ウエスト・ポイントはリーダーシップをどう教えているか

『ウエスト・ポイントはリーダーシップをどう教えているか』を読んだよ。上司からの推薦図書として。

「ウエスト・ポイント」とは、ニューヨーク州にあるアメリ陸軍士官学校のこと。由来は地名に因むみたい。そこで行われている教育は完璧なるリーダー養成。そして、完全なシステム化された教育。日本人はシステムが好きだというければと、この本を読むとそれ以上にアメリカ人はシステムが好きだと思うよ。

さて、そのウエスト・ポイントの教育システム。4年間で卒業だけど、新入生から厳しい教育を受ける。新入生は、上官の命令には必ず従うという精神を徹底させられる。それは、「手近な任務に集中するため」、「任務を立派に果たすこと自体がその報酬だということ」を目的とする。それをフォロアーシップと呼び、リーダーシップを学ぶ前に必要なスキルと位置づける。

さて、2年生になると上級生となる、新入生と直接的に指導する立場になる。本書ではこの立場を、直接的リーダーシップという呼ぶ。キーワードは「一段上の正義」。これは、「打算的な便宜主義に屈しないこと」を意味すると云う。その結果、

リーダーは、必要なときには孤立する知恵と勇気を持つ傑出した個人でなければならないのだ。
ということになる。そして、チームリーダーの毎日の生活はさらに複雑になっていくのだと…。

そして、新入生を直接指導するリーダーから、さらにそれらを取りまとめるリーダーに進む。この段階を間接的リーダーと呼ぶ。ここで、さらに壁が高くなるのが分かるよ。

間接的リーダーは、昇進するたびに、常に視点を上げ、パラダイムを変え、視座を広くなければならない。より高き肩書きに助けられて、以前と同じ仕事を楽にやるというような罠にはまってはならない。
と。視点を変えろ、視野を広く持て、以前に上司に言われていた話を思い出すよ。アッシ的な本書のポイントはココだ。
そして、優秀なリーダーほど、絶えず勉強しているとも。
椅子に深々と座り、リラックする暇などない。幹部リーダーはマネジメントの頂点にいるが、常に前進していなければそこにとどまることはできない。しかも、リーダーシップの成長に終わりがないのだ。
ビジネス書は連続2冊目。スイスイ読めるので読書的には面白いけど、自分自身に省みると、行動規範のひとつにひとまずインプットというところかなぁ〜。
アメリカ陸軍士官学校 ウエスト・ポイントはリーダーシップをどう教えているか―ウエスト・ポイント流リーダーシップ教本
アメリカ陸軍士官学校 ウエスト・ポイントはリーダーシップをどう教えているか―ウエスト・ポイント流リーダーシップ教本Larry R. Donnithorne 斎藤 精一郎

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