生活 の検索結果:

極北に駆ける/植村直己

…クという部落が植村の生活の場となる。ここは北極点まで1300キロという世界最北のエスキモー部落。で、前半はここでの生活が話の中心になるよ。 衣食住の全てが驚きの連続。特に食。生肉をナイフで切り取って口に放りこむだけの食事。さすがの植村も最初の一口は胃から食べたものが逆流しそうになる。いや、逆流してけど、必死に我慢。それも、エスキモーと仲良くなるため。彼らしいね。 そして、気候。11月になると太陽が出なくなる。太陽が出る最後の日にアザラシ狩りに出かける。その時の太陽の様子を赤く…

考えないヒント/小山薫堂

…味を持って接すること、そうすれば偶然力とかセレンディピティが機能してアイデアが生まれるんだよね。うん、分かる分かる…ということが、本書のまとめかな。考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)小山 薫堂 幻冬舎 2006-11売り上げランキング : 54231おすすめ平均 日々の生活を充実させる方法「考えない」 とポンポン,アイデアがとびだしてくる ?!かっこいい! こういう生き方をしてみたい。Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

物理屋になりたかったんだよ/小柴昌俊

…立ちから今までの研究生活について。 小柴先生は理論物理というより実験物理。理論物理に早めに見切りをつけてよかったということや実験の楽しさについても語っているよ。そもそも実験は、わからないことがあるからやるのだ。答えがわかっていることを、確かめるために実験する必要はない。自然に対して「わからないこと」をどういうかたちで問いかけたらよいのか、とことん考え詰めると、適切な方法にたどりつける確率がよくなる。これは、わたしの実感だ。ということ。絶妙のタイミング(東大の定年退官の1か月前…

ウィーン愛憎/中島義道

…にも…。ウィーンでの生活は、中島先生に自己主張の塊が容赦なく次々に襲いかかる。その中で、最後にもうひとつ象徴的な言葉。 警察官シュトゥンプフ氏が高圧的な態度で「即刻職権において、逮捕する。」と電話をしてきたことに対し、「真理より権利」という私の実感したヨーロッパ人の態度を、ここで私は最も鮮明に見たように思った。と言う。あの〜、アッシならば、鬱状態が一気にやってきそうなウィーンでの生活としか思えない…。それでも、4年半のウィーンでの生活で、さらばウィーンのシーン。ある事件もあっ…

日本の難点/宮台真司

…場するよ。例えば、<生活世界>。 <システム>の全域化(これがまさにグローバル化であるけれども)によって<生活世界>が空洞化する。社会が包摂性を失うのです。と筆者。この「包摂性」も本書のキーワード。だから、包摂性を回復するためには、「個人の自立」より「社会の自立」であると。現代社会は「自己責任」というキーワードで進んでいるけれども、やっぱり地域とか家族とかの相互扶助の考え方が必要なのかも。第2章の教育論で登場するのは、「感染的模倣」というキーワード。 「本当にスゴイ奴」には浅…

環境を知るとはどういうことか/養老孟司,岸由二

…るし、その流域の大地のデコボコも把握しているつもり。日常の生活でそれを意識することはほとんどないのだけれども、心の奥底にそんな流域意識をしまっておいて、たまに思い出すのも悪くないなぁ〜などと思うのでありました〜。環境を知るとはどういうことか (PHPサイエンス・ワールド新書)PHP研究所 2009-09-19売り上げランキング : 185761おすすめ平均 流域から環境保全を考える大切なことをしっかり伝える本Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

偽善エネルギー/武田邦彦

…マにどちらかというと生活一般の話題が中心だったけど、今回はずばりエネルギー問題。 スーパーのレジ袋を削減しても、割り箸をやめてマイ箸にしても、電気をこまめに消しても、世界中が使うエネルギーに比べたら、微々たるもの。だから、エコを語るよりエネルギーを語るべしという本書の趣旨はよ〜くわかる。第1章は現状のエネルギー状況を整理する。 まずは石油の問題。筆者の見解としては、完全に無くなることはないだろうと。これには、需要と供給の経済学的政治的な視点もあるんだけど。つまりは、たくさんあ…

「見えざる手」が経済を動かす/池上彰

…、経済学とは縁が遠い生活をしていたアッシ。 それでも、社会情勢がこういう時代だから、経済のことも知っておかないとマズイよなぁ〜ということで、本書。筆者の池上彰氏も以前から気になっていたし。まずは「見えざる手」と表現したアダム・スミス。市場原理に基づいて商品の価格が決まることは感覚的には分かるけど、「需要と供給」が「見えざる手」を動かしているんだよね。あら、やっぱり感覚的な理解かなぁ〜。理解が進んだのは「新自由主義」のこと。元イギリス首相のサッチャーが何故「鉄の女」と言われたの…

