40自然科学

身近な雑草の愉快な生きかた/稲垣栄洋,三上修

『身近な雑草の愉快な生きかた』を読んだよ。愉快だと思っているのは人間だけで…。久しぶりの植物もの。たまにこの方面を読みたくなるのはどういうわけか自分でも分からないけど、まぁ相変わらず植物は気になっているということ。 で、今回は雑草。「今回は…

これが物理学だ!/ウォルター・ルーウィン

『これが物理学だ! マサチューセッツ工科大学「感動」講義』を読んだよ。身体を張った物理学講義。副題が“マサチューセッツ工科大学「感動」講義”というもの。最近、白熱授業とか、それ系統の言葉を聞くことが多いけど、この本もそれ系に近いかも。どうやら…

生命と記憶のパラドクス/福岡伸一

『生命と記憶のパラドクス 福岡ハカセ、66の小さな発見』を読んだよ。タイトルと本文の関連がよく分からないけど…。週刊文春に連載された福岡ハカセのエッセイ集。副題は「福岡ハカセ、66の小さな発見」。そういえば、最近の書籍の題名は副題が必ず付くよね…

数学力は国語力/齋藤孝

『数学力は国語力 (集英社文庫)』を読んだよ。アッシは国語が好き。数学と国語。似ても似つかぬように思うけど、実はそうでもなく、いやもっと密に関連していて、数学の考え方を身に付けるといろいろと応用が利きますよ…という齋藤先生のありがたいお話。高…

ポアンカレ予想/ジョージ G.スピーロ

『ポアンカレ予想―世紀の謎を掛けた数学者、解き明かした数学者』を読んだよ。これも数学か…。2007年に放送されたNHKスペシャルの番組「100年の難問はなぜ解けたのか〜天才数学者 失踪の謎〜」を見て以来、気になっていた「ポアンカレ予想」。 「ポアンカレ…

すべては脳からはじまる/茂木健一郎

『すべては脳からはじまる (中公新書ラクレ)』を読んだよ。「多様性」が脳を喜ばせる。ひさしぶりに茂木健一郎氏。中公新書ラクレから出ているタイトルに「脳」がつく茂木氏の本はシリーズもの?になっていて、元は読売ウィークリーに連載されていたもの。そ…

首都圏生きもの記/森達也

『首都圏生きもの記 (学研新書 76)』を読んだよ。都会だって生きものだらけ。だいぶ前から気になっていた一冊。だって、首都圏と生きものって不調和なもの。本当は違うんだけど、人間の頭の中はパターンとして記憶されるから、そういうものだと思ってしまう…

夢中になる!江戸の数学/桜井進

『夢中になる!江戸の数学 (集英社文庫 さ)』を読んだよ。趣味としての数学。『天地明察』に続き、和算に関するもの。ちょっと前から、本屋ではちょっとした和算ブームだったかも。そんな流れの中での『天地明察』だから、ちょっとした便乗ものかもしれないけ…

ざっくりわかる宇宙論/竹内薫

『ざっくりわかる宇宙論 (ちくま新書)』を読んだよ。ざっくりだけど、わからないところはわからない。ご存じサイエンスライターの竹内薫氏の著。竹内氏の著作はどれもわかりやすいので、愛読はしているけど、今回は後半が抽象的な話になり、結局、わかったよ…

せいめいのはなし/福岡伸一

『せいめいのはなし』を読んだよ。動的平衡だけでこれだけ話が盛り上がる。いつもの福岡ハカセの対談集。新潮社の季刊誌『考える人』に掲載されたものをまとめたもの。それにしても、この『考える人』という季刊誌は凄いね。タイトルが微妙にくすぐる感じだ…

生物学的文明論/本川達雄

『生物学的文明論 (新潮新書)』を読んだよ。ナマコ的な生き方も人生だ。著者は以前に読んだ『ゾウの時間 ネズミの時間』の本川達雄氏。本書に書かれているサイズの話は、この『ゾウの時間 ネズミの時間』と重複する部分はあるけれども、それもまた復習という…

系外惑星/井田茂

『系外惑星 宇宙と生命のナゾを解く (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。知れば知るほど面白い。宇宙モノの本が出ると、念のためにチェックするアッシ。多分、書かれていることは、以前に読んだ本とそれほど大差はないんだろうけど、さらに分かりやすく書か…

働かないアリに意義がある/長谷川英祐

『働かないアリに意義がある (メディアファクトリー新書)』を読んだよ。働くか否かは相対的なものか…。人間の世界でもよく言われる2:8の法則(パレートの法則)。ある集団において、そこで働く人のうち、本当に働く人はそのうちの2割。その2割の人たちがその…

理系の子/ジュディ ダットン

『理系の子―高校生科学オリンピックの青春』を読んだよ。理科離れって本当?リブロ池袋本店に行くと最後に立ち寄るのが理系の本の新刊コーナー。わざわざ理系の本の棚まで行くのは時間があるときに限られるので、このコーナーは理系本好きのアッシにはかなり…

生物多様性のウソ/武田邦彦

『生物多様性のウソ (小学館101新書)』を読んだよ。結局は環境問題。池田先生の『環境問題のウソ』を読んで以来、環境問題は深く知りたいと思っているアッシ。だから、武田先生の著作もあちこち読み漁っているわけだけど、本書はまたちょっと毛色が違うかな…

