図書館の神様/瀬尾まいこ
『図書館の神様 (ちくま文庫)』を読んだよ。普通の人たちの普通の話。
「図書館」というキーワードに引かれて、本書を選択。読んでみると極々普通にありそうな話。青春ものとも言えるかもしれないけど、アッシの世代が想像する所謂「我ら青春‼」というような思いっきり力が入ったものではなく、す〜っと流れていってしまうような青春。あ〜、でも青春って、普通の人にとっては、そんなものかもしれないね。
で、登場人物のそれぞれが個性的。中でも、垣内君はなかなかよいキャラクター。
「私」が垣内君に、どうして運動部ではなく文芸部なのか?という質問を投げかけると、垣内君は、
「毎日筋トレして、走り込んで、パスして、後は、レシーブ練習サーブ練習などなど。バレー部のほうが、毎日同じことの繰り返しじゃないですか。文芸部は何一つ同じことをしていない。僕は毎日違う言葉をはぐくんでいる」と答える。今どきの高校生っぽくないセリフがかっこいい。それに読んでいる本が川端康成。これだけでも、度肝を抜かれるよね。
ユニークなキャラクターに囲まれて生きる「私」。小さな青春物語でした〜。
図書館の神様 (ちくま文庫) | |
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