大前研一 IoT革命/大前研一
『大前研一 IoT革命 ―ウェアラブル・家電・自動車・ロボット あらゆるものがインターネットとつながる時代の戦略発想 (「BBT×プレジデント」エグゼクティブセミナー選書)』を読んだよ。どこまで効率化を求めるのだろうか。
最近のIT業界のキーワードのひとつ、IoT。関連する書籍を読みたいとは思っていたんだけど、手に取った最初の一冊が本書。大前研一氏がお持ちの論を聞きたかったからというのもあるけど、ビジネス書の棚に本書以外にピンと来るものがなかったのも事実。
では、IoTによって何が起こるか。分かりやすいのが、
また、製造販売や保守点検で稼ぐ「契約モデル」から、インダストリアル・インターネットによってデータ解析で効率アップを約束し「利用分を売る」モデルへの転換を図っている。というGEの事例。これって逆説的で面白い。Internet of Things、つまりモノに主眼を置いているのに、モノが売買の主体ではなくなるということだよね。
まとめてしまうと、
IoTビジネスの本質は、デバイスを通して収集したデータを分析、活用することで新たな価値を創造し、経済的な利益を得るというところにある。ということ。つまり、モノは単なる情報収集の為の入力装置になるってことか…。あるいは出力装置にもなり得るか…。
もう一人の言葉をご紹介。
自動車部品のサプライヤーであるコンチネンタル社のヴェルナー・ケストラー氏曰く、
このようにモビリティをサービスとして提供するプレイヤーにとって車は、サービスを提供するためのツールにすぎません。つまり、携帯電話と同じように、車もコモディティ化していくのです。と同様のお考え。そう、車を所持する時代ではなくなると。車を単なる移動手段と捉えれば、それは当然の帰結かもしれないね。
さて、IoTによって効率化される時代。IoTの次はあるのだろうか?と心配になってくるんだけど…。
大前研一 IoT革命 ―ウェアラブル・家電・自動車・ロボット あらゆるものがインターネットとつながる時代の戦略発想 (「BBT×プレジデント」エグゼクティブセミナー選書) | |
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