2014-01-01から1年間の記事一覧

知らないと恥をかく世界の大問題5/池上彰

『知らないと恥をかく世界の大問題5どうする世界のリーダー?~新たな東西冷戦~ (角川SSC新書)』を読んだよ。ロシアの動きに注目。池上彰氏のこのシリーズも既に5冊目。これだけ出ているということはかなり売れているんだろうね。アッシが完読しているくらいだ…

ここにないもの/野矢茂樹

『ここにないもの - 新哲学対話 (中公文庫)』を読んだよ。哲学者はこういう対話をするのだろうか。筆者は哲学者の野矢茂樹先生。過去に何冊か著作を読んだことがあるけれども、哲学というより論理学に関するものが多かったかも。とは言え、どちらも筋道を立…

図書館に訊け!/井上真琴

『図書館に訊け! (ちくま新書)』を読んだよ。まじめに勉強すると奥が深い。だいぶ以前から気になっていた本書。ひょんなことから筆者の講演を聞く機会があり、なるほどこんな人だったんだと益々興味が増したところで、漸く読む機会に恵まれたわけ。 発刊が20…

1973年のピンボール/村上春樹

『1973年のピンボール (講談社文庫)』を読んだよ。ビール、ビール、ビール…。村上春樹氏のデビュー三部作とか、「僕と鼠もの」シリーズとか言われている作品群の2作目。勿論、1作目はデビュー作の『風の歌を聴け』。だから、登場人物は、基本的は、僕と鼠、…

春風夏雨/岡潔

『春風夏雨 (角川ソフィア文庫)』を読んだよ。脳科学に通じる。天才数学者である岡潔氏のエッセイ集。文庫の初版が昭和45年で、今年平成26年に改版初版として出されたもの。かれこれ40年以上も前なのかぁ〜とこの年になると感慨深い。エッセイ集と言えど、数…

やがて消えゆく我が身なら/池田清彦

『やがて消えゆく我が身なら (角川ソフィア文庫)』を読んだよ。死に対する恐怖はありません。池田清彦氏のエッセイ集。アッシの池田本との出会いは『環境問題のウソ』から。ちくまプリマー新書だったけど、かなり衝撃的な内容で、ここからアッシの環境問題へ…

沸騰! 図書館/樋渡啓祐

『沸騰! 図書館 100万人が訪れた驚きのハコモノ (ワンテーマ21)』を読んだよ。図書館がこれだけ注目されるとは…。筆者は佐賀県武雄市市長の樋渡啓祐氏。ちょっと前までは知る人ぞ知るという感じだったんだろうけど、この武雄市図書館の改革の件で、一躍全国…

旅に出る ゴトゴト揺られて本と酒/椎名誠

『旅に出る ゴトゴト揺られて本と酒 (ちくま文庫)』を読んだよ。アッシ的には両立せず。椎名誠の本を読み始めてから、かれこれ30年以上になるけれども、これだけ飽きもせずに読み続けているのはなぜだろう。思うに、旅、本、酒という椎名誠3点セットがアッシ…

参謀/森繁和

『参謀 (講談社文庫)』を読んだよ。落合博満の徹底ぶり。筆者は2004年から8年間中日ドラゴンズのコーチを務めた森繁和氏。その8年間のドラゴンズは、リーグ優勝4回、日本一1回という優秀な成績だったわけ。勿論、落合監督の手腕や選手の活躍が素晴らしかった…

動的平衡ダイアローグ/福岡伸一

『動的平衡ダイアローグ 世界観のパラダイムシフト』を読んだよ。世界をどう捉えてみるのか。福岡ハカセの動的平衡、その概念は既読の何冊かで理解しているつもりだけど、今回はその動的平衡をテーマにした対談集。対談の相手は、作家、宇宙物理学者、僧侶、…

ニッポンの大問題/池上彰

『ニッポンの大問題 池上流・情報分析のヒント44 (文春新書)』を読んだよ。どうしてこうも問題だらけなのか。タイトルには「ニッポンの…」となっているけれども、日本に限らず世界の大問題も取り上げているよ。そして、副題は「池上流・情報分析のヒント44」…

つながる図書館/猪谷千香

『つながる図書館: コミュニティの核をめざす試み (ちくま新書)』を読んだよ。これほど図書館が注目される時代があっただろうか。図書館に通い始めて何年になるだろうか。勿論、子供の頃も行っていたけど、大人になってからはもう20年は通っているかも。それ…

謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?/栗田昌裕

『謎の蝶アサギマダラはなぜ海を渡るのか?』を読んだよ。それは生きる為なんだろうけど。夏、山に行くと、よく見かけるアサギマダラ。昆虫の類いはそれほど詳しくないけれど、その独特の色合いと飛ぶ姿の優美さで、アッシの記憶にも残っている蝶の一種類。 …

身近な野の草 日本のこころ/稲垣栄洋,三上修

『身近な野の草 日本のこころ (ちくま文庫)』を読んだよ。まだまだ知らない野草が…。日本で見かける身近な野草を紹介した本。この手の本は、ある意味切りがない。野草の数は沢山あるし、それでも知らない野草も沢山あるし、読んでも読んでも尽きないから。勿…

就職力で見抜く! 沈む大学 伸びる大学/木村誠

『就職力で見抜く! 沈む大学 伸びる大学 (朝日新書)』を読んだよ。この手の本は飽きてきた。ついつい手を出してしまうこの手の本。要は文科省の出している統計とかその他の機関のアンケート調査を元に、大学のあれこれを分析してみるという感じの本。事例集…

