2017-01-01から1年間の記事一覧

パンツをはいたサル/栗本慎一郎

『【増補版】パンツをはいたサル: 人間は、どういう生物か』を読んだよ。パンツという比喩。旧版が光文社のカッパ・サイエンスから出たのが1981年というからカレコレ30年位上も前のこと。筆者の栗本慎一郎の名前もこれによって、メディアに度々登場するよう…

沈黙博物館/小川洋子

『沈黙博物館 (ちくま文庫)』を読んだよ。永遠なのか…。小川洋子氏の不思議な世界、再びという感じで本書。「博物館」というキーワードにも惹かれたんだけど、Kindleの積読本でもあったから。主人公は博物館に勤める「僕」。学芸員かなとも思ったけど、「技…

となりのイスラム/内藤正典

『となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代』を読んだよ。本当にこの世界を救えるのか?イスラムの問題って、自分自身はよく分かっていないことが多いんだけど、世界的にはいろいろな事件が起きていて、本当にどうなってしまうんだろうとい…

Suicaが世界を制覇する/岩田昭男

『Suicaが世界を制覇する アップルが日本の技術を選んだ理由 (朝日新書)』を読んだよ。PASMOはどうなる?Apple Payが出た時に、「これは何?」とピンとこなかったんだけど、何となく周りの話を聞いているうちに、「ついにここまで来たか」と感動。そう、iPho…

航空事故/柳田邦男

『航空事故―その証跡に語らせる (中公新書 390)』を読んだよ。事故率は下がっているのか?『マッハの恐怖』、『続・マッハの恐怖』を読んだ後はコレって決めていたのが本書。『続々・マッハの恐怖』にしなかったのは、単に出版社の関係か…。ただ、「マッハの…

キリンビール高知支店の奇跡/田村潤

『キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え! (講談社+α新書)』を読んだよ。ビールはキリン…を地で行く。去年辺りに本屋のベストセラーコーナーに平積みされていた本書。ビールというキーワードに惹かれて、気になってはいたんだけど、半年遅れで…

仕事。/川村元気

『仕事。』を読んだよ。単なる「仕事」ではなく。心から「仕事がしたいです」と叫びたいほどの仕事。それを筆者は、そんな仕事を僕は「仕事」ではなく「仕事。」と呼びたい。と言う。そして、その「仕事。」を見つけるために、日本の12人の巨匠たちにインタ…

クオリア入門/茂木健一郎

『クオリア入門 ――心が脳を感じるとき (ちくま学芸文庫)』を読んだよ。心とは何かを脳的に考える。茂木さん本は久しぶり。っていうか、Kindle本でだいぶ以前に購入して積読状態だったんだけど。そう、Kindle本はいくらでも積んでおけるから怖いよなぁ〜。副…

モッタイナイで地球は緑になる/ワンガリ・マータイ

『モッタイナイで地球は緑になる』を読んだよ。アフリカの様子を再認識。2004年にアフリカ系女性として初のノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさん。本書は彼女の著作『THE GREEN BELT MOVEMENT』を福岡ハカセが翻訳したもの。タイトルを直訳すると…

レインツリーの国/有川浩

『レインツリーの国 (角川文庫)』を読んだよ。おじさんでも楽しめる。『図書館戦争』シリーズの第2弾である『図書館内乱』に登場する『レインツリーの国』という小説。この小説が本書であることはいうまでもないけれども、小説としてのこういう構成って何と…

科学はどこまでいくのか/池田清彦

『科学はどこまでいくのか (ちくま文庫)』を読んだよ。科学に対して構える必要なし。池田清彦先生の科学エッセイ。1995年に「ちくまプリマーブックス」の一冊として発刊されたものだけど、中高生向けにしては難度は高い感じ。で、冒頭から結論。科学もまた。…

いま世界の哲学者が考えていること/岡本裕一朗

『いま世界の哲学者が考えていること』を読んだよ。哲学的にものを見る。タイトルから見るに、ちょっと腰が引けるようなレベルかな?と思ったけど、世界の潮流を概観するにはちょうどいいかな…と、読むことを決断。いや、確かに難しい部分もあり、挫けそうに…

爆笑問題の日本史原論/爆笑問題

『爆笑問題の日本史原論 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。本を読んで笑ったのは久しぶり。タイトルの通り、筆者は爆笑問題。実際に書いているのは太田光ということになっているけど、ホントのところはどうなんだろ。内容は完全に日本史。日本史での出来事を漫才風…

仮想通貨革命/野口悠紀雄

『仮想通貨革命---ビットコインは始まりにすぎない』を読んだよ。これも水平分業型。Fintechという言葉が気になって、ちょっと調べて行き着いたのが、ブロックチェーン。さらにブロックチェーンを調べていたら、そもそもの概念として出てきたのがビットコイ…

新しい「教育格差」/増田ユリヤ

『新しい「教育格差」 (講談社現代新書)』を読んだよ。結局何だったのだろう。「教育格差」に惹かれて本書。しかも「新しい」という形容詞付きだから、気になるよね。でも、読後感はイマイチ。内容は既知のことばかりだし、取り上げられている事例も極々あり…

