理系バカと文系バカ

『理系バカと文系バカ』を読んだよ。理系有利にしか読めないけど…。

本屋の店頭でタイトルを見て、気になっていた本。図書館でも予約が多数だったみたい。竹内薫も久しぶりだし。

そもそも、理系文系を区分することが間違っているんだろうけど、日本人はどうも区別をしたがる傾向があるようで。血液型占いとかがまさにその典型。あぁ、もしかして、理系文系と分ける感覚って、そんな占い感覚なのかも。そうだ、そうだよ…と思いつつ、本書を読んでみる。

まずは、それぞれの「バカ」の特徴から。
「社会に出ると因数分解なんて必要ないよね」と言ったことがある文系バカについて。確かに因数分解微分積分は必要ないように思えるけど、その概念を知っているか知らないかでは社会に出てからの判断力や分析力に大きな差が出るのだと筆者。うん、アッシも壮思う。知らないより知っていたほうが、後々よい。昨今の金融システムでは微分方程式使い捲くりらしいしね。

じゃ、理系はというと、独善的で、いつのまにか相手を怒らせている理系バカ。要はコミュニケーション下手ということ。没頭力、追求力が凄いんだろうけど。例えば、独善的なブログ。悲しいかなアクセス数が少ない。

ネット上でも一方的に一人でやっていると思うとすごい、ネットなのにスタンドアローンなのだ。
には、笑えた。

理系と文系ではどちらがトクか?という話で出てくるのが官僚の給料について。理系文系には関係のない話なんだけど。官僚もスポーツ選手のように、顔が見える官僚制度になればよいという提案。

ものすごく仕事のできる官僚にファンがいてもよいと思う。それには「顔が見える官僚」をつくるしかない。そういったオープンなシステムになったら、賄賂や天下りのことを考える官僚は今よりはるかに少なくなると思うのだが。
そう、ここでも結局、今流行の可視化の話。

さて、じゃ結論的にはということになるんだけど、やっぱり文理融合ってこと。そして、バランス感覚。あと、型にはまらないこと。逆に、型を破ること。
とは言え、やっぱり理系離れは憂える。一旦、文系の道を進むと、理系の道に戻るのは、かなりのエネルギーが要るけれども、その逆は比較的容易だと思う。
高校時代のアッシの友人は、理系なのに文系学部を受験。数学で高得点を出して、アッサリ大学受験を突破したという事例を知っているから…。

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