公立VS私立/橘木俊詔
『公立VS私立 (ベスト新書)』を読んだよ。あんまりこだわる必要はないと思うけど。
このタイトルで、それが学校のことだと分かるのはいかにも日本人的なのかもしれないよなぁ〜と、読後に表紙を見てのアッシの感想。副題にも「学校」の文字は一つもないし。
その副題は、“データで読む「学力」、「お金」、「人間関係」”。これも、「人間関係」までデータで読まれてしまうのかと素朴な疑問。
という疑問はひとまず置いておいて、本書の内容。副題に挙げられている3つの視点から、公立と私立の違いを洗い出していくわけ。
ということで、まずは「学力」。
「いい大学」に行けるのは私立か公立かを考えてきましたが、高偏差値の大学に行けるトップ層には私立高校が多いけれども、全般的なテストの値でみてみると平均では公立のほうが高くなっている。それは公立のほうが学校間格差が少ないからーーということになりそうです。う〜ん、これって普通に考えても、そういう結論になりそうな気がするよね。
「お金」については、本書のテーマからは外れて、国の教育費支出について。筆者の主張は、公共投資より教育費の充実という主張。
繰り返し主張していますが、「もう日本には人的資源しかない。教育しか生きる道がないから、もっと教育費支出をせよ」というのが私の考えです。う〜ん、これもよくある主張。普通の日本人論のように思うけど…。
最後は「人間関係」。単なるアンケートでの比較だけど、一般論と大差がない結論。だから、つまらない…。
と、全体を通して、目新しいこともなく、アンケートやデータを取らなくても、十分に想定できる結果にガッカリ。念の為の検証にはなったかもしれないけど…。
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