疾走する精神―「今、ここ」から始まる思想/茂木健一郎

…央公論』に「新・森の生活」と題して書かれたものをまとめたもの。茂木さんの本といえば、このところ軽めのものが多かったけど、今回はずっしりと骨があるものだったよ。 さて、「森の生活」といえば、ソローの『ウォールデン−森の生活』。アッシの子供の頃からのあこがれの本。未だに読んだことがないんだけど。茂木さん自身、青年期に読んで強く惹きつけられたとか。森の豊饒さや多様性を、ここでは現代の社会に当てはめて、いかに取り戻していくかを考えていこうというわけ。多様性に近い考えとして、まずは「無…

リンゴが教えてくれたこと/木村秋則

…だリンゴの木やイネが生活しやすい環境を作っているだけ、ということを忘れてはいけないと思います。そう、米作りではなくイネ作り、さらに言うと、イネは田んぼでできるのだから、田んぼ作りとも云える訳。さて、どうして無肥料でも大丈夫なのか。 窒素肥料を10キロ施す。そのうちの半分はガス化して大気に消える。残り5キロの半分は土壌が取る。残りの2.5キロを作物と雑草が奪い合う。しかし、雑草が少し優勢で、作物は約1キロしか吸収しない。つまりは、肥料は1割しか使われない。だから、最初から無肥料…

無人島に生きる十六人

…し、無人島にしばらく生活するというノンフィクション。 語り口的には、筆者が東京高等商船学校の実習学生だった時に、教官だった中川先生の体験談を聞き、それを物語りにしたものという風に語られているよ。さて、龍睡丸はどのような経緯で難破したのか。実は1度目の難破を乗り越えて、日本に帰る際に2度目の難破に会い、無人島に暮らすことになってしまっている。 1度目は船が大破されることはなかったので、ハワイに寄って修繕することが可能だったけど、2度目は完全に岩礁に激突し、最後は大破してしまう。…

デッドライン仕事術

…という事まで考えると結論を先延ばしにしたりする傾向もあるしなぁ〜。かなり参考になったし、自分の頭の中の整理と言う意味でも久しぶりに有益なビジネス書でした〜。デッドライン仕事術 (祥伝社新書)吉越 浩一郎祥伝社 2007-12-15売り上げランキング : 3327おすすめ平均 ■真のライフワークバランスとは何か!ライフの定義は”私生活”ぜひ経営者側や上級管理職に読んで欲しい目からうろこ。するどい、するどすぎる!Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

世界がわかる理系の名著

…。これから、科学本を読んでいこうと考えている読者には入門として、いいかも。ただ、アッシのような科学本を読みなれている人間には物足りない内容かも。そういう意味で、コラムと参考図書の欄は、今後の読書生活の参考になりました〜。世界がわかる理系の名著 (文春新書)鎌田 浩毅文藝春秋 2009-02売り上げランキング : 5418おすすめ平均 時間のない人にこそオススメ情熱が伝わってくる科学の本文系の人間が読む本です。Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

脳のシワ

…いよね。昔の人たちの生活は死に直面しながらの生活だったかもしれないのに。「男と女の脳」では、結婚は物差しであるという考え方を提示しているよ。男女の関わり方の物差しの一つとして結婚という制度を考えたのであろうと。だけど、結婚が正義だとか道徳の規範であるとかいうこととは違う。あくまでも物差しであり、それには正義も倫理もないと。この物差しの考え方は、結婚に限らず、どの物事にも通用する考え方だよね。これも脳の仕業かも。「人体の秘密」では、論理とは耳のものであると言っているよ。これはち…

続・日本の歴史をよみなおす

…などは農地を持たずに生活を成り立たせていたわけだし。さらに、船で交易をし、豊かな生活を送っていた非農民がいたのも事実。 交易が盛んだったのは、日本が島国で四方を海に囲まれているため。そう、この海を使えば、どこでもスイスイ行けてしまうよね。陸路中心の考え方は近代の話。昔は陸路は不便だったというのも、目からうろこ。そんなことで、日本列島の社会は当初から交易を行うことによってはじめて成り立ちうる社会だった、厳密に考えれば「自給自足」の社会など、最初から考えがたいといってよいと私は思…

