象的な話になり、結局、わかったよ…

天地明察/冲方丁

『天地明察』を読んだよ。一生を掛けた仕事。昨今、映画化された本書。単行本が出た当時から気になってはいたんだけど、500頁近い分量にちょっと手が出ない感じだった。で、文庫版も出て、単行本も借り時になった感じなので、意を決して図書館に予約。アッシ…

天皇の影法師/猪瀬直樹

『天皇の影法師 (中公文庫)』を読んだよ。天皇って本当に何だろ…。筆者は東京都副知事の猪瀬直樹氏。学生の頃に『ミカドの肖像』を読んだことがあったけど、いわゆる皇族系の本は久しぶりかもしれない。あ〜、猪瀬氏の本の中では、話題としては度々出ていた…

鉄道会社はややこしい/所澤秀樹

『鉄道会社はややこしい (光文社新書)』を読んだよ。ややこしくなるのは必然なのだが…。いきなりだけど、はしがきに書かれていることが、本書の内容のすべてを物語っているよ。それは、第三セクターの青い森鉄道の東青森駅に置かれていたゴミ箱に書かれてい…

80時間世界一周/近兼拓史

『80時間世界一周 格安航空乗りまくり悶絶ルポ (扶桑社新書)』を読んだよ。LCCもピンからキリまで。いきなりだけど、「80日間」ではなく「80時間」なので、念の為。 そう、約4日間の世界一周の旅。しかも、如何にして安い金額の航空券で行くことができるか、…

水惑星の旅/椎名誠

『水惑星の旅 (新潮選書)』を読んだよ。日本にいると水の大切さが分からない。椎名誠氏の旅ルポものなんだけど、一応はそれなりに取材チームなるものを編成して、分からないことがあれば、自分で調べるというスタイル。雨水タンクまで自宅に設置までしている…

名著講義/藤原正彦

『名著講義 (文春文庫)』を読んだよ。藤原センセーの数学の講義を聞いてみたい。藤原センセーのお茶の水女子大学での教養ゼミの様子をまとめたもの。各章の最後に藤原センセーのコメントもあり。 その教養ゼミは、藤原センセーが独断と偏見で選択した文庫本…

続・悩む力/姜尚中

『続・悩む力 (集英社新書)』を読んだよ。幸福とは何だろうか。姜尚中の『悩む力』の一応、続編。このところの社会論的な本は「3.11」絡みの話が多いよね。本書も、「3.11」が発生したことで、前作『悩む力』に書き足すべきことが出てきたという感じ。「3.11…

夏の庭/湯本香樹実

『夏の庭―The Friends (新潮文庫)』を読んだよ。少年時代の夏の思い出。久しぶりに小説。夏には絶対にお勧めという本書だったけど、ず〜っと保留。自宅にあったので、読む気になれば、いつでも読める状態だったけど。 ここのところ、しばらくギョーカイ系の…

危ない大学/海老原嗣生,倉部史記,諸星裕,山内太地

『危ない大学 (新書y)』を読んだよ。危ないっていろいろな意味で。大学話が連続するけど、特に意図はなく、このところ、それだけこの業界系の本の出版が多いということ。 で、本書は最近の大学にまつわるあれこれについて複数の書き手が書いたものをまとめた…

看板学部と看板倒れ学部/倉部史記

『看板学部と看板倒れ学部 - 大学教育は玉石混交 (中公新書ラクレ)』を読んだよ。ミスマッチの問題…。ここ数年、大学を巡る書籍の出版が増えているよね。世間に知られていない大学の実態が書かれているので、日本の大学がいったいどこに向かおうとしているの…

せいめいのはなし/福岡伸一

『せいめいのはなし』を読んだよ。動的平衡だけでこれだけ話が盛り上がる。いつもの福岡ハカセの対談集。新潮社の季刊誌『考える人』に掲載されたものをまとめたもの。それにしても、この『考える人』という季刊誌は凄いね。タイトルが微妙にくすぐる感じだ…

生物学的文明論/本川達雄

『生物学的文明論 (新潮新書)』を読んだよ。ナマコ的な生き方も人生だ。著者は以前に読んだ『ゾウの時間 ネズミの時間』の本川達雄氏。本書に書かれているサイズの話は、この『ゾウの時間 ネズミの時間』と重複する部分はあるけれども、それもまた復習という…

大学教員 採用・人事のカラクリ/櫻田大造

『大学教員 採用・人事のカラクリ (中公新書ラクレ)』を読んだよ。カラクリっていうほどの話ではないような…。ぶっちゃけて言うと、久々の星一つ。まえがきの「優雅なA教授と悲惨なB教授」は、おぉ〜っと思わせる前振りだけど、第1章からひたすら単なる大学…