40自然科学

からだを読む/養老孟司

『からだを読む (ちくま新書)』を読んだよ。人間の体は進化の結果。養老先生の本は久しぶり。しかも、普通のエッセイではなく、先生の専門の解剖学風の読み物。いつものように、分からない部分は分からないとハッキリと述べているから、読んでいる方も小気味…

宇宙がよろこぶ生命論/長沼毅

『宇宙がよろこぶ生命論 (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。本当に宇宙はよろこんでいるのだろうか。著者は生物学者の長沼毅氏。だいぶ以前にNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に極限環境で生きる生物を探す学者として登場したことがあったよ。確…

思考する豚/ライアル・ワトソン

『思考する豚』を読んだよ。豚に対する偏見…。筆者はライアル・ワトソンという動物行動学者。そして、訳者は福岡伸一先生。実は本書も福岡先生の本の中で知った訳。それだけに本書の期待は大きかったんだけど、その厚さにちょっと手が出ず、しばらく放置。幸…

動的平衡/福岡伸一

『動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか』を読んだよ。また、読みたくなる福岡ハカセの本。福岡ハカセの本は出る度に読んでいるのだけれども、今回の本もかなりの人気。図書館から借りるのにかなりの時間を要したよ。 で、今回の『動的平衡』は過去本と比較す…

ビーグル号世界周航記/チャールズ・ロバート・ダーウィン

『ビーグル号世界周航記――ダーウィンは何をみたか (講談社学術文庫)』を読んだよ。ダーウィン原著への第一歩として。ダーウィンの著作としては、『ビーグル号航海記』があるけれども、訳者氏曰く、学術的で読みにくいとか。で、本書は1880年にアメリカの書店…

哲学的な何か、あと数学とか/飲茶

『哲学的な何か、あと数学とか』を読んだよ。数学の問題を解く時のワクワク感を再び。図書館に行くと必ず立ち寄るのが、自然科学の書棚。科学一般から始まって、数学、物理、化学、生物とざっと回る。ある日、数学のコーナーで「哲学」という文字も見つけて…

あなたにもわかる相対性理論/茂木健一郎

『あなたにもわかる相対性理論』を読んだよ。アインシュタインの脳の使い方。去年の9月にPHP研究所から創刊された「PHPサイエンス・ワールド新書」。そのNo.1が本書。No.1というのはともかく、新書好き、科学好きのアッシにとって、この新書の創刊はなにげに…

100年の難問はなぜ解けたのか/春日真人

『100年の難問はなぜ解けたのか』を読んだよ。数学とはどこまで恐ろしい学問なのか…。2007年10月にNHKスペシャルで放映されたことがある同名番組を書籍化したもの。アッシはその番組を見たけれども、どうもその記憶が薄いような。 で、もう一度、その難問に…

強い者は生き残れない―環境から考える新しい進化論―/吉村仁

『強い者は生き残れない―環境から考える新しい進化論―』を読んだよ。進化論の新しい形。『素数ゼミの謎』の吉村先生。もともと、この『素数ゼミの謎』はNHKの「爆笑問題のニッポンの教養」で吉村先生が登場した時に知ったもの。その時の先生はヨレヨレの白衣…

零の発見―数学の生い立ち/吉田洋一

『零の発見―数学の生い立ち』を読んだよ。筆算なんて、もう何年もしていないなぁ〜。学生時代に読んだことがあるから、実は再読。友人も読んでいて、本書に紹介されている南アフリカのブッシュマンの数詞が1と2しかなく、それ以上を「たくさん」と表現してい…

人類が生まれるための12の偶然/眞淳平

『人類が生まれるための12の偶然』を読んだよ。奇跡と言われるのが分かる気がする。ビッグバンから銀河系の誕生、地球の歴史、生命の誕生、人類の進化などはある偶然がなければ、あり得なかったという点を論点に、それを中高生向けに分かりやすく解説した本…

海馬―脳は疲れない/池谷裕二,糸井重里

『海馬―脳は疲れない』を読んだよ。茂木さんの二番煎じかと思ったけど…。東京大学の薬学博士・池谷裕二氏とご存知糸井重里氏の対談集。池谷氏は、以前に職場の研修で講演を聴いたことがあったよ。話は確かに面白かったけど、脳科学者だと思っていたので、「…

娘と話す 科学ってなに?/池内了

『娘と話す 科学ってなに?』を読んだよ。科学を知ることはその歴史を知ること。科学って何?という根本的な話を「娘と話す」という感覚で表現した本。とは言っても、本の形になると会話しているというより、娘の質問に答えている話好きのおとーさんの独演と…

宇宙人としての生き方―アストロバイオロジーへの招待―/松井孝典

『宇宙人としての生き方―アストロバイオロジーへの招待―』を読んだよ。宇宙人と言っても、某国首相のことではないよ。松井先生の本は、『われわれはどこへ行くのか?』以来だけど、常に気になる著者のひとり。単なる宇宙論ではなく、人間とは何かを宇宙の観…

