天才の栄光と挫折−数学者列伝−

天才の栄光と挫折−数学者列伝−』を読んだよ。ニュートン、ハミルトン、ラマヌジャンは『心は孤独な数学者』と重複するけど。

アッシが気になったのは、関孝和チューリング。どちらも、数学が直接社会に影響を及ぼしているから。

関孝和は暦の作成に携わった。他の数学者と争って負けたんだけど、理論は間違っていなかったらしいよ。後は、仕えた主君にツキが無かったね。
で、もっと凄いのはライプニッツと同時代に、微積分学の近いところまで到達していたということ。西欧の場合は先人の積み上げがあるんだけど、日本の和算にはそういった積み上げが無かったみたい。だから余計に凄いと思うよ。

チューリングは、チューリングマシンが有名だよね。世界で最初のコンピュータはエニアックだと思っていたけど、ホントはイギリスのコロッサスというマシンだったんだね。
ただ、エニアックにしてもコロッサスにしても、軍事目的だったという点に代わりはないんだけど。

この本には、全部で九人の数学者が書かれているんだけど、どの人物にも波乱万丈の人生がある。そして、読んでいてハラハラさせられたり、応援したくなる気持ちになったよ。その感覚が不思議な感じ。
単にアッシが数学者贔屓だからかなぁ〜?

天才の栄光と挫折―数学者列伝 (新潮選書)
天才の栄光と挫折―数学者列伝 (新潮選書)藤原 正彦

新潮社 2002-05
売り上げランキング : 53616

おすすめ平均 star
starどんな天才でも挫折はある!
star藤原氏最高の名著
star美を追い求めた天才達の列伝

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

応援クリックはこちら→にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