空の中/有川浩

『空の中 (角川文庫)』を読んだよ。この想像力に脱帽。有川浩氏のいわゆる自衛隊三部作のひとつ。アッシ的には『塩の街』に続く二作目。三部作といっても、それぞれの作品は独立していて、本書は『塩の街』とは色合いが違った作品になっているよ。中心となる…

大学のウソ/山内太地

『大学のウソ 偏差値60以上の大学はいらない (角川oneテーマ21)』を読んだよ。ウソじゃない大学もあるということで…。山内氏らしく、タイトルは刺激的で、キャッチー。それを補完する副題は「偏差値60以上の大学はいらない」というもの。これも大仰のように…

スマホは人気で買うな!/吉本佳生

『スマホは人気で買うな! (日経プレミアシリーズ)』を読んだよ。経済学思考を身につけろ…と。『スタバではグランデを買え!』の筆者。だから、ざっくり言うと、経済学思考でモノの値段を考える本。簡単に言ってしまうとそれまでなんだけど、これがどうしたも…

就活下剋上/山内太地

『就活下克上 なぜ彼らは三流大学から一流企業に入れたのか (幻冬舎新書)』を読んだよ。逆パターンも知りたい。就活本、何冊目だろ…と思うほど、最近はこの手の本が乱立気味。つられて、つい手を出してしまうアッシもアッシなんだけど。ということで、本書は…

新老人の思想/五木寛之

『新老人の思想 (幻冬舎新書)』を読んだよ。旧老人の違いとは…。五木寛之氏の老人シリーズ第2弾。いや、第2弾というのは、アッシの勝手な想定。でも、『下山の思想』と同じく、「日刊ゲンダイ」に連載していたもの、且つ内容的にも近いから。連載ものを並べ…

絶景鉄道 地図の旅/今尾恵介

『絶景鉄道 地図の旅 (集英社新書)』を読んだよ。楽しみ方は時刻表と同じ。地図とか鉄道とか地名とか言えば、この人、今尾恵介氏。本書も基本的にはその3つの観点からの蘊蓄を並べたもの。但し、重点の置き方的には、地図>鉄道>地名の順かな。だから、地図…

公立VS私立/橘木俊詔

『公立VS私立 (ベスト新書)』を読んだよ。あんまりこだわる必要はないと思うけど。このタイトルで、それが学校のことだと分かるのはいかにも日本人的なのかもしれないよなぁ〜と、読後に表紙を見てのアッシの感想。副題にも「学校」の文字は一つもないし。 …

世界と闘う「読書術」/佐高信,佐藤優

『世界と闘う「読書術」 思想を鍛える一〇〇〇冊 (集英社新書)』を読んだよ。こんなたくさんの本は読めない。佐藤優、佐高信両氏の対談集。テーマは特に決まっていないみたいだけど、とにかく多岐に亘る。そして、そのネタとなるものが本。副題が「思想を鍛…

本の逆襲/内沼晋太郎

『本の逆襲 (ideaink 〈アイデアインク〉)』を読んだよ。本屋の可能性が広がる。筆者は内沼晋太郎氏。肩書きは「ブック・コーディネーター」。つまりは、本にまつわるアレコレをいろいろな形でコーディネートしていく人。筆者の言葉を借りれば、「本と人との…

文系のためのエネルギー入門/リチャード・A・ムラー

『バークレー白熱教室講義録 文系のためのエネルギー入門』を読んだよ。「白熱教室」って単なる流行になっちまった?NHK人気番組「バークレー白熱教室」の書籍化って書いてあるから、多分TV番組でも放送されたのかもしれないけど、「ハーバード白熱教室」と…

うるさい日本の私/中島義道

『うるさい日本の私 (新潮文庫)』を読んだよ。考えてみれば不思議なことばかりの我が日本。中島義道氏の著作にはいつも感心させられるばかりだけど、今回はスゴイ。まさに戦う哲学者を地でいく感じの本書。テーマは「音漬け社会」からの脱却。日本中のあちこ…

負ける力/藤原和博

『(014)負ける力 (ポプラ新書)』を読んだよ。生き方が変わる。筆者は、元リクルート社員の藤原和博氏。元杉並区立和田中学校長と言った方がピンとくるよね。今は完全な自由業。製品のプロデュースをしたり、著述業だったり。で、その生き方が、まさに本書の…

異端の数ゼロ/チャールズ・サイフェ

『異端の数ゼロ――数学・物理学が恐れるもっとも危険な概念 (ハヤカワ文庫NF―数理を愉しむシリーズ)』を読んだよ。ゼロで割る意味。単行本が出た時点から気になっていた本書。ハヤカワ文庫の<数理を愉しむ>シリーズから本書が出て、手軽に読めるようになっ…

文学部唯野教授のサブ・テキスト/筒井康隆

『文学部唯野教授のサブ・テキスト (文春文庫)』を読んだよ。文学論なら何でもできる。『文学部唯野教授』を読んだ後に、本書を発見。本当は『文学部唯野教授』を読んだ後に、続けて読んだ方がいいんだろうけど、図書館の予約の都合とかでやっと今回。全体で…

世界を変えた10冊の本/池上彰

『世界を変えた10冊の本 (文春文庫)』を読んだよ。書物の影響力は偉大だ。ご存知、池上彰氏が厳選する10冊の本を紹介するのが本書。テーマは「世界を変える」。もう少し説明すると、その本によって影響を受けた人たちが大勢いて、それによって具体的な行動を…