なぜ「大学は出ておきなさい」と言われるのか

…て、さてこれから大学生活をどのように過ごそうかと考えている高校生に向けて、将来への考え方を指南する本って感じかな。さて、冒頭の「はじめに」では、「なりたいもの」と「なれるもの」へのブレイクダウンの話が面白いよ。子供の頃は誰でもあこがれの職業があって、将来の夢を見る。中学、高校と進み、世の中のこと、自分のことが分かってくるとそろそろ軌道修正をし始めるよね。それがまさに「なりたいもの」と「なれるもの」へのブレイクダウン。これがいけないということではなくて、筆者曰く必要不可欠な作業…

デジタルネイティブ―次代を変える若者たちの肖像

…識的」だ。アッシの年代では、多分自分自身がデジタルネイティブのような感覚になるのは無理なような気がする。そういう感覚の彼らをこれからの世界を動かすんだという認識を忘れないようにしないとね。デジタルネイティブ―次代を変える若者たちの肖像 (生活人新書)三村 忠史日本放送出版協会 2009-01売り上げランキング : 24700おすすめ平均 ここまできたかタイトル負けネット新時代以降に生まれた「恐るべき子供たち」Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

「世間」の現象学

…、フッサールのいう<生活世界>という言葉がキーワード。<客観世界>との対比としての<生活世界>。学問は、まさに真理を追求するという意味で<客観世界>なんだけど、学問をするヒトは<生活世界>で生きている。なのに、まるで<生活世界>など無いように振舞う。これはいかんのではないかとフッサール。阿部先生も本書の筆者も同意見。ここで、<生活世界>とは「世間」なのだと展開していく。じゃ、改めて「世間」とは何か?ひとつは贈与・互酬の関係。お歳暮・お中元の習慣が壮大な「慣性の法則」のように続…

ウエスト・ポイントはリーダーシップをどう教えているか

…ームリーダーの毎日の生活はさらに複雑になっていくのだと…。そして、新入生を直接指導するリーダーから、さらにそれらを取りまとめるリーダーに進む。この段階を間接的リーダーと呼ぶ。ここで、さらに壁が高くなるのが分かるよ。間接的リーダーは、昇進するたびに、常に視点を上げ、パラダイムを変え、視座を広くなければならない。より高き肩書きに助けられて、以前と同じ仕事を楽にやるというような罠にはまってはならない。と。視点を変えろ、視野を広く持て、以前に上司に言われていた話を思い出すよ。アッシ的…

里山を歩こう Part2

…。ひと昔前の日本人の生活はすごくシステマチックだったんだよなぁ〜。琵琶湖周辺の里山を取材と写真で紹介した本。特に今回は地区を絞って、且つテーマも水に。そういう意味で、面白かったかも。Part1はちょっと散漫な感じがしたから。まずは漁師の三五郎さん。三五郎さんの漁は「おかず捕り」。その晩のおかずにする分しか捕らないという。しかし、その漁の為に、川の世話もしている。藻、ヨシ、ヤナギを刈ったり、ゴミがあったら掃除をしたりと。すべては魚を捕る為にしているんだけど、結局それで三五郎さん…

ハーメルンの笛吹き男

…いわゆる普通の人々の生活は自由とはかけ離れたものであり、一定の支配者層の下に生活する人々であったわけだ。そんな社会的背景の中で、この「ハーメルンの笛吹き男」の伝説を史実としてどう捉えるか。阿部先生は東ドイツ植民という観点から捉えた二つの説を紹介する。先に述べたように、一定の支配から解放されるために新天地を求めての大移動が有った訳だ。その一つの動きとして、130人の子供たち(若者だったという説)がハーメルンを出て行ったのだと。 ただ、阿部先生は、この東ドイツ植民のような出来事が…

十五少年漂流記

…、2年間の無人島での生活。勇気と友情と知恵が満載の物語。勿論、仲間割れなどのトラブルも起きる。それでも、ブリアン、ゴードンなどのリーダーの下で一致団結して2年間を過ごす。 物語のクライマックスは、この無人島からどうやって脱出するかというところだけど、それは読んでのお楽しみということで。場面の設定や登場人物、そして物語の進行は、なんともドラクエなどに代表されるRPGを見ているよう。あっ、表現が逆だね。ドラクエなどのRPGはこの『十五少年漂流記』をモチーフにしているんだよね。だか…

「十五少年漂流記」への旅

…とか、オーロラの下で生活しているアラスカの人々はオーロラにあまり興味がないとか。さらには、モンゴルの遊牧民は花に興味がないという。見渡すかぎりいちめんのエーデルワイスの群生の場面…びっくりして写真を撮り、この花はモンゴル語でなんと呼んでいるのですか?と同行のモンゴル人に聞いたのだが、誰も知らなかった。 「これは花である」 で終わりだった。ついでに書くと、沖縄の漁師はサンゴにあまり関心がないとも。 たくさんあっても、まったくないも同然というお話。さて、本と旅のコラボ?と冒頭に書…