遺伝子はダメなあなたを愛してる/福岡伸一

『遺伝子はダメなあなたを愛してる』を読んだよ。生物学的にも、自由であれ。ご存知、生物学者・福岡先生の本。週刊AERAの連載コラムをまとめたもの。普段の生活で感じるささやかな疑問を福岡先生にぶつけてみたら…というコンセプトということで、その回答が…

ゾウの時間 ネズミの時間/本川達雄

『ゾウの時間 ネズミの時間―サイズの生物学 (中公新書)』を読んだよ。時間は誰にでも平等だと思っていたが…。筆者の本川達雄氏は歌う教授。NHKの番組「爆笑問題のニッポンの教養」にご出演の際も、ハンディカラオケ風を片手に妙な歌を歌っていたっけ?しかも…

科学コミュニケーション/岸田一隆

『科学コミュニケーション?理科のをひらく (平凡社新書)』を読んだよ。科学に限らず、コミュニケーションの難しさ。タイトルの「科学コミュニケーション」という単語そのものが初耳。よくよく読んでみると、筆者の造語みたい。で、科学とコミュニケーション…

3.11以後/茂木健一郎,竹内薫

『3.11以後 (中公選書)』を読んだよ。自分自身は何が変わったのだろうか…。茂木先生と竹内薫氏との対談集。サイエンスライターの竹内氏と茂木先生は東大での同級生。アッシ的には茂木先生は久しぶり。ツイッターはフォローしているけど。では、どんな対…

科学的とはどういう意味か/森博嗣

『科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)』を読んだよ。科学って石橋を叩いても渡らない…。“科学”という単語に反応するアッシ。本書もそんな勢いで図書館に予約してしまった本。結果的には、面白かったのでよかったけど。っていうか、新しい作家を知ってし…

アフリカで誕生した人類が日本人になるまで/溝口優司

『アフリカで誕生した人類が日本人になるまで (SB新書)』を読んだよ。ネアンデルタール人がホモサピエンスに進化したんじゃなかった…。ホモサピエンスがどこで生まれて、他の種とどのような関係になって、どのように世界中に拡がっていったのか、そして、日…

生態系は誰のため?/花里孝幸

『生態系は誰のため? (ちくまプリマー新書)』を読んだよ。メディアの情報を鵜呑みにしないために。借りてから気がついたんだけど、『ミジンコはすごい!』と同じ筆者。どうりで、ミジンコの話がよく出てくると思った。でも、このミジンコの話が大事。だって…

宇宙は何でできているのか/村山斉

『宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書)』を読んだよ。素粒子を語らずして宇宙を語るべからず。『百億の星と千億の生命』に引き続いて科学もの。特に意図したわけではないけど、続く時は続く。 本屋で見かけた時は、平台に山積み状態だったので、かなり売…

百億の星と千億の生命/カール・セーガン

『百億の星と千億の生命 (新潮文庫)』を読んだよ。この度の震災と重ね合わせると…。アメリカの科学者カール・セーガン氏による科学読み物。主に、タイトルから想像できるように、宇宙、地球、生命、人類をテーマにしたものだよ。 科学読み物と言っても、単な…

ふしぎの植物学/田中修

『ふしぎの植物学―身近な緑の知恵と仕事 (中公新書)』を読んだよ。不思議だからこそ、知りたくなる。植物は不思議。だって、何も食べないし、何も喋らない。ただ、黙って立っているだけ。風に揺られているだけ。でも、人間の植物に対する関心は昔から尽きな…

日本らしい自然と多様性/根本正之

『日本らしい自然と多様性――身近な環境から考える (岩波ジュニア新書)』を読んだよ。でも、日本らしいって何だろう。図書館で見かけて気になっていた一冊。表紙の花々の写真にも惹かれていたし、アッシ的には里山のイメージって感じ。 で、実際にどうだった…

脳の中の人生/茂木健一郎

『脳の中の人生 (中公新書ラクレ)』を読んだよ。茂木さん話の繰り返し。久しぶりに茂木さんの本だけど、茂木さんのツイッターはほぼ毎日確認中。毎朝の連続ツイートは読み応えがあるよ。 で、本書は『読売ウィークリー』に連載されていたもの。1話3頁単位だ…

たけしの最新科学教室/ビートたけし

『たけしの最新科学教室 (新潮文庫)』を読んだよ。あっという間に、「最新」じゃなくなるんだろうけど。「たけし」とは、ご存知ビートたけしのこと。明治大学工学部中退で数学好きは周知のところ。本書は、そのたけしと日本の科学者との対談集。たけしに予備…

やぶにらみ科学論/池田清彦

『やぶにらみ科学論 (ちくま新書)』を読んだよ。原理主義が大嫌い?久しぶりの池田先生。「ちくま」に連載されたエッセイを中心にまとめたもの。いつものように池田節が炸裂だけど、よくよく考えてみると非常に常識的だったり、他の人も同じようなことを他で…

ルリボシカミキリの青/福岡伸一

『ルリボシカミキリの青』を読んだよ。福岡ハカセの著作裏話集。福岡先生が「週刊文春」に連載しているコラムをまとめたもの。本書で福岡先生は自分自身を「福岡ハカセ」と表現しているので、ここでも今後は「福岡ハカセ」を使うよ。コラムだから、基本的は…