日本の美林
『日本の美林』を読んだよ。これは山の自然学のひとつだね。
日本各地の森を紹介しているよ。そこでの自然や森と人々の生活との関わりについても述べているよ。特に森を作るという立場での林業の展開についての話が興味深いよ。
アッシに身近な例でいえば、奥多摩・水源林。森を作る目的は水源の確保。目標がはっきりしているから、森の作り方も明解だよね。
この森があったからこそ、玉川上水や千川上水が今でもきれいな水を流して、河辺で花が観察できるわけだし。←これもアッシの身近な例。
他の森の場合、その時々の社会情勢で目的が変化し、伐採や植林が行なわれてしまっているみたい。
それにしても林業のスパンは桁が違う。そして美しい森はさらに1桁違う。10年スパンというより100年スパンだからね。
逆に言うと、それだけのスパンで林業が考えられれば、すばらしい森が幾つでも人の手によって作られるっていうことだと思うよ。気の長い話なんだけど、後世の為には必要なんだよね。
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