森を歩く

『森を歩く』を読んだよ。あ〜、山に行きたい…。

同著者の『森林からのニッポン再生』を読んだことがあったので、本屋でパラパラっと捲ってみて、即読書決定。図書館でも予約が必要だったので、人気の本なのかも。
サブタイトルが「森林セラピーへのいざない」ってことで、内容的には森林セラピーの話が中心。

で、ページを捲るといきなり知った名前が出てくるよ。『森の不思議』の著者、神山恵三氏。以前から読みたいと思っていた古い本だけど、森林浴とかフィトンチッドなどの原点になる本だよね。まだ、どこかの図書館で読めるかなぁ〜。

本書は3部構成。前半は、森林セラピーの概要、日本や外国の状況などを紹介。元々は森林療法から来ているみたいだね。まずはストレスの解消ってことなんだろうけど。

中盤は、全国の森林セラピー基地のルポ。森林と言っても、本当に鬱蒼とした森もあるし、草原や高原もあって、各地の取り組みは様々。要は人によって、対処療法も違うってことなんだろうね。
その中で、「癒し」についての筆者の気づき。

帰り道は、景色に目を奪われていた往路と違って、内面に目が向くような気がした。自分は何に感動したのか、何を求めていたのか、自問する。癒しは、外からの刺激で得るものではなく、自分の中にあることに気づいた。
うん、そう思う。押し付けの「癒し」は「癒し」じゃないよね。

最後はまとめ。ここでは意外に人は森に入りたがらない事実を述べている。うん、実はそうかもしれない。暗いし熊が出るかもしれないし、人間の動物としての本能なのかも。
それでも、入るとホッとする森があるのは事実。人間ってバランスなんだなぁ〜って、つくづく思う。

森を歩く―森林セラピーへのいざない (角川SSC新書カラー版)
森を歩く―森林セラピーへのいざない (角川SSC新書カラー版)田中 淳夫

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