2014-01-01から1年間の記事一覧

ユーミンの罪/酒井順子

『ユーミンの罪 (講談社現代新書)』を読んだよ。やっぱり、罪なのか。酒井順子氏の新書って珍しい。どうして新書かって考えてみたけれども、それは社会学という捉え方なのかと。そう、ユーミンというアーティストを題材に日本人と日本の社会を捉えるという意…

読書について/ショウペンハウエル

『読書について 他二篇 (岩波文庫)』を読んだよ。どの時代も国語の乱れ。久しぶりに精神の緊張を伴う読書。筆者はドイツの哲学者ショウペンハウエルということで、かなり敷居が高そうだったけど、単なる気まぐれか気の迷いかで、図書館から借りてみる。全三…

14歳からの社会学/宮台真司

『14歳からの社会学: これからの社会を生きる君に (ちくま文庫)』を読んだよ。14歳に理解できるか…。筆者である宮台真司氏の著作は基本的には精神の緊張を伴う読書。つまりは難しい。でもたまに読みやすいものもあったりして、この難易度の差は何なんだろう…

心の力/姜尚中

『心の力 (集英社新書)』を読んだよ。本当に現代は生きにくい世の中なのか…。100年ほど前の小説である夏目漱石の『こころ』とトーマス・マンの『魔の山』を題材に、表題の「心の力」を考えてみようというもの。筆者の姜尚中氏は、以前は早稲田大学の教授だと…

偉大な数学者たち/岩田義一

『偉大な数学者たち (ちくま学芸文庫)』を読んだよ。やっぱり楽しい数学史。本書の初版は1950年というから、かなり昔の本。それが私家版を経て、文庫化されたものが今回アッシが読んだもの。筆者は当然ながら戦前の生まれの人だし、時代も時代なので、日本語…

数式のない宇宙論/三田誠広

『数式のない宇宙論 ガリレオからヒッグスへと続く物語 (朝日新書)』を読んだよ。ようやく分かってきたかも。このところ、宇宙モノが続くんだけど、結局は同じ内容。でも、それを繰り返すことで、理解が進むのも事実。宇宙とか素粒子とか、徐々にではあるが…

偏差値37なのに就職率9割の大学/堀口英則

『偏差値37なのに就職率9割の大学 (メディアファクトリー新書)』を読んだよ。やっぱりケツをひっぱたくしか…。筆者は金沢星稜大学進路支援センター長の堀口英則氏。リクルートの元社員で、しかも就職情報関連の営業を担当していたというから、下地はあったと…

大学の淘汰が始まった!/平山一城

『大学の淘汰が始まった! (宝島社新書)』を読んだよ。とっくの昔に始まっているんだけど…。本書は、産経新聞の編集委員の筆者が「イザ!」というサイトで、<「大学」をゆく>というブログに書いていたものをまとめたもの。ブログのタイトル通り、現在の日本…

宇宙はこう考えられている/青野由利

『宇宙はこう考えられている: ビッグバンからヒッグス粒子まで (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。まさにウロボロスの蛇。アッシが気になる宇宙読み物で、理解が進むことを期待してのちくまプリマー新書だから、読む前から期待が膨らむ。副題は「ビッグバン…

鉄道会社の経営/佐藤信之

『鉄道会社の経営 - ローカル線からエキナカまで (中公新書)』を読んだよ。ここにもビッグデータがあった。鉄道大国の日本。高度経済成長期には大小さまざまな鉄道が全国に張り巡らされて、庶民の身近な足として使われていたんだけど、国鉄の民営化あたりか…

県庁おもてなし課/有川浩

『県庁おもてなし課 (角川文庫)』を読んだよ。時間が一番のコストだ。最近、ハマっている有川浩氏の作品。何故かと考えてみるに、その素材がアッシに合っているというか、興味があるというか…。図書館然り、この県庁然り。特に、この県庁は非営利団体の仕事…

土壇場力/井端弘和

『土壇場力』を読んだよ。読売の選手だけど…。そう、前回の井端の著作『勝負強さ』を読んだ直後のことだったと思う。突然のドラゴンズ退団、そして読売への入団。ビックリもなにも、あ然として何も言えず。 で、本書はその『勝負強さ』と同時に図書館に予約…

なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?/辻太一朗

『なぜ日本の大学生は、世界でいちばん勉強しないのか?』を読んだよ。原因はもっと複雑だとは思うけど。内容的にはホントにそのままズバリのタイトル通り。で、それを解消するためにNPO法人まで立ち上げた筆者。っていうことは、解決方法があるってこと。で…

「やりがいのある仕事」という幻想/森博嗣

『「やりがいのある仕事」という幻想 (朝日新書)』を読んだよ。そもそも仕事って何?本書の内容を一言でいうと、『すべてがFになる』の森博嗣氏が“仕事”という概念を分析的に語る…という感じ。仕事の悩みって、人それぞれにいろいろあると思うけど、筆者のよ…

図書館革命/有川浩

『図書館革命 図書館戦争シリーズ4 (角川文庫)』を読んだよ。ついにグランド・ファイナル。有川浩氏の図書館戦争シリーズは、第4巻であるこの『図書館革命』が最終巻。長かったようなあっという間だったような…。で、最終巻のストーリー。ある作家先生の著…

大学入試 担当教員のぶっちゃけ話/櫻田大造

『大学入試 担当教員のぶっちゃけ話 (中公新書ラクレ)』を読んだよ。本当のぶっちゃけているのか?題名に「ぶっちゃけ」とあるけれども、ぶっちゃけているのはそれほどでもなく、どちからというとあらゆる資料を駆使して、今の大学事情事例集という感じ。さ…

仏教が好き!/河合隼雄,中沢新一

『仏教が好き! (朝日文庫)』を読んだよ。仏教がますます分からなくなる…。河合隼雄氏と中沢新一氏の仏教を巡る対談集。宗教に詳しい中沢氏が河合先生に仏教についてレクチャーするという構成になっているけど、河合先生も仏教についてよく知っているので、話…

文部科学省/寺脇研

『文部科学省 - 「三流官庁」の知られざる素顔 (中公新書ラクレ)』を読んだよ。官僚とはいえ、人の仕事。筆者の寺脇研氏は官僚で文科省に勤めていた時期からメディアに登場して、アッシ的には当時からちょっと気になる存在。文科省を辞めた後に『官僚批判』…

すべてがFになる/森博嗣

『すベてがFになる (講談社文庫)』を読んだよ。Fか…なるほど。久しぶりの推理小説で、筆者は森博嗣氏。本書が書かれた時点では某国立大学助教授だったけど、今は主に作家活動。小説以外にもいろいろと書いているから、小説家ではないと思うけど。それにして…

学校って何だろう/苅谷剛彦

『学校って何だろう―教育の社会学入門 (ちくま文庫)』を読んだよ。まじめに考えたことはないけれど。本書の元々は、毎日中学生新聞に連載していたもの。だから、読者の対象を中学生に想定して、「学校って何だろう」を読者と一緒に考えていこうという本にな…

家族八景/筒井康隆

『家族八景 (新潮文庫)』を読んだよ。人の心は恐ろしい。筒井康隆の七瀬シリーズ三部作と言われているものの1冊。多分、本書が最初に出て、後でその続きのようなものが2冊出たんだろうけど。主人公は、人の心を読む能力を持った家政婦の火田七瀬。その能力ゆ…

図書館危機/有川浩

『図書館危機 図書館戦争シリーズ3 (角川文庫)』を読んだよ。微妙な心理変化…。図書館戦争シリーズの3冊目。いまだに予約でしか読めないから、人気は続いているみたい。有川浩の他の作品はもっと人気だし。登場人物は2冊目とほぼ同じなので、早速中身。 「…

進化/山本昌,山崎武司

『進化』を読んだよ。大器晩成型の二人。中日ドラゴンズの大ベテラン、山本昌と山崎武司の共著。2013年4月発行だから、山本昌は30年目、山崎は27年目の現役シーズン直前。amazonで検索したら、山本昌は記念すべき30年目のシーズンということで、いろいろと本…