シンギュラリティ・ビジネス/齋藤和紀
『シンギュラリティ・ビジネス AI時代に勝ち残る企業と人の条件 (幻冬舎新書)』を読んだよ。2045年がその日。
「シンギュラリティ」という単語はすでに聞いたことがあり、それを超えると一気に社会に一般化する閾値みたいな印象だったけど、テクノロジーの世界ではそれが2045年ということになっているみたい。その定義は、
カーツワイルは、「テクノロジーの進化のスピードが無限大になる」シンギュラリティが、2045年に到来する、と予言しました。ということ。ここでポイントなるのが「無限大」ということ。これを理解するには、
それをより深く理解するには、テクノロジーの進化が「指数関数的」=「エクスポネンシャル」に加速していることがもたらすインパクトの大きさを理解する必要があります。と筆者。ちょっと数学的になるけれども、指数関数をちょっと思い出すだけで、その「無限大」という概念がイメージできるんだよね。
さらに言うと、
そしてそのポイントは、それまでの進歩の継続性を断ち切るように、突然に起こります。そのポイントこそがカーツワイルのいう技術的特異点、シンギュラリティにほかなりません。ということに。でも、具体的に何が起こるかは、まったく分からないんだけどね。ちょっと、ノストラダムス風…。
そして、実際にシンギュラリティに到達した後、人々の生活はどうなるのか?AIがすべての仕事をこなす世界では、人間としての尊厳は?とかいった哲学的な話になるよね。それに対して、
エクスポネンシャルな社会変化に人間の「心」が追いついていけなかった場合、それは「ユートピア」ではなく、AIに支配される「ディストピア」になってしまうかもしれないのです。と筆者。やっぱり、そのための準備が必要なるんだろうね。若い人たちは心に留めておいてほしいなぁ…。そして、この変化が現実なんだということをきちんと理解してほしいと思う。いかん、引退モードが入ってしまったわ…。
シンギュラリティ・ビジネス AI時代に勝ち残る企業と人の条件 (幻冬舎新書) | |
齋藤和紀 幻冬舎 2017-05-27 売り上げランキング : 4426 Amazonで詳しく見る by G-Tools |