地球は火山がつくった

『地球は火山がつくった』を読んだよ。アッシの興味は宇宙の誕生から地球の誕生へシフト。そして相変わらずの岩波ジュニア新書。

話の展開は、地球の表面上の動きから始まって、次第に地球の中心の動きに話題が移っていくよ。

地球の表面といえば、火山から噴出する岩石や溶岩だよね。成分によって性質が違うから噴火の被害や火山の形状が違ってくるってわけ。

地球表面の動きを説明してから、その次はマグマの動きについて。だって、なんで地球内部のマグマが上昇してくるのか不思議だよね。そのメカニズムがきちんと解説されていてわかりやすいよ。

さて、地殻の下にはマントルがある。そこで出てくる話がプレート・テクトニクス。マントルにも固いマントルと軟らかいマントルがあり、それがプレートの動きに影響しているような…。で、結局プレートの動きに火山が連動しているっていう訳。

もっと深くなると、プルーム・テクトニクスという概念が出てくるよ。地殻からの深さで言うと、核まで到達するくらい。その範囲でもマントルの動きがあって、これがまた火山に影響しているんだ。

これだけ証拠が揃うと著者が言うように、「地球は火山がつくった」っていうのも納得できるかなぁ〜。あ〜、でも「火山は地球がつくった」とも言えるような気がする〜。

どちらにしてもこの本、論理が明快で分かりやすいよ。全部が繋がっているから読んでいてスッキリした気分だったよ。

地球は火山がつくった―地球科学入門 (岩波ジュニア新書 (467))
地球は火山がつくった―地球科学入門 (岩波ジュニア新書 (467))鎌田 浩毅

岩波書店 2004-04
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