海山のあいだ/池内紀
『海山のあいだ (角川文庫ソフィア)』を読んだよ。頭にすっと入らない。
筆者は池内紀氏。原本は雑誌に連載されていたものを単行本化したもので、当時、講談社エッセイ賞を受賞しているとのこと。
アッシ的には山エッセイを想定して読み始めたんだけど、どちらかというと旅エッセイ。海辺の街も歩いているし、東京都心の神田から九段までも。
では、どんな山旅だったのか。
山を歩いていると、いろんなことを考える。そして、感じることも。その一つが川の音。
川音につつまれていると、耳はその音を聞かないのだ。遊びにあきて川原をはなれたとたん、遠くのざわめきのように川音がもどってきた。と筆者。うん、これはよく分かる。川原に立つと、川音以外の音が 聞こえるよね。そして、山道を歩いていると、川の音には敏感になるし。
そして、山に登るそのものの行為。
そもそも山登りに苦労や難儀がないとしたら、これほどツマラナイものはないだろう。と。そう、山に登る人たちは誰でも思うことだよね。これも不思議な感覚なんだけど。
エッセイにしては、す〜っと頭に入ってこなかったんだけど、どうしてだろ。単にアッシの体調の問題なのか、文体の問題なのか。池内氏の他の作品はどうなんだろ。ちょっと気になるなぁ。
海山のあいだ (角川文庫ソフィア) | |
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