the four GAFA 四騎士が創り変えた世界/スコット・ギャロウェイ
『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』を読んだよ。創り変えたその行き先は?
GAFAとは、Google、Apple、Facebook、Amazonのこと。これらの企業は世の中に幸福をもたらすのか、それとも、ヨハネの黙示録の四騎士のような存在なのか?GAFAの現状とこれからの動き、そして、四騎士を追うものはあるのか?世の中の行き着く先は?という観点でまとめた本。筆者は、連続起業家などを経たスコット・ギャロウェイ氏。
GAFA、それぞれの企業の特徴と現状は各所で書かれたりしているので省略するとして、四騎士の共通する特徴は何か?
まずは、
四騎士はすべて他社より先に行くことを旨とし、大胆な計画に賭け、失敗に寛大だ。ということ。特にAmazonがそうだし、Googleも次々とサービスがリリースされては消えていく。Facebookもコロコロと仕様が変わるかな…。
そして、もっと現実的な問題。
現実から目をそらしてはいけない。フェイスブックの唯一のミッションは金儲けである。会社の成功はクリック数と金額で測られる。ならば記事の内容が嘘でも本当でも関係ないではないか。何人か“メディアの番人”を雇って、擁護させておけばいい。と。FacebookもGoogleもメディア企業ではないと主張する理由がここに。あまりにもひねくれているけど、これが現実と言われれば、納得するわ…。
最後に。
四騎士は計り知れないほどの力を集めた組織である。力は腐敗する。特にローマ教皇が、“金銭への崇拝”と呼んだものに感染している社会では、それが顕著だ。これらの企業は税金を逃れ、プライバシーを侵害し、利益を増やすために雇用を破壊するのは……それが可能だからだ。心配なのは四騎士がそうすることだけではなく、それが得意技になっていることだ。と。これって、AIで人間の仕事がなくなるっていう論理と同じ?いや、ちと違うか。でも、新しい社会構造への変革ってことだよね。知識基盤社会とか言われているけど、波の知識では太刀打ちできないってことか…。全員が負け組って、どういう社会なんだろ。想像できんわ。
the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
posted with amazlet at 19.05.18