2010-01-01から1年間の記事一覧

「読み」の整理学/外山滋比古

『「読み」の整理学 (ちくま文庫)』を読んだよ。まだまだ真の本読みには成り切れないなぁ〜。外山滋比古氏の著。講談社現代新書『読書の方法』を加筆・修正したもの。それが1981年刊行だけど、内容的にはまったく古さを感じさせず。さて、本書。読んで分かる…

宇宙がよろこぶ生命論/長沼毅

『宇宙がよろこぶ生命論 (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。本当に宇宙はよろこんでいるのだろうか。著者は生物学者の長沼毅氏。だいぶ以前にNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に極限環境で生きる生物を探す学者として登場したことがあったよ。確…

クラウド・コンピューティング仕事術/西田宗千佳

『クラウド・コンピューティング仕事術 (朝日新書)』を読んだよ。クラウドとはこれだけではないはずだけど。最近のIT業界はクラウド流行り。この業界はそういう目玉を自ら作って業界全体を活性化してきた訳だから、またか感を禁じ得ないわけだけど、どうも流…

思考する豚/ライアル・ワトソン

『思考する豚』を読んだよ。豚に対する偏見…。筆者はライアル・ワトソンという動物行動学者。そして、訳者は福岡伸一先生。実は本書も福岡先生の本の中で知った訳。それだけに本書の期待は大きかったんだけど、その厚さにちょっと手が出ず、しばらく放置。幸…

全・東京湾/中村征夫

『全・東京湾 (新潮文庫)』を読んだよ。身近そうで、実はそうでもないのが東京都民の東京湾。著者の中村征夫氏が出演していたNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」を視聴。そういえば、椎名誠の本にもよく出ていたっけ、ということを思い出し、氏の著…

物理屋になりたかったんだよ/小柴昌俊

『物理屋になりたかったんだよ―ノーベル物理学賞への軌跡 (朝日選書)』を読んだよ。小柴先生の印象が変わって。2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊先生へのロングインタビューを編集者がまとめたもの。小柴先生といえば、今年の6月にある研究会の講…

学歴の耐えられない軽さ/海老原嗣生

『学歴の耐えられない軽さ やばくないか、その大学、その会社、その常識』を読んだよ。すべては構造的な問題。タイトルから想像するに、昨今の大学生の学力不足に焦点を当てて、さて入試制度をどうするかとか、学士力をどう確保するかといった問題を中心に話…

アップル、グーグル、マイクロソフト/岡嶋裕史

『アップル、グーグル、マイクロソフト クラウド、携帯端末戦争のゆくえ (光文社新書)』を読んだよ。クラウドのイメージが広がる。副題は「クラウド、携帯端末戦争のゆくえ」。タイトルからは想像できない副題だけど、要はクラウドに対するそれぞれの企業の…

対決!大学の教育力/友野伸一郎

『対決! 大学の教育力 (朝日新書)』を読んだよ。あまりにもタイムリー。大学選びの新たな指標として、教養教育と初年次教育を取り上げ、真の大学の教育力はこの二つに表れていることを指摘しているよ。そう、今までの大学の教育力って、どうしても専門科目に…

ウィーン愛憎/中島義道

『戦う哲学者のウィーン愛憎 (角川文庫)』を読んだよ。中島先生の原点?中島先生の本には、何度も「ウィーン」という単語が出てくるけれども、実際のウィーンでの体験がどのようなものだったか。それを本書で初めて知ったよ。 それはもう抱腹絶倒、波瀾万丈…

そうだったのか!現代史/池上彰

『そうだったのか! 現代史 (そうだったのか! シリーズ) (集英社文庫)』を読んだよ。知らないことが多すぎてショック…。メディアに引っ張りだこ気味の池上彰氏。朝のTV番組の解説にも登場し始めているけれども、その評判通り分かりやすさは上々。他の解説者が…

最強組織の法則/ピーター・M. センゲ

『最強組織の法則―新時代のチームワークとは何か』を読んだよ。分厚いビジネス書は疲れる…。久しぶりにビジネス書。職場の上司に借りたもの。上司曰く「ラーニング・オーガニゼーションって知っている?」。一瞬何のことかわからず、口篭っていると、「本が…

人間の建設/小林秀雄,岡潔

『人間の建設 (新潮文庫)』を読んだよ。これで会話が成り立っているのか…。数学者・岡潔と批評家・小林秀雄の対談。元々は、小林秀雄の全集に収録されていたものを底本としているよ。小林秀雄と言えば『考えるヒント』。アッシ的には積読本の一冊なんだけど…

アホの壁/筒井康隆

『アホの壁 (新潮新書)』を読んだよ。二匹目のどじょうにもならず。筒井康隆氏は久しぶり。『朝のガスパール』とか『文学部唯野教授』などは読んだことがあるけど、最近はすっかりご無沙汰。 それがどうして本書を読む気になったかというと、やっぱりタイト…

日本の難点/宮台真司

『日本の難点 (幻冬舎新書)』を読んだよ。社会学ってなんだろ。宮台真司氏を初読み。いきなり難解な本を選択してしまったのかもしれないけど、氏の著書はほとんどこのペースなのかも。あとがきで、「記述の難解ではなくて、事柄の難解さである。」って言って…

