小説家になる方法

『小説家になる方法』を読んだよ。作家志望じゃないけど。

清水センセーが書き下ろす、かなり本気の本。

前半は清水センセー自身の経験を中心に如何に小説家になったかを述べる。
まずは読むこと。ひたすら読むこと。読まずに小説家にはなれないと。
そして、読むことが書きたい願望に遷移する。模倣から始まり、オリジナル作の発表の場としての同人雑誌作り。清水センセー、謄写盤まで買ったとか。気合い入ってる〜。

ところが、なかなか小説家にはなれない。10年ほどのサラリーマン生活の間に新人賞に応募したり、多少の原稿依頼があったりと、本当の小説家にはなれない。

きっかけは、「書きたいものを書いた時」だったという。それがパスティーシュという分野だったと。
わかるような気がする。編集者に言われて書かされるのと、自分から書きたいと思ったものを書くのでは、モチベーションが違うよね。

後半は具体的なノウハウ。冒頭にも書いたけど、作家志望じゃないから読み流したけど、比喩のノウハウは参考になったよ。
あと、小説家も意外に普通の生活をしているということも。

最後に。単に有名人になりたいとか、金持ちになりたいとかという理由で小説家を目指すのは間違いであると、清水センセー。
お手軽モード全盛の今の世の中。一筋縄でいくわけがないのは、どの世界も同じだよね。

小説家になる方法
小説家になる方法清水義範

ビジネス社 2007-11-07
売り上げランキング : 41486

おすすめ平均 star
star団塊世代の人も、書きあぐねている人も励まされます
star買いですが・・・。

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