そうだったのか!現代史/池上彰

そうだったのか! 現代史 (そうだったのか! シリーズ) (集英社文庫)』を読んだよ。知らないことが多すぎてショック…。

メディアに引っ張りだこ気味の池上彰氏。朝のTV番組の解説にも登場し始めているけれども、その評判通り分かりやすさは上々。他の解説者がちょっと物足りない感じもしてくるし。
そんな池上氏が第二次世界大戦後の世界史を分かりやすくまとめたのが本書。「はじめに」にあるように、学校で習う歴史は昭和に入ると駆け足で済まされるので、こういうまとまったテキストは少ないような。あったとしても、その事件に特化したもので、全体の流れでは書かれていないような…。

では、どんな内容なのか。
まずは、東西冷戦。第二次世界大戦後の米ソの対立は、世界の情勢に大きく影響しているのは誰もがご存知のこと。その象徴的な事件がベルリンの壁の崩壊だけど、どうしてそういうことに至ったのか、そのストーリーを知らされることはほとんどないよね。有名なゴルバチョフがそのきっかけを作っていたんだね。当時のアッシ、そこまでの理解はなかったなぁ〜。

そして、東西冷戦の終結
それでも世界の混乱は続く。そう、それは東西の緊張が解かれたことによる副作用。湾岸戦争しかり、中東問題しかり、東欧諸国の紛争も。日本への影響も大きいよね。中国の動きや朝鮮半島の問題、台湾との関連も。

もうひとつのポイントは情報統制。情報統制というと社会主義国の常套手段という感じがあるけれども、アメリカやヨーロッパ諸国でも普通に行われていたこと。統制というよりデマ情報を流すという意味合いが強いかも知れないけど。現代も情報戦ではあるけれども、それは戦争に欠かせないものであるわけで、現代史を語る上でも欠かせないものであるんだろうね。

そして、なんとも言えず悲しいのは、戦争が終わっても、それぞれの事件で、何人もの人々が亡くなっていること。ひとつの事件で何百万もの人が亡くなったこともざら。

世界の紛争は終わる気配を中々見せないよね。日本にいるとそういうことが実感として捉えられないけど。そういうことが少しでも分かったという意味で本書は有意義でありました〜。

そうだったのか! 現代史 (集英社文庫)
そうだったのか! 現代史 (集英社文庫)
集英社 2007-03-20
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