阿部謹也自伝

阿部謹也自伝』を読んだよ。実は筆者と同じ職場だったことがあったりする…。

一橋大学学長を二期勤め、一橋大学名誉教授の筆者。専門はドイツ中世史、西洋社会史。こんな立派な学者が同じ職場だったなんて〜ってまずは驚きのアッシだったよ。

子供の頃の話から始まって、中学、高校の時代。石神井西中とか石神井高校が出身だったとは…。アッシの実家に近いよ〜。
大学は一橋大学で、そのまま大学院へ。小樽商科大学時代にドイツへ留学。東京経済大学を経て、母校・一橋大学に戻った筆者。すぐに学部長などの要職に付いたみたい。学問と学内行政の両立についても書かれていたよ。

で、何度も出てくるのが自分の研究と世間の関係。自分の研究が現在の自分や日本にどう関連してくるのかを常に考えていたと云っているよ。他の研究者は、研究対象に視点を重視するだけだということも指摘しているよ。

アッシの興味があったのは一橋大学の学長時代の学内行政の話。こういう話は自伝でしか書けないことなんだろうね。アッシ的には非常に興味深く読めたよ。
特に、独立行政法人化に向けた動きを睨んだ学長選考規定の改定を含む改革の話。あ〜、改革流行りの世の中だけど、強いリーダーシップが必要なんだなぁ〜って改めて思うよ。

久々のヒット本。面白かったよ。暫くは阿部謹也フリークになりそうな予感…。

阿部謹也自伝
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