最強組織の法則/ピーター・M. センゲ

最強組織の法則―新時代のチームワークとは何か』を読んだよ。分厚いビジネス書は疲れる…。

久しぶりにビジネス書。職場の上司に借りたもの。上司曰く「ラーニング・オーガニゼーションって知っている?」。一瞬何のことかわからず、口篭っていると、「本があるから、読んでみたら。」ということで、数日後に入手。

1995年の発刊だから、原著はさらに遡る。それでも、内容に古さを感じないよ。っていうか、当時から世界の多様さ、複雑さに着目し、これからの組織のあり方として、このラーニング・オーガニゼーションを考えた筆者はかなりの先見性のある人だと思う。日本だと2000年代に入ってから、浸透しつつある考え方じゃないかなぁ〜。

では、「ラーニング・オーガニゼーション」とは何か。
直訳すると「学習する組織」。なんとなくだけど、この言葉を聞いただけで、従来の権威主義的な組織との違いがイメージできるよね。で、ラーニング・オーガニゼーションを構成する5つの技術が本書のポイント。それは「共有ビジョン」、「メンタル・モデル」、「チーム学習」、「自己マスタリー」、「システム思考」の5つ。この5つのポイント(本書ではディシプリンと表現)のうち、システム思考については、他の4つを統合する第5のディシプリンとして位置づけられているよ。システム思考によって全体がまとまり、一貫した理論と実践の総体が作られるのだと。

とは言っても、他のディシプリンも落とせない。

共通するビジョンづくりは変わらぬ献身を育てる。メンタル・モデルの意識化は、現状認識の間違いを認識するのに必要な開かれた精神を培う。チーム学習は、個人の視野をこえたところにある大きな像をグループで探る技術を高める。そして自己マスタリーの努力は、自分の行動が世界をどう動かすかをたえず学ぼうとする意欲を養う。自己マスタリーがなければ、人々は受け身の精神にしみついているから、システム思考のアプローチに深刻な脅威を覚えるだろう。
そう、この引用だけで本書の概要が掴めるかも。

で、本書は延々とそれぞれのディシプリンについて事例と解説を重ねていく。
それでも、それぞれのディシプリンについて見ていくと従来のビジネス書に書かれている内容とそれほど変わらないような気がしないでもない。それを統合し整理したところに新しい視点があるのかも知れないけど。あっ、それよりも発刊当時は新しい視点であり、ようやく現代にマッチしてきたのかもしれないね。

最後にリーダーシップについて。

あなたの組織が一隻の遠洋定期船で、あなたがその「リーダー」であると仮定しよう。さて、あなたの役割は何だろう?
と問い掛ける。普通は「船長」だと答えるのだろうけど、筆者の見解は違うよ。
それは、船の設計者。そう、船を自由自在に操りたければ、自由自在に操れるような船を設計すればよい。言われて気がつく新たな視点だよね。
最強の組織とは、構造的な問題を解決しなければならないってことなんだよね。身近なところから片付けていくかぁ〜。
最強組織の法則―新時代のチームワークとは何か
最強組織の法則―新時代のチームワークとは何かPeter M. Senge

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