ダーウィン―進化の海を旅する

…ね。3年間のイギリス生活で文明社会になじみ、未開の地の人からすっかり脱した3人のフエゴ人。ここに、ダーウィンの人種差別への反発の原点があるんだよね。世界にはさまざまな振興や風俗習慣があることにも気がついた。未開人の貧しさを身にしみて知ったが、彼らが文明に完璧に適応できることもわかった。また、奴隷制を敷いている国家が、みずからの卑劣さに目をつぶり、優者の劣者に対する当然の権利だと声高に主張していることを激しく非難した。ビーグル号の航海の後、『種の起源』の着想。フジツボなどの蔓脚…

偽善エコロジー

…書はどちらかというと生活に即した形で話題提供、っていうか筆者なりの検証をまとめたもの。分かりやすい話から入ると、スーパーのレジ袋のこと。もともとレジ袋は、石油の原料としては、使われずに燃やされていた成分を原料としているとのこと。そして、レジ袋が無くなると、結局、石油製品でエコバックを作ることになり、同様に石油を原料として有料の専用ゴミ袋が売られることになる。意味があるのかと筆者。 割り箸にしても同じ観点。元々割り箸は端材を使っているわけだから、割り箸を作らなくなると、結局は端…

芸術の神様が降りてくる瞬間

…校に留学。一人きりの生活で、ひたすら自分と向き合うだけの生活。「何で、心臓は動いているんだろ」とか「体が動いているのは、僕の意思なのか、神の意思なのか」とか考えたとか。一人のプレッシャーってそれだけ強烈なのか…。 プレッシャーの話をもう一つ。プレッシャーが大好きで、そのアドレナリンが出てくる感じがよいとか。茂木さん的には、プレッシャー中毒になった要因として、そのプレッシャーを乗り越えた先に成功体験があったはずだとコメント。さらに、「プレッシャーが遊びの種になっているんだね。」…

里山ビジネス

…何か。一言でいうと「生活観光」、「小さな観光」。産地のブランド化が流行っていて、どこの地方もそういうものを目玉にしようとしているけれども、狭い日本ではそれほど差別化できないし。 そこで、そこに住む人の普通の暮らしに触れるのが「小さな観光」だと玉村氏。 そう観光地より、その場所でそこに住む人を相手に商売をする店の方が面白かったりするのは、そういう「小さな観光」なんだろうね。適切な経営規模の話も。 里山で経営を拡大しようとすると当然森を切り開かなくてはならない。ヨーロッパに今も広…

「ビミョーな未来」をどう生きるか

…というのは、「正解」よりも「納得解」と導き出すチカラです。…と。「クレジット」という考え方。サラリーマン生活24年のアッシにも十分通用する考え方だよね。「高クレジットサラリーマン」を目指します〜。「ビミョーな未来」をどう生きるか (ちくまプリマー新書)藤原 和博筑摩書房 2006-01売り上げランキング : 27153おすすめ平均 大学生や20代前半の方にも良いのでは。将来の夢は?と聞かれたら?夢は逃げない。Amazonで詳しく見る by G-Tools応援クリックはこちら→

小説家になる方法

…年ほどのサラリーマン生活の間に新人賞に応募したり、多少の原稿依頼があったりと、本当の小説家にはなれない。きっかけは、「書きたいものを書いた時」だったという。それがパスティーシュという分野だったと。 わかるような気がする。編集者に言われて書かされるのと、自分から書きたいと思ったものを書くのでは、モチベーションが違うよね。後半は具体的なノウハウ。冒頭にも書いたけど、作家志望じゃないから読み流したけど、比喩のノウハウは参考になったよ。 あと、小説家も意外に普通の生活をしているという…

「脳」整理法

…から、「世界知」と「生活知」の緊張関係を把握するのが本書の主題。と言っても、じゃ、「世界知」、「生活知」って何?ってところから入る。 「世界知」とは世界共通で認識されている科学的な知、「生活知」とは個がいかに生きるべきかということに必要な知と説明されているよ。ここの緊張関係が成り立つとは…。 詳しいことは本書に譲るけれども、要は、「世界知」的には60%の確率で発生することが、「生活知」的には、0が100でしか有り得ないというようなイメージだよ。そして、時間という概念も同じ。「…