これからの世界をつくる仲間たちへ/落合陽一

これからの世界をつくる仲間たちへ』を読んだよ。何がどこまで変わるかは分からない。

前作『魔法の世紀』ではわけわからん状態だった落合陽一氏。それでも、読んでみたいという気にさせるのは、自分自身がまだまだ知りたいという欲求があるんだろうと思う。どうして、21世紀が魔法の世紀なのかということについて。

そういう欲求が強かったんだろうと思う。もっと分かりやすく、しかもこの21世紀を支えていく若い人たちに対してのメッセージを…という感覚で本書は書かれたのだろうと思う。『魔法の世紀』より、格段に分かりやすい論調だったから。

本書の内容をひと言で言ってしまうと、帯に書いてある「戦いのルールは、変わり始めている。」がテーマかな。コンピュータ、インターネットが世界を変えているのは事実だけど、人の営みまで変えるのは時間が掛かる。その営みが変わってきているのが21世紀なんだよね。

だからこそ、「魔法をかけられる側」ではなく、「魔法をかける側」で生きることが必要なのだと、筆者。それこそが、暗黙知を持つクリエイティブ・クラスという人たち。

暗黙知を持つクリエイティブ・クラスにとって人工知能環境は、自らの欠点や他人で代替可能なタスクを行ってくれる第二の頭脳であり、身体です。彼らには人工知能は自らの存在を脅かす敵ではなく、自分のことをよく知っている「親友」となるはずです。
ということ。そう、単なるホワイトカラーは、自らの存在を脅かされることになるからね。

そして、クリエイティブ・クラスは専門性には拘る。

何より「専門性」は重要です。小さなことでもいいから、「自分にしかできないこと」は、その人材を欲するに十分な理由だからです。専門性を高めていけば、「魔法を使う側」になることができるはずです。
と筆者。これも単なるホワイトカラーではダメな理由になるよね。ブルーカラーが「魔法を使う側」ということもできるはず。少しでもそこに近づいていきたいなぁ〜。
これからの世界をつくる仲間たちへ
これからの世界をつくる仲間たちへ落合 陽一

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