「世間」論序説(西洋中世の愛と人格)
『「世間」論序説(西洋中世の愛と人格)』を読んだよ。阿部謹也シリーズ第5段。
後書きによると、氏が世間について書いた初めての本みたい。だから、1992年に最初の単行本が出た時は本書の副題が書名だったよ。この副題から、世間の話は想像できないよね。
相変わらず、日本の世間の話の部分はすんなり理解できるんだけど、西洋の人格の形成とかの話になるとちょっと理解が追いつかない。島崎藤村とか金子光晴の話は以前の著書と重複するし。
その理解しやすい日本の世間の話は最初の章だけ。後は西洋の愛とか人格の話の話になる。アッシが理解したのは、キリスト教の告解という行為が西洋の個人を成立させたということだけ。
だから、西洋の愛とか人格が世間とどのように関連してくるのかが、さっぱり?だったよ。恥ずかしいことだけど。
恥ずかしいと言えば、最初は単行本『西洋中世の愛と人格』を読んでいたけど、電車の中で書名を見られるのがちょっと恥ずかしかったような…。
「世間」論序説―西洋中世の愛と人格 (朝日選書) | |
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