挑戦する公共図書館/長塚隆

挑戦する公共図書館: デジタル化が加速する世界の図書館とこれからの日本 (図書館サポートフォーラムシリーズ)』を読んだよ。公共図書館あれこれ。

図書館サポートフォーラムシリーズの一冊。副題が「デジタル化が加速する世界の図書館とこれからの日本」ということで、アジアを中心に世界各地で様々な新しい取り組みを行っている図書館をテーマ別に紹介する本。一応、テーマ別にはなっているけど、図書館の取り組みは多岐に渡り、同じ図書館が何度も登場することもあったり、どの図書館も同じようなことをやっていたり。

では、どんな取り組みがトレンドなのだろうか。
ひとつは、メーカースペース。日本ではファブラボとかいう表現をすることがあるけど、要は「ものづくりの場」。3Dスキャナ、3Dプリンタ、電子ミシン、電子工作機器、動画や音楽編集、はたまた教育用ロボットの貸出とかも。ありとあらゆるものづくりツールがそれぞれの地域や国の特徴を活かして、提供されている感じ。

さらには、デジタル化の進展。
電子書籍、電子ジャーナルはもちろん、新聞の閲覧とか、古典籍までデジタル化して提供する図書館が増えている。資料だけではなく、サービスのIT化も進み、貸出・返却も自動化され、それによる24間開館する図書館とかも登場しているよ。

あとは、地域のコミュニティの場としての図書館も。例えば、屋上に圃場が整備されているとか。こりゃ、驚くわ…。

もっと衝撃的な事例は移動図書館。移動のための手段のひとつが「ゾウ」。応援したくなるよね。やるな~、図書館!頑張れ、図書館!

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