図書館で調べる/高田高史

図書館で調べる (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。ブラウジングの有効性。

そのものズバリ、現役の図書館司書氏が図書館での調べ物の仕方を指南した本。ちくまプリマー新書は中高生向けの新書だけど、大人の為の入門書的な位置づけとしていい。だから、今回は「現役の」というところがポイントで、図書館と司書の仕事を知ることができたかも。

本書の冒頭は分類について。これを知らなければ、図書館は始まらないよね。
そして、実際に図書館で書架を巡る。

考えながら歩いて、並んでいる本を見て、本の内容をイメージして、手に取ってめくっていく。図書館の本を探すというのは頭と体を使う作業なのです。
と筆者。そう、これがブラウジングというやつ?やっぱり、検索だけの世界ではイメージが広がらないってことか。ある程度の物量は必要なんだね。

で、その検索の世界。検索でもブラウジングでも見つからなかったらどうするか?

そして、「見つからない」という情報も活用しましょう。それでおしまいではなくて、そこから先に進む道もたくさんあるはずです。探している事柄の説明が見つかっても自分で納得がいなかければ、それは次の調べものにつながっていきます。
と。あぁ、やっぱりここでも想像性を発揮することなんだよね。イメージを膨らませれば、次に繋がる。これはポイント。

最後に蔵書数と情報量の関係について。
蔵書数の情報量は完全な比例関係にあるわけではなく、蔵書数が増えても、それほど情報量が増えるわけではないと。うん、確かに本の中には重複する情報もあるわけだし、蔵書が多ければいい調べ物ができるというわけではないよね。ここも今回のポイント。

うん、図書館は奥が深い。司書というとちょっとマニアックな感じがするけど、この奥の深さがそうさせるのかもしれないね。

図書館で調べる (ちくまプリマー新書)
図書館で調べる (ちくまプリマー新書)高田 高史

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