「ビミョーな未来」をどう生きるか
『「ビミョーな未来」をどう生きるか』を読んだよ。気になる杉並区和田中学校長が著者。
中学生に向けて、これからの世の中の考え方とか、その中でどのような仕事を選択していくかを説いた本。大人のアッシでも、整理されていて分かりやすいよ。
中学生ともなれば、将来のことをまともに考えられるようになるんだろうけれども、それでも普通の子は、小学生の時の夢は現実的に見ると厳しいことが感じられてくるよね。
それで、結局、よく考えないままに、サラリーマンにでもなるか…なんて、お決まりのコースを進んでしまう。
でも、よくよく考えてみると、職業なんて山ほどあって、なんにでもなれるのが今の世の中だと思う。
じゃ、そのなりたいものになるには…。
この回答に、筆者は「クレジットを高める」という表現を使っているよ。
周囲からの「信頼と共感」とか、大人としての「信任」といっているものを総称して、僕は「クレジット」と名付けているんだ。学校での活動は、すべてこのクレジットレベルを上げるためのものだ…と筆者。RPGの「経験値」と同じだ…とも。
そして、そのクレジットレベルを上げるためのチカラは、「集中力」と「バランス感覚」。これを小中学校の時に身につけて欲しいと。
「仕事」への向き合い方も。与えられた仕事自体を「好き」になるコツを披露。
それは、与えられた仕事を自分で工夫して、自分ライクに変えていくこと。自分の最も得意とするキャラで勝負することだ。そうそう、同感。
今までの「成長社会」とこれからの「成熟社会」の違いも説く。そして、「成熟社会」で生きるためのチカラは「情報編集力」だと。
「情報編集力」というのは、「正解」よりも「納得解」と導き出すチカラです。…と。
「クレジット」という考え方。サラリーマン生活24年のアッシにも十分通用する考え方だよね。「高クレジットサラリーマン」を目指します〜。
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