哲学的な何か、あと科学とか/飲茶

『哲学的な何か、あと科学とか』を読んだよ。科学を哲学的に見ると混乱する…。飲茶氏の著作は、先に『哲学的な何か、あと数学とか』を読了していたので、今回は氏のデビュー作の本書。『哲学的な何か、あと数学とか』は哲学的っていうより、かなり数学に近か…

日本辺境論/内田樹

『日本辺境論 (新潮新書)』を読んだよ。日本人ってそんなに特殊な人種なのかなぁ〜。また、ウチダ先生。かなりの売れ行きのようで、本屋に行くといまだに平台に山積状態のことが多いよ。日本人って日本人論が好きだからなぁ〜。では、なぜ日本人は日本人論が…

動的平衡/福岡伸一

『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』を読んだよ。また、読みたくなる福岡ハカセの本。福岡ハカセの本は出る度に読んでいるのだけれども、今回の本もかなりの人気。図書館から借りるのにかなりの時間を要したよ。 で、今回の『動的平衡』は過去本と比較す…

航空機は誰が飛ばしているのか/轟木一博

『航空機は誰が飛ばしているのか(日経プレミアシリーズ)』を読んだよ。交通機関の仕組みの解明にワクワク。去年の11月に金沢への出張があり、その際の移動に航空機を選択。航空機に乗るのは、かれこれ15年ぶりくらい。だから、乗る前から、子供のようにワク…

環境を知るとはどういうことか/養老孟司,岸由二

『環境を知るとはどういうことか (PHPサイエンス・ワールド新書)』を読んだよ。流域思考をいう新たな発想。ご存知、養老先生と進化生態学の岸由二氏が対談の形式で、三浦半島の小網代や多摩三浦丘陵の環境についてあれこれと語り合う。語り合うと言っても、…

ビーグル号世界周航記/チャールズ・ロバート・ダーウィン

『ビーグル号世界周航記――ダーウィンは何をみたか (講談社学術文庫)』を読んだよ。ダーウィン原著への第一歩として。ダーウィンの著作としては、『ビーグル号航海記』があるけれども、訳者氏曰く、学術的で読みにくいとか。で、本書は1880年にアメリカの書店…

ツイッター 140文字が世界を変える/コグレ マサト,いしたに まさき

『ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)』を読んだよ。ネットの世界がよりリアルタイムになってきている。ツイッター本は何冊も読んでいるけど、分かったような分からなかったような読後感はどれも同じ。ツイッターの魅力はやってみなくちゃ分か…

「みんなの意見」は案外正しい/ジェームズ・スロウィッキー

『「みんなの意見」は案外正しい』を読んだよ。この「案外」というのがミソなんだけど。どの本だったか記憶に無いのだけれども、以前に読んだ本で紹介されていたもの。本屋の店頭で本書を発見した時に、すぐにピンときたぐらいだから、アッシの記憶の片隅に…

街場の現代思想/内田樹

『街場の現代思想 (文春文庫)』を読んだよ。内田先生的人生相談。いつものように、内田先生が自分自身のブログや雑誌に連載で書いたものをまとめたものだよ。新潮新書の『日本辺境論』が売れているので、図書館でも内田先生の本は入手し難くなっている感じ。…

名ばかり大学生/河本敏浩

『名ばかり大学生 日本型教育制度の終焉 (光文社新書)』を読んだよ。子供は育てたようにしか、育たない。大学生の質の低下はいつの時代にも叫ばれていて、今のアッシが見ていても「近頃の学生は何であんなことをしているのかなぁ〜」なんて思うことがあるけ…

公立校の逆襲/藤原和博

『公立校の逆襲 (ちくま文庫)』を読んだよ。官立校ではなく、公立校であるところがミソ。リクルート出身の藤原和博氏が民間人校長として赴任した杉並区立和田中学校での仕事をエッセイ風にまとめたもの。同じ業界の人として、気になる存在だったけど、他の著…

目立つ力/勝間和代

『目立つ力 (小学館101新書 49)』を読んだよ。完全にタイトル負けの内容…。勝間和代がまた売れている。お気軽に読めるのでついつい手が出てしまうのは不思議なんだけど、読んだ後に後悔するのもいつものこと。 やっぱりキャッチーなタイトルが功を奏している…

哲学的な何か、あと数学とか/飲茶

『哲学的な何か、あと数学とか』を読んだよ。数学の問題を解く時のワクワク感を再び。図書館に行くと必ず立ち寄るのが、自然科学の書棚。科学一般から始まって、数学、物理、化学、生物とざっと回る。ある日、数学のコーナーで「哲学」という文字も見つけて…

バカヤロー経済学/竹内薫

『バカヤロー経済学 (晋遊舎新書 5)』を読んだよ。日本の政治にバカヤローって言いたい。サイエンス・ライターの竹内薫氏が小学生になったつもりで、某経済学者(本書では“先生”という名で登場)からゼロから経済学を学ぶ本。 ただ、小学生にはかなり高度な…

偽善エネルギー/武田邦彦

『偽善エネルギー (幻冬舎新書)』を読んだよ。エネルギー無くして生きられない人類。ご存知、武田邦彦先生の「偽善」シリーズ?第2弾。前作はエコをテーマにどちらかというと生活一般の話題が中心だったけど、今回はずばりエネルギー問題。 スーパーのレジ袋…