クラウド・コンピューティング仕事術/西田宗千佳
『クラウド・コンピューティング仕事術 (朝日新書)』を読んだよ。クラウドとはこれだけではないはずだけど。
最近のIT業界はクラウド流行り。この業界はそういう目玉を自ら作って業界全体を活性化してきた訳だから、またか感を禁じ得ないわけだけど、どうも流行に乗り遅れまいとする人間も多いようで、どこでも話題になっているのは事実。
でも、クラウドって何?と考えると範囲が広くて、昨今のウェブサービスはどれもクラウドに見えてくる。とくに、Gメールの登場以降は類似のサービスが増えているし。
で、本書は、サックリ言うとこのGメールの使い方。Gメールそのものが、まさにクラウドなわけだから、タイトルに偽り有りとは言わないけど…。全体の三分の二がGメールで、残りがEvernoteという感じ。ちょっとだけ、クラウド利用の注意点があるけれど、それもGメールに関しての見解だし。
それでも、クラウドを使ったネットサービスはIT技術の大きなジレンマを解消する見解に、クラウドのひとつの意味を見たような。
そのジレンマとは、ITを使えば使うほどその管理に手間や時間が掛かること。それなりの規模の企業ならば、その人材を社内に確保することができるだろうけど、個人事業主やまさに個人でITを使うにはそれなりの自主的な管理が必要になるわけ。でも、昨今のクラウドサービスは、その管理を完全に任せられるようになっているのだと。
例えば、ハードディスクのデータのバックアップ。あるいは、PCと携帯端末とのデータ同期、さらにはアプリケーションそのもののインストール作業までユーザは解放される。うん、これはやっぱり利用しない手はないよね。
本書自身、アッシ的には目新しさは無かったけれども、クラウドの一端を知りたいと思う人にはいいかも。アッシとしては、Gメール以外のクラウドサービスを知りたいです〜。
クラウド・コンピューティング仕事術 (朝日新書) | |
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