漢字と日本人

『漢字と日本人』を読んだよ。『はじめてわかる国語』の流れで。

アッシ(日本人)は何の疑いも無く漢字を日本語として使ってきたけど、そこまでたどり着くにはいろいろな経緯があったんだね。まずは、先人たちの努力と工夫に脱帽したよ。

『はじめてわかる国語』でも書いたけど、日本語の口語に漢字を当てはめるのは至難の業だったろうと思うから。
そして明治維新。漢字の熟語が一気に増えた。発音はお構い無しだから、同じ発音で違う意味の言葉。だから、日本人は話を聞きながら漢字に変換して意味化しているんだと思う。凄い処理能力。

で、本書は戦後の漢字排斥運動についても言及。漢字があるから戦争に負けたなんて、日本人の自惚れだと思うよ。漢字があるからこそ、論理的に表現できるんだと思うよ。和語はダラダラと長ったらしいでしょ。

発音の苦手な日本人が漢字を使うことで表現の豊かさを手に入れたんだと思う。しゃべりは苦手だけど〜、論理的な文章ならなんとか〜っていうアッシは典型的な日本人か〜?

漢字と日本人 (文春新書)
漢字と日本人 (文春新書)高島 俊男

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