リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版/瀬木比呂志

リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版 (リベラルアーツカレッジ)』を読んだよ。教養でないのは確か。

本書のオリジナル版があるのは知っていて、気になってはいたんだけど、あの大きさにたじろぎ、あきらめモード。と思っていたら、そのエッセンシャル版が出た〜とことで早速に手に取る。

リベラルアーツ」とか「教養」とかが、キーワードとして気になるんだけど、そもそも論として、この2つの違いは何か?ってところから始まると思うんだけど、筆者曰く、

そのような意味で、考える方法や感じる方法の生きた蓄積であるリベラルアーツは、個々人みずから考え、発想し、自分の道を切り開いてゆくための基盤として、まず第一に必要とされるものではないかと思います。
と。そう、単なるインプットされただけの知識ではなく、考えていくための基盤となるものなんだよね。でも、自分的にはこれは認識済み。

そして、リベラルアーツを身に付けるための方法論。

自分の世界の方法とほかのさまざまな世界の方法との間に、また、人々の生き方の方法との間に、新たな橋をかけ、そこに共通するものを探るためには、視点の移動と並んで、先のような「方法の転用」が非常に重要なのです。
自分的にはこの考え方が好き。何の関係もないと思っていたことが、ある日突然に橋が架かって、新たな視点が開ける。それを次に応用していく。いいよね。

後半はリベラルアーツを学ぶための書物の紹介。
実はこれに期待していたんだけど、どうもレベルが高過ぎて、付いていけない感じ。

最後にこんな記述も。

この宇宙が「ある」というのは、考えてみればそれ自体一つの奇跡であり、ある意味では、僕たちは、奇跡の中に住んでいるのです。そして、あらゆる種類のリベラルアーツは、その奇跡の一端にふれようとする人間の企てだともいえます。僕たちがそれらから学びうるのは、単なる発想や方法にとどまらず、もっと深いものでもあるのです。
これは、まさにリベラルアーツ的な発想と発言だよね。自然科学から一般論に橋を掛けているよね。いいなぁ〜。
リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版 (リベラルアーツカレッジ)
リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版 (リベラルアーツカレッジ)瀬木 比呂志

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