スマホは人気で買うな!/吉本佳生

スマホは人気で買うな! (日経プレミアシリーズ)』を読んだよ。経済学思考を身につけろ…と。

『スタバではグランデを買え!』の筆者。だから、ざっくり言うと、経済学思考でモノの値段を考える本。簡単に言ってしまうとそれまでなんだけど、これがどうしたものか、一般消費者の観点とはちょっと違ってくるから面白いよ。
副題は「経済学思考トレーニング」。つまりは、経済学思考を身につけると、モノの値段の本質が分かるというわけ。ちょっとだけ賢い消費者になれるかも。なぜちょっとだけなのかというと、本書を読むと、売る側はそれ以上に賢い戦略を練っていることが分かるから。まぁ、当然なんだろうけど。

では、どんな戦略があるのか。
ひとつのキーワードは「価格差別」。

価格差別とは、モノやサービスを売るお店や企業が「高くても買う客には高く売り、安くないと買わない客には安く売り、より多くの利益を得ようと狙うこと」です。
と説明しているよ。その巧妙なやり方のひとつが「自己選択型の価格差別」。いわゆるクーポン券のようなものが代表例。そして、モバイル端末を使ったクーポン券は、完全な価格差別が実現できるもの。そう、一人ひとりに違う価格を提示することが可能だから。なんだか凄いね。ビッグデータも使えるね。でも、怖い感じもするよね。

と、いろいろと企業の戦略を提示するんだけれども、企業の戦略も当然進化するわけで、

企業の価格戦略はどんどん変化しますから、いずれ、本書の問題の解答と解説が現実とあわなくなるときも来るでしょう。大切なのは、答えを覚えることではなく、自分のアタマで考えるための論理を身につけることです。
と筆者。そう、知っていることも重要だけど、そこから考えることはもっと重要だよね。
クーポン券とか、使うのがめんどくさい時もあるけれども、安くないと買わない消費者として選ばれる為には必要な行為なんだね。鋭意、クーポン券を使います〜。
スマホは人気で買うな! (日経プレミアシリーズ)
スマホは人気で買うな! (日経プレミアシリーズ)吉本 佳生

日本経済新聞出版社 2014-01-11
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