UXの時代/松島聡

『UXの時代――IoTとシェアリングは産業をどう変えるのか』を読んだよ。ビジネスそのものの抜本改革。最近、ビジネス系書籍の量が増えてきた感じがしないでもないけど、今回もその類。IoTというキーワードに惹かれたし、シェアリングにも以前から興味があった…

ジョージ・オーウェル「一九八四年」への旅/清水幾太郎

『ジョージ・オーウェル「一九八四年」への旅』を読んだよ。未来小説ではなかった…。『一九八四年』を読んでから、その関連書籍として気になっていた本書。「清水幾太郎」という著者名に怖気づいていて、手が出なかったんだけど、大型連休を前に、たまには堅…

教養バカ/竹内薫

『教養バカ わかりやすく説明できる人だけが生き残る (SB新書)』を読んだよ。バカとはちょっと違うような…。何となくタイトルに惹かれた本書。「教養とは何か」というのが自分的には気になるテーマだから。 で、今回はズバリ答えを書いてしまう。教養のある…

世界を変えた10人の女性/池上彰

『世界を変えた10人の女性 お茶の水女子大学特別講義 (文春文庫)』を読んだよ。プラスお茶の水女子大学の学生たち。『世界を変えた10冊の本』の続編っていう位置づけだけど、今回は趣向を変えて、池上彰氏のお茶の水女子大学大学での臨時授業をまとめたもの…

触発する図書館/大串夏身,高野洋平,高木万貴子,鳴海雅人

『触発する図書館―空間が創造力を育てる』を読んだよ。読者も触発される…。図書館関係者1名と建築家3名による共著。だから、基本的には図書館を空間的に捉えて考えるわけなんだけど、その空間という概念を拡張していくまで考えているのがミソ。そう、ネット…

東京道路奇景/川辺謙一

『東京道路奇景』を読んだよ。奇景には見えないけど…。東京の道路は奇景だという視点から、各所の道路を眺めてみるという企画の本書。そもそも本当に奇景なのか?っていう疑問。慣れ親しんだ東京の風景が奇景だったら、奇景でない風景って何?って感じもする…

機長、究極の決断/C・サレンバーガー

『機長、究極の決断 (静山社文庫)』を読んだよ。普段の行動から生まれるもの。2009年1月15日に発生したUSエアウェイズ1549便のハドソン川への不時着水という事故。何となく記憶にあると思う。その時の機長であるC.サレンバーガー氏の手記と自伝で構成するの…

大前研一 IoT革命/大前研一

『大前研一 IoT革命 ―ウェアラブル・家電・自動車・ロボット あらゆるものがインターネットとつながる時代の戦略発想 (「BBT×プレジデント」エグゼクティブセミナー選書)』を読んだよ。どこまで効率化を求めるのだろうか。最近のIT業界のキーワードのひとつ…

たけしの面白科学者図鑑 ヘンな生き物がいっぱい!/ビートたけし

『たけしの面白科学者図鑑 ヘンな生き物がいっぱい! (新潮文庫)』を読んだよ。生き物も科学者も面白い。ビートたけしの科学本は『たけしの最新科学教室』以来かな。たけし自身が理系の人だから話が通じるし、科学者の気持ちが分かるんだろうね。例えもいいし…

武器としての決断思考/瀧本哲史

『武器としての決断思考 (星海社新書)』を読んだよ。ロジカルに決断する。「武器」って書くとちょっと不気味な感じがするけれども、戦うのは議論でというのが趣旨。その前になぜ議論が必要なのかという点が重要で、自分的には後半のディベートの手法よりも興…

大学のIR/小林雅之,山田礼子

『大学のIR:意思決定支援のための情報収集と分析』を読んだよ。それそれの大学で考える。自分的には『オープンエデュケーション』に引き続き、勉強本。だから、読んでいて楽しいという感じはしないんだけど、知識のまとまりとしては価値があるので、なんとか…

HARD THINGS/ベン・ホロウィッツ

『HARD THINGS 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』を読んだよ。CEOは辛い。本屋の棚で本書を見た時に目に付いたのが、「ビジネス書大賞2016ベスト経営書第1位」という帯。どういう訳か最近はビジネス書に目が行くようになったこともあり、つい…

日本ジジババ列伝/清水義範

『日本ジジババ列伝 (中公文庫)』を読んだよ。想像できる老後。本書の解説にも書いてあったけど、清水センセーの小説には老人が登場することが多いような気がする。そして、その老人たちが何の違和感もなく、生き生きと描かれていて、清水センセーは老人の気…

神さまってなに?/森達也

『神さまってなに? (河出文庫)』を読んだよ。不思議な存在。2009年に単行本で刊行されていたものを文庫化したもの。その単行本は「14歳の世渡り術」シリーズの1冊だったみたい。う〜ん、世渡り術か…。確かに、生きるとか考えるヒントにはなるかもしれないね。…

統計学が日本を救う/西内啓

『統計学が日本を救う - 少子高齢化、貧困、経済成長 (中公新書ラクレ)』を読んだよ。説得力有り。筆者は『統計学が最強の学問である』シリーズの西内啓氏。西内氏の著作はほとんどが「現実的な社会を統計学的に見てみたら」という視点だから、理解もしやす…