就職力で見抜く! 沈む大学 伸びる大学/木村誠

就職力で見抜く! 沈む大学 伸びる大学 (朝日新書)』を読んだよ。この手の本は飽きてきた。

ついつい手を出してしまうこの手の本。要は文科省の出している統計とかその他の機関のアンケート調査を元に、大学のあれこれを分析してみるという感じの本。事例集としては参考にはなるけれども、世間で言われていることの繰り返しになっているような気がして、飽きてくるというわけ。

で、本書。
前半はほぼランキング集。大学別と学部別。しかも、伸び率だから、2003年頃に異常に低迷していた大学が現状で平均値に戻っただけでも、ランキングが上がるという仕組み。それをどう読むかということだけど。
しかも、大学別のランキングは大都市の総合大学はランキング的には伸びない。学部により偏りもあるし、統計に表れない多様な進路があるからだと思うんだけど、筆者の見解は「就活の結果を報告してこない学生が一定数いるから」と言う。ちょっと違うと思うんだけど。

では、「沈む大学」にならないためにすべきことは?という点。
さらに、グローバルとかビジネスエリートなんて言っている場合ではなく、

人材養成を主要目標として再転換し、オンライン講義などをフル活用して、就業力のある人材の育成と就職実績向上という目標実現に大学の総力を注ぐべきだ。志願者集めのために高校めぐりばかりしていては、苦境からの脱出はおぼつかない。
と主張。要は入試は捨てて、出口に注力せよということ。結果から出さないと入口に繋がらないという議論なんだね。結局、教育の中身なんだろうけど。

後半では、OB、OGの活用やブラック企業、女子の進路の話など。ブラックや女子の話は多少は目新しかったかな。飽きたとはいえ、ちょっと目新しい話題があると、やっぱりこの手の本は目を通してしまうんだよなぁ〜。

就職力で見抜く! 沈む大学 伸びる大学 (朝日新書)
就職力で見抜く!  沈む大学 伸びる大学 (朝日新書)木村 誠

朝日新聞出版 2014-01-10
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