世界は分けてもわからない/福岡伸一

『世界は分けてもわからない』を読んだよ。どんなに頑張ってもわからないって…。ご存知福岡先生の科学読み物。分子生物学を題材に、人間はつねにあるものの切り取られた一部しか見えていないことを言っているよ。 キーワードとしては、マップラバーとパワー…

それでも脳はたくらむ/茂木健一郎

『それでも脳はたくらむ』を読んだよ。タイトル倒れの感も…。久しぶりに茂木さんの著作。相変わらず、図書館では人気で、本書も予約してゲット。 「読売ウィークリー」に掲載されていたものをまとめたもので、タイトルはいかめしいけど、中身は軽めのエッセ…

生き物をめぐる4つの「なぜ」

『生き物をめぐる4つの「なぜ」』を読んだよ。生き物の世界は不思議だらけ…。長谷川先生、お久しぶりです。タイトルは以前からキャッチしていて、気になっていた本だけど、練馬区の図書館には1冊しかなくて、タイミングを見ていたところ、もう1冊増えて2冊に…

ホーキング、宇宙のすべてを語る

『ホーキング、宇宙のすべてを語る』を読んだよ。他の宇宙本と比べると…。う〜む。いつかはホーキング本だと思っていたけど、こんなに早く手にするとは思っておらず。その前に、ホーキング本といえば『ホーキング、宇宙を語る』だと思っていたけど、『ホーキ…

脳を活かす仕事術

『脳を活かす仕事術』を読んだよ。やっぱり、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に学ぶ。「脳を活かす」シリーズなのか、前作『脳を活かす勉強法』の第2弾。茂木さん、相変わらず多作だけど、このシリーズはNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に連動し…

森を歩く

『森を歩く』を読んだよ。あ〜、山に行きたい…。同著者の『森林からのニッポン再生』を読んだことがあったので、本屋でパラパラっと捲ってみて、即読書決定。図書館でも予約が必要だったので、人気の本なのかも。 サブタイトルが「森林セラピーへのいざない…

理系バカと文系バカ

『理系バカと文系バカ』を読んだよ。理系有利にしか読めないけど…。本屋の店頭でタイトルを見て、気になっていた本。図書館でも予約が多数だったみたい。竹内薫も久しぶりだし。そもそも、理系文系を区分することが間違っているんだろうけど、日本人はどうも…

世界がわかる理系の名著

『世界がわかる理系の名著』を読んだよ。「理系」という言葉に弱いアッシ。「理系」というタイトルに引かれて、何となく気になっていた本。最近、同著者の『火山噴火』なども読んでいるし。「理系」っていうか「科学」なんだけど、アッシのような人間にはキ…

きらわれものの草の話

『きらわれものの草の話』を読んだよ。雑草と人間の戦い風だけど…。サブタイトルは文字通り「雑草と人間」。なんだか雑草って悲しい。「雑草という名の植物はない。」とどこかの国の国民の象徴たる方がおっしゃったというけれども、まさにその通りで、人間の…

生命科学の冒険

『生命科学の冒険』を読んだよ。脳科学にも倫理問題があったんだね。「おわりに」に書かれているけれども、本書の仮のタイトルは「はじめての生命倫理」だったとか。「はじめての」はともかく、本書の内容はまさに「生命倫理」。科学的には、生殖、クローン…

火山噴火

『火山噴火』を読んだよ。恵みをもたらす火山なのに…。著者の鎌田浩毅氏は京都大学教授。『火山はすごい』、『地球は火山がつくった』などを既読。最近、TVにも顔を出しているけれども、その風貌がパンク風というか、ちょっと派手。大学教授には見えないよ。…

宇宙創成

『宇宙創成』を読んだよ。もう全てが分かったような気になれる凄い本。サイモン・シンの本は『フェルマーの最終定理』、『暗号解読』が新潮文庫から出ているけど、単行本で既刊の『ビッグバン宇宙論』が文庫化されないかなぁ〜と思っていたら、ついに出た〜…

虫捕る子だけが生き残る

『虫捕る子だけが生き残る』を読んだよ。虫好きのオジサンたちは異常に元気だ。いつもの養老先生、最近アッシ的に注目の池田清彦先生、そして『ファーブル昆虫記』などを翻訳した奥本大三郎の3氏による対談集。 対談のテーマは、本書のタイトル通り「虫捕り…

唯脳論

『唯脳論』を読んだよ。養老先生の原点?単行本が1989年の出版だから、養老先生がこれだけメディアに出始める前のもの。その後に『解剖学教室へようこそ』とか『考えるヒト』とかを上梓しているから、そういう意味で養老論の原点を位置づけられる本のような。…

遺伝子がわかる!

『遺伝子がわかる!』を読んだよ。「よし!わかった!!」まではいかず。筆者は『環境問題のウソ』の池田清彦氏。『環境問題のウソ』を読んでから気になる先生ではあったけれども、専門は生物学とは…。で、池田氏の生物学の本を幾つか探ってみたけれども、結構…

できそこないの男たち

『できそこないの男たち』を読んだよ。タイトルから発想できる内容ではないような…。福岡先生の前著『生物と無生物のあいだ』は、分かりやすくて面白かったので、本書が上梓されてからすぐに図書館に予約。案の定、人気本のようで、ようやく読了。内容的には…