目立つ力/勝間和代

目立つ力 (小学館101新書 49)』を読んだよ。完全にタイトル負けの内容…。

勝間和代がまた売れている。お気軽に読めるのでついつい手が出てしまうのは不思議なんだけど、読んだ後に後悔するのもいつものこと。
やっぱりキャッチーなタイトルが功を奏しているんだろうね。そのタイルともさることながら、「インターネットで人生を変える方法」というサブタイトルもよく考えられているのかも。

でも、はっきり言って、本書の内容はブログの解説。企画から開設、運営の方法までを丁寧に説明しているよ。確かに、コンセプトを考えろとか、どう表現するかとか、などは技術的な話ではないから、あまりその点を説明するブログ解説書はないかもしれないね。
目的的には、ブログを活用して、人間の幅を広げていこう、1の力を10まで拡大しようとかそういうことだから。

では、勝間氏はブログをどのように考えているのか。

「ブログを作ること」が、そのまま、「思考すること」につながるからです。
ということ。自分の思考を整理し、可視化したのがブログだと言い、それにより思考の力が付くのだと。日記だと自分しか見られない。公開することで他人からの読まれることで、さらに力が磨かれるのだと。

ブログの「戦略を考える」ステップでは、5つの戦略が紹介されているけれども、結局はその戦略はブログだけに限らないことが分かる。この戦略的思考の癖をつけておくことは、一般のビジネスにもよい影響を与えると筆者。
確かに、ブログとかウェブサイトの構想は、ビジネスの練習問題として最適かもしれないね。タダでできる練習だし。

「表現する」ステップでは、こんなことが書いてある。

ブログで最も重要な価値観は「共感」です。すなわち、相手の心にスイッチが入らなくてはいけないのです。共感性が強い文章、すなわち、「わかる、わかる、私もそうだった」というものが、読者の琴線に触れます。
そう、ブログを読むなんて、ホントに自分の興味のあるものしか読まないよね。共感できれば、なおさら読む気になるのは分かるような気がする。文学作品じゃあるまいし、ネットでじっくり芸術鑑賞なんて難しいからね。

最終章で、勝間氏と小飼弾氏、青山直美氏でαブロガー対談。アッシはαブロガーの意味がよく分かっていないんだけど、対談を読むと、とにかくブログで人生を変えた人なのかも。
その中で、小飼氏のこの発言。

新しいことを始めるのは、ぐれている人たちからのほうが始めやすい(笑)。始める動機もありますし、時間もある。
と。青山氏は、「1995年頃にホームページを作っていた人たちって、電機連合(日立やソニー)で本業の不満を抱えている人たちが多かったと思える。」とも言う。
うん、これには納得。不満が無ければ、何もする必要が無いわけで、不満があるから何かをやろうという力になる。
う〜む。新しいことを始めたいという気持ちは大いにあるんだけど、時間がないのが問題だなぁ〜。時間は作るものだと言われそうだけど…。
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