爆笑問題の日本史原論/爆笑問題

爆笑問題の日本史原論 (幻冬舎文庫)』を読んだよ。本を読んで笑ったのは久しぶり。

タイトルの通り、筆者は爆笑問題。実際に書いているのは太田光ということになっているけど、ホントのところはどうなんだろ。

内容は完全に日本史。日本史での出来事を漫才風に展開していくんだけど、いつものとおり太田のボケが半端じゃない。本を読んでいながら、笑ってしまうって…。しかも、唐突的に太田が本質的なことを言い出すこともあり、田中が右往左往するのも、漫才と同じシチュエーションかな。

で、歴史の面白さ。それは資料によって、事実と思われていたことが突如として変わってしまうということ。そう、小学校で習ったことが今ではまったく否定されていたなんてことをよく聞くよね。だから、有名な「大化の改新」も真実はどこに?という感じみたい。

そこで、実は「大化の改新」などなかった!『書記』の編纂者による虚構だったのだ!という説さえ唱えられ、長年にわたって論争が繰り返されてきた。厳密にはまだ決着はついていない。だが通説は「あった」と「なかった」との中間にある。
ということになる。真実を知ることが出来るのだろうか…と思ってしまう。

そして、メディアとの関係。縄文時代の発掘で、誤報があったことを取り上げ、

きっと、縄文時代は進んでいたってことにしない欲望が勘違いさせたのだろう。「進歩的」な新聞だからだろうか。たぶんそれは、今日の縄文ブームの深層に潜んでいる欲望に他ならないのだろう。
と。縄文時代って何となくロマンがあるからね。大昔のことだから、想像ををいくらでも膨らませることができるし。読者も喜びそうだし。

さて、どうやら本書はシリーズ化しているみたいだから、続きも読んでみようかな。ちょっとした息抜きにちょうどいい読み物だよね。

爆笑問題の日本史原論 (幻冬舎文